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好きのカタチ

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翌日のすずめは
頭がガンガンした。

そして顔が少し
むくんでいる。

朝からおじさんの
説教をくらい、
昨夜はなぜか大輝が
家まで送ってくれたことを
知った。


『二日酔いになってねえか?』

と大輝からメールが入っていた。

おじさんから説教されたせいで
返信する時間がない。

途中から記憶も全然ない…

自分がこんなに弱いとは
知らなくて、もうお酒は
やめようと思った。


頭痛を抱えて学校に行ったら、
クラスの女の子達に囲まれた。

「ねぇ!すずめちゃんの彼氏、
すごいイケメンだね!」

「どこで知り合ったの?」

「大学生?」

矢継ぎ早に質問されて
うろたえる。


「あ、高校の同級生で…
そこの大学に通ってるんだ。」


「だから、すずめちゃん、
いつも早く帰るのねぇ。」

「昨日もさっと現れて、
オレが送るからって
酔って店の前でつぶれた
すずめちゃん抱き抱えて〜」

そうだったのか…

少し脚色もあるが、
女子には理想のシチュエーション
だったらしい。

「で? どうなの?
二人に求愛される気分は?」

「は? 二人?」

なんのことだか
すずめにはわからない。

「ドラマか映画見てる
みたいだったよぉ!」

「そうそう、シュウが
すずめちゃんの彼氏に
つっかかっちゃって。」

「シュウ?」

なんでシュウが?

「ちょっとやめてよ。
まだ俺、気持ち本人に
伝えてないんだからさぁ。」

「えっそうなの?」

なんのこと?!

「なのに先に彼氏に
宣戦布告しちゃったよ。」

「? ? 宣戦布告?」

「プッ鈍いね、すずめちゃん。
俺、君が好きだって
言ってるんだけど。」

「す?」

「うん。好きだよ。
まともに会えない
彼氏なんかやめて、
俺にしとこうよ。」

「え?」

……………。


ええええええええええっ!!!


その日からクラスで、
すずめは密かに

「ああ見えて魔性」

という異名をとることになった。

作品名:好きのカタチ 作家名:りんりん