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ずっと一緒に…

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「え…」

突然の言葉に、
すずめはしばらく
その意味がピンとこなかった。

「けっこん、けっこん…けっ?!」


すずめは大輝との結婚を
今まで意識しなかった
わけじゃないけど、

まだ就職したばっかりだと思って
まさか言われるとは思ってなかった。


仰天してるすずめを感じながら
大輝は続ける。


「家に帰ったら毎日ただいまって
オマエに言いたいし、
オレが早かったら
お帰りって言いたい。 」


すずめはその言葉を聞いてから
頭を大輝の腕の中にうずめ、

「今日、新婚さんみたいだったね。」

と言った。


「オレはオマエしか考えられない。」


「就職したばっかりだから
まだ言うつもりなかったし、
指輪もなんもまだ買ってないけど…

ずっとこんなふうにオマエといたいって
今日すげぇ思った。」


「早すぎるか?」


「お金なら大学ん時からバイトで
ちょっとずつ貯めてんだけど。」


「すずめ?」

反応のないすずめの態度に
大輝は少し不安になった。



「…大輝。」

かすかに名前を呼び
顔をあげたすずめの目から

大量の涙がこぼれていた。


「うわっオマエ泣いてんの?」


「だって…嬉しっくっ…て…
色々大輝に…会ったときからを
思い出して、なっ泣けてきて~~」

ボロボロあとからあとから溢れる。


「じゃあ………」


大輝の顔がパァッと明るくなる。


「でも…私、ホワイトソースにだま作るよ?」

「は?そのうち慣れんだろ。」


「化粧とかしないしおしゃれでもないよ?」

「化粧は臭いし、別に服は気にしねえ。」



「大輝のプリン勝手に食べたりするよ?」

「オマエ、冷蔵庫のヤツ食ったな?」

「待ってる間お腹すいて…」

「フ…何個でも食えばいーじゃん。」



「大輝より遅く起きたり
早く寝たりするかも。」

「オマエが遅かったらオレが朝食作るし
先に寝てたら寝顔みながら過ごすからいい。」


「えっとえっと他には…」



「なに、まだあんの?」


「ホントにホントに私で…いい?」


「何言ってんだ。オレはもう7年も
オマエのことしか見てないのに。」


「飽きない?嫌にならない?」


「7年もこの先何十年も同じだ。
飽きないし嫌にもならないし、
ずっとオマエしかいない。」


「すずめ…こっち向いて。」

すずめは体ごと大輝の方を向いて正座した。


「もう一度言う。すずめ。」

「ハッハイッ。」

「オレと結婚してください。」


すずめの目を見て、再度大輝は
プロポーズの言葉を口にした。


すずめの顔は
涙と笑顔でぐちゃぐちゃだった。

断る理由なんて
探そうと思っても何もない。


「…はい。よろしくおねがいします。」

すずめはたまらず顔を手で覆った。

大輝は何も言葉にできず、
ギュッとすずめを抱きしめた。


「オイ、すずめ、こっち見ろ。」


「イヤダ…顔ぐちゃぐちゃだし。」


すずめは顔を隠すが
大輝はその腕をとって、
唇を優しく塞いだ。

唇が涙でしょっぱい。


溢れる涙も全部拭うかのように
チュ、チュと舐めとっていく。


そして再びギュッと抱きしめ、

「マジ嬉しい。すずめ。
ずっとずっと大事にするから。」

と大輝が耳元でささやく。


ささやかれたその言葉に
すずめは溶けそうになる。


「うん。うん。私も。」

大輝を抱きしめ返す。

涙が止まらない。


「好きだ。愛してる。
何言っても足りない。
絶対もう離さないからな。
どこにも行くなよ。」

すずめの存在を確かめるように
抱きしめながら
大輝は言った。


大輝のお母さんは、
大輝が小さい頃家をでてる。

それで女嫌いになった時期もあったが、
すずめと出会って、それも変わっていった。

すずめの存在が日に日に大きくなって
もう大輝にはかけがえのない存在だった。


「私はずっと大輝といるよ?
私を離さないでね。」

それはすずめもおなじことだった。


二人は抱き合いながら
永遠の愛を誓い合い、
幸せな一夜を過ごした。


作品名:ずっと一緒に… 作家名:りんりん