二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

友達以上恋人未満

INDEX|4ページ/5ページ|

次のページ前のページ
 


なんだあれ!

一瞬の気の迷いってなんだよ!

こっちは真剣に考えた
っていうのに!


ブリブリ怒りながら
カメはバイトをしていた。

「バカヤロー…」


「奈々ちゃん、どうかした?」

バイト先の先輩に
様子がおかしいことを指摘され、
あれやこれや、猿丸の暴言の
数々を訴えた。

「そっそうなんだ」

「確かに一瞬の気の迷い
っていうのはヒドイけど、
奈々ちゃん、昨日フッたんでしょ?
その彼を。何言ってんだよって。
奈々ちゃんに気持ち冗談にされたから、
彼も、冗談にして
友達に戻ろうとしたんじゃない?」

そう言われて、
そういや最初に
猿丸の気持ちを冗談にして
はぐらかそうとしたのは
自分だったと気づいた。


バイトが終わって
猿丸の家の前にいく。

メールで呼び出そうか
しばらく迷って、
ウロウロしていると、

「オマエ、こんな時間に
何やってんだよ。」

と猿丸が出てきた。

「あっ、えと…
ほっぺた、大丈夫?」

「大丈夫じゃねーよ!」

猿丸の左頬には
バッチリ手形がついていた。

「そういうオマエも
手ぇ、痛ぇんじゃねえのか?
あんだけめいっぱい殴ればなー。」

「あ…う…ちょっとね。」

猿丸が自分の頬より、
こっちの手を心配してくれる。

コイツ、こんな優しかったっけ?

「だって…気の迷いとか
言うしさ。なんだそれって
腹立って。」

カメは正直な気持ちを言う。

「オマエがオレの気持ちを
なかったことにしてぇんじゃ
ねーのかよ。」

猿丸がちょっとムッとして言った。


「だって、急にそんなん言われて
どうしていいかわかんないじゃん!」

カメが照れて赤くなる。

「その顔…」


「え?」


「そういう顔、今まで
知らなくて…」

「モンハンしたり、
同じ趣味の音楽の話したり
映画や漫画の話ができたり、
気が合うヤツとしか
思ってなかったのに、
急にそういう顔見せるから
女なんだって意識しちゃったんだろ?」

「そう思ったら、
もう言っちゃってたんだよ。
小田原みたいなヤツが
また出て来て取られるのは
嫌だと思ったんだよ。」


「それって好きってこと?
共通の趣味の友達が
いなくなるのが嫌なんじゃなく?」


「好きって思っちゃったんだから
しょうがねえだろ?
オレだって戸惑ってるよ。」


猿丸も正直な気持ちを
カメに伝えた。



「とりあえず、あのライブ行こうよ。」

猿丸が告白する前に
カメが行こうと誘った
ライブだった。

作品名:友達以上恋人未満 作家名:りんりん