機動戦士ガンダムRSD 第六話 モビルスーツの解説
M1500オルトロス 高エネルギー長射程ビーム砲
ウィザード右側方にマウントされる長射程ビーム砲である。
通常時は、バレルとストックが折り畳まれており展開時の全長は機体の身長を上回る。
射撃時は、右脇に挟む形で保持する。
かつてのGAT-Xシリーズに搭載された超高インパルス砲と同等の破壊力・射程距離を有しつつ信頼性や連射性能の点で上回る。
また射撃に要するエネルギーは、全て付属の大容量エネルギータンクによって賄われる為機体の稼働時間にも支障はない。
名称の由来は、ギリシア神話に登場する双頭の魔犬「オルトロス」である。
名称 スラッシュウィザード
型式番号 K
重量 13.4t
武装
MMI-M826ハイドラ ガトリングビーム砲×2
MA-MRファルクスG7 ビームアックス
解説
機体の運動性を維持すべく軽量化されている近接格闘戦型ウィザードである。
スラッシュとは、英語で「切り刻む、斬撃」の意味である。
主にマユ機が使用した。
武装解説
MMI-M826ハイドラ ガトリングビーム砲
バックパックに2門装備されるエネルギー系ガトリング砲である。
高速連射による面の制圧を目的とした武装である。
有効射程は、それ程長くはなく主に格闘戦に移行する際の牽制に使用される。
左右の砲それぞれにMMI-M633 ビーム突撃銃と同規格のエネルギーカートリッジを各1基ずつ設置する。
名称の由来は、ギリシア神話に登場する魔物「ヒュドラー」の別名である。
ケルベロスウィザード
解説
『STARGAZER』などに登場する。
ザクウォーリア量産開始頃から完成していた初期ウィザードの1つでビームファングシステム×4、頭部型リトラクタブルセレクション内ビーム砲×2などの武装を備える。
アイザック専用ザクウォーリアの場合は、本基の運用に配慮して干渉する左肩のシールド一式を外しスパイクプロテクターに換装している。
ノクティルーカウィザード
名称 ノクティルーカウィザード
型式番号 AAL
武装
144cm大型魚雷×2
マーク13ホーミング魚雷×4
M25対潜爆雷×8
解説
『RSD MSV』などに登場する。
ケルベロスウィザードと同時期に完成していた強襲揚陸型ウィザードでノクティルーカとは、ラテン語で「夜光虫」の意味である。
水上・水中用センサー内蔵の頭部用セイルフィン、両脚部用スキッドプレート、両肩部用可動翼と背部用ダクテッドファンなどがセットになっておりそれらの換装作業を要するためデフォルト状態で両肩にボールジョイント付きプロテクターを持つザクファントムとの相性が良い。
本体換装パーツは、黄緑がかった明るめのグリーン色だがザク側も合わせたカラーになっている。
水中から浮上して水面を高速移動し海岸線や浅水部の敵に対し強襲を敢行したりそのまま潜行を続けて水中戦を仕掛けることも可能である。
なお頭部および肩部のパーツを変えることから外見上ザクウォーリアとザクファントムの区別がつかなくなるという一面がある。
ホスピタルウィザード
『RSD ASTRAY』に登場する。
Hospital の名が示す通り野戦病院として機能する医療施設型ウィザードでまたは、その運用に特化させたザクそのもので「ホスピタルザク」とも記される。
キャンピングカーを丸ごと簡易病院にしたようなコンテナを3基程度背負いザク自体の移動能力とエネルギーを利用することで通常の車両や航空機では辿り着けない被災地や発電設備が無い場所での活動を可能とする。
その他全身を白・赤にペイントされており両肩は、照明付き純装甲タイプに換装しハンドグレネード用パレットを外した腰部両脇に予備電源バッテリーを装着している。
ブレイク・ザ・ワールド事件直後の地球に救助活動で多数が導入された他地球連合軍地上基地には、必ず配備されている。
名称 ゲイツハイマニューバ
型式番号 GAT-601M
全高 20.24m
重量 83.50t
武装
MMI-GAU2ピクウス 76mm近接防御機関砲×2
MMI-M633 ビームライフル
対ビームシールド
ES04B ビームサーベル×2
220mm径5連装ミサイルポッド×2
エクステンショナル・アレスターEEQ7R2×2
搭乗者
サトー
ルカス・オドネル
蘊・奥
地球軍パイロット
機体解説
『機動戦士ガンダムRSD』に登場する。
ルナツー攻防戦で初投入されて以来シグーハイマニューバは、ベテランパイロットからの好評と共に空間機動戦において高い戦績を残してきた。
しかし地球軍上層部は、コロニー軍がさらなる高性能MMを投入してくるだろうと予想しゲイツの高性能化を指示しニューミレニアムシリーズの配備までのつなぎにしようと考えた。
しかし完成した機体は、ザクファントムの性能を凌駕する高性能でありこちらを正式採用する意見も上がった。
しかしその分生産性が低くまた稼働条件も厳しく兵器としての価値は、低かった。
それでも78機ほどが生産されエース・パイロットを中心に配備の要請が尽きなかった。
名称 ゲイツR
型式番号 GAT-601R
全高 20.24m
重量 77.30t
武装
MMI-GAU2ピクウス 76mm近接防御機関砲×2
MA-M21G ビームライフル
MA-MV05 複合兵装防盾システム
MMI-M20SポルクスIV レールガン×2
搭乗者
ショーン
デイル
地球軍兵士
機体解説
ゲイツの戦後改修型である。
型式番号のRは、「Reinforce=強化する」を意味する。
バックパック側面の推力偏向スラスター2基が撤去され腰部背面に3基のスラスターが増設されている。
機体も軽量化され機動性・運動性の向上が計られている。
武装は、使い勝手に難のあるエクステンショナル・アレスターを廃止し中距離戦での威力と取り回しに優れたレールガンへ変更されている。
性能では、ゲイツハイマニューバには劣るものの生産性・整備性・操縦性で上回り正式にザクシリーズの本格量産までの繋ぎとして就役し数年間大西洋連邦の主力を担ったがより高性能なザクウォーリアをはじめとするニューミレニアムシリーズの量産・配備によって相対的に旧式化し各地で機種転換が進められた。
名称 ダガーL
型式番号 GAT-02L2
全高 18.40m
重量 55.05t
武装
M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器×4
M703k ビームカービン
ES04B ビームサーベル×2
Mk315 スティレット投擲噴進対装甲貫入弾×2
Mk39 低反動砲
対ビームシールド
各種ストライカーパック武装
搭乗者
ミラー
ジョーン
機体解説
『機動戦士ガンダムRSD』から登場する。
C.E.73年時におけるユーラシア連邦軍の主力機でストライクダガーと同様のストライカーパックシステム対応機でありパック換装によって様々な戦況に対応可能である。
1本のみの頭部アンテナや各部アーマーの形状など外観は、デュエルダガーに近くなっている。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第六話 モビルスーツの解説 作家名:久世秀一