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好きのカタチ

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「なんとなくだけど、
シュウは私を好きというより
自分だけを見てくれそうな
人を探してるだけなんじゃ
ないのかな。」

「って私もそんなに
経験あるわけじゃないけど…。」

すずめは自分で言ってて
恥ずかしくなってきた。

「すずめちゃん…、
俺の気持ち疑うの?」

「好きって人それぞれだとは
思うから、シュウのそれも
そうなのかもしれない。」

「でも私のなかでいう
好きは、相手の気持ちが
一番大事ってことなんだ。」

「大輝はいつも
私の心に添ってくれるから、
一緒にいるとホッとするし、
ちょっとでも顔がみれると
心がほぐれるんだよ。
無理に会ってるんじゃなくて
会わない方が無理してる
感じなんだよ。」


「心に添う?」

シュウがつぶやく。

「私が昔、違う人を好きなときも、
辛いときも嬉しいときも、
ずっと私が一番幸せなのは何か
って大輝が選択してきてくれた。
だから私も大輝にそうしたいって
大事だって好きだって
自然に思えたんだよ。」


「なんか…かなわねぇなぁ。」


「わかってくれた?」


「じゃあ、俺がこれから
そうやってすずめちゃんを
思ったら、同じように
思ってくれる?」

「え…」

そう返ってくるとは
思わなかった。

「ふっ。わかってるよ。
思うから思い返して
くれるってことじゃ
ないんだよな。」

シュウは頭をかいてうつむいた。

「さっきシュウ、
人の気持ちは変わるって
言ってたよね?
もし大輝の気持ちが変わって
他の人を好きになったら…」

「ってほんとはそんなこと
考えたくないけど、
もし大輝が一番幸せなのが
その人といることなら、
私は別れる。と思う。」

すずめの言葉に
シュウは驚く。

「マジ…?!」

言ったはいいけど、
想像してすずめは
恐ろしくなる。

「って、あ〜〜〜!!
考えたくないよ!
けど、けど。」

「大輝を一番幸せにするのは
いつでも自分でいたいんだよね。
私。それしかないの。」

すずめの言葉を聞いて
シュウはしばらく黙っていたが、

「俺も…すずめちゃんを
幸せにしたい。
けど自分が幸せにするって
そういうこと?
自分がそばにいることじゃなく?」

すずめのいう「好き」が
理解できないみたいだった。

「うん。私は大輝のこと、
そういう好きで好きだから。
また学校でね。」

すずめはそう言いはなって
帰っていった。

シュウは呆然としていた。


作品名:好きのカタチ 作家名:りんりん