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うそついてごめんね

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(あーあ、庄左ヱ門はやっぱり騙せないかあ。

庄左ヱ門が学園長のもとへ向かったのを見送った団蔵は心の中で呟いた。
今日は嘘をついても許される、エイプリルフール。
今年はたまたまこの日が登校日と重なったので、団蔵は春休み前に一緒に登校する約束をしていた庄左ヱ門に対していたずらを仕掛けようと考えた。
いつも冷静沈着な学級委員長が嘘に騙される姿を見てみたかったからだ。
その為に馬借の若い衆とつく嘘はどんなものがよいか、こう聞かれたらどんな表情を作ってどんな言葉を返すかなど綿密な会議を行った。
勉強には身が入らないのにこんなことにばかり頭が回るのは一年は組のよい子達の特性である。
そうして決めた嘘が『忍術学園を辞める』というものだった。
清八のことがあった為、会議の中では信憑性の高い話になると踏んだからだ。
そしてターゲットは庄左ヱ門一人に絞ることにした。
シミュレーションして演技指導した結果、人数が多いと団蔵のキャパオーバーになることがわかったからだ。
庄左ヱ門がこの話を信じれば大成功、次の日には嘘だと言って元の学園生活に戻るシナリオだ。
その時、果たして庄左ヱ門はどんな反応をするのか楽しみにしていた。
だが、その嘘を聞いた庄左ヱ門の反応は団蔵が思ったより冷めたものだった。

(もっと慌てたり、止めてくれるかと思ったのに…。

その為の返答も用意していたのに。
何故庄左ヱ門が落ち着いていたのか、団蔵はこう結論付けた。

(おれが辞めること、ウソだってわかったんだ。

あの庄左ヱ門がエイプリルフールという存在を認識していないはずがない。
それを知っていれば頭のよい庄左ヱ門が、この話を嘘だと思うのは当然だ。
だけど庄左ヱ門は敢えて騙された振りをして、団蔵の嘘に付き合ってやってるんだと思った。
だって彼は、は組の頭脳、頼れる学級委員長なのだから。

「団蔵君、こんなところでボーッとしてないで部屋に行けば?
「あ、はい!

(まあ、いっか。

嘘がバレていたとしても、このままエイプリルフール作戦は続けることにした。
今日は登校日なので授業は明日からだ。
なので今日の内に庄左ヱ門と会うのは夕食と風呂くらい。
会わない方がボロが出にくいだろうから、今日のところは作戦行動終了。
他のクラスメイトには普通に接する。
庄左ヱ門なら「他の誰にも言わない」という約束を破らないだろうから、団蔵以外からこの嘘が拡散することもない。
筋書きは完璧だったのだが。

(相手は、あの庄左ヱ門だもんな…、
作品名:うそついてごめんね 作家名:KeI