大地の初恋
コップが人数分ないので
紙コップを探していると
上から誰かが降りてきた。
あの美少女だった。
「手伝います…」
「えっありがとう。
じゃあ、氷出してくれるかな?」
「はい…」
綺麗すぎてすずめが
ドキドキしていた。
かわいいなぁ、大人しいなぁ。
この子が大地の好きな子なら
大地は面食いだなぁ
と思っていると、
その美少女-吉森さんと言った-が、
「お姉さんは、馬村先輩のお兄さんの
お嫁さんですか?」
と聞いてきた。
馬村先輩?あ、大地のことか。
「そうだよ。
大地は小学校の時から
知ってるの。」
「……それ、何自慢ですか?」
「………え?」
じまん?
すずめは我が耳を疑った。
「旦那さんがいるのに、
しかも義理の弟なのに、
馬村先輩を誘惑しないでください!」
「は?………はあああ?」