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トランキライザー 馬村side

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深夜0時半。

「お疲れっした。」

バイトが終わって
店を出てすぐのところで
人影がにゅっと現れた。

「うわ!」

「馬村?」

「オマエっ…なんで?!」

「ずっと会えなかったから
顔見に来た…」

「だからってこんな時間に!
なんかあったらどうすんだよ!」

ホントにコイツは!
自分が女だって
わかってんのか?

「う…ごめん…
あっでも走ってきたし!」

「走…」

怒りはしたものの、
会えて嬉しくない訳がない。

「ちょっとこっち来い。」

バイト先の奴に会わないよう
少し先の公園に
アイツを連れていく。

ぎゅっ


アイツをすぐに抱きしめて

「はぁ。」

と息を吐いた。


なんか落ち着く…


「はぁ、落ち着く…」

アイツが言った。

「は?」

自分の頭の中を
覗かれたかと思った。

「馬村の顔みると落ち着く。」

同じだ。

「あと石けんの匂い。」

「嗅ぐんじゃねーよ。」

「スーハー」

「バッカ!やめろって。」

抱き合いながら
アイツはくすくす笑う。

くすぐったい。

離れ難い。

このまま連れて帰りたい。


「送る。」

「えっもう?」

「オマエおじさんに言って
出てきたのか?」

「あ~う~」

「…そういうのやめろよ。
オレ、おじさんに
真面目に付き合うって
約束したし。
反対されでもしたら
めんどくせえだろ?」

「じゃあ、
いつ会えるんだよ。」

アイツがボカッと
バッグで叩く。

「いてっ!」

「会えないから来たんじゃん!」

「だいたい馬村、
バイト入れすぎなんだよっ。」

またボカッと叩く。

「いってーな!」