機動戦士ガンダムRSD 第2話 戦いを呼ぶもの
ネオ大佐が命令すると3機のダガーLが発進した。
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1機のダガーLは、ドッペルホルン連装無反動砲をマン・マシーンを発進させているサラミスに撃ち命中させた。
サラミスは、既にユーピテルを全機発進させた後だった。
ユーピテルは、遊撃艦隊も標準となったビームマシンガンで集団戦法をしてきた。
しかしダガーLのパイロットは、その攻撃を回避するとビームカービンで反撃した。
その反撃で1機のユーピテルが撃墜した。
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ドッグからは、不明艦迎撃のため遊撃艦隊が発進しようとしていた。
それを司令室から皆が見守っていた。
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ドッグ外では、ダークダガーLがドッグをふさごうと突入のタイミングを計っていた。
その時1機のダークダガーLが直上からの攻撃で撃墜された。
もう1機も背後から静かに接近されたユーピテルツヴァイに接近され振り向いたところをビームサーベルで貫かれ撃墜した。
最後の1機も静かに直上から接近されたユーピテルツヴァイにビームサーベルをコックピット部分を貫かれて撃墜された。
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しかしコロニー近くでモビルスーツを爆発して撃墜してしまったためその爆風でコロニーが揺れた。
その振動は、中にいる人々に動揺を与えた。
「外から攻撃を受けているのか?」
サオトメの脳裏にヘリオポリス崩壊の光景が蘇った。
サオトメは、またあの惨状が繰り返されるのかと苦しい表情をした。
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黒い変形型ガンダムがモビルアーマー形態で突っ込んできた。
既にウイングにビームソードがあることは、見切っておりそれをシールドで防いだ。
「さすがにガンダム相手に演習は、行ってないから苦戦もするな」
パイロットは、弱音を吐いていた。
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2機のユーピテルがガイアガンダムに向かってビームマシンガンを撃っていたのでアウル少尉は、3連装ビーム砲を2回撃って撃墜した。
「スティング」
アウル少尉は、スティング少尉の許に来た。
「分かってる。
お迎えの時間だろ?」
スティング少尉は、アウル少尉の言いたいことは分かっていた。
「遅れてる。
バスが行っちゃうぜ?」
アウル少尉は、おどけながら言った。
「分かってると言っている」
その言い方にスティング少尉は、声を荒げた。
「大体あれは、なんだよ?
ガンダムサイガーは、1機のはずだろ?」
アウル少尉は、事前情報と違うことを愚痴った。
「俺が知るか」
スティング少尉は、アウル少尉の愚痴に反応した。
「どうするの?
あれは、予定にないぜ。
くそ、ネオのやつ」
アウル少尉の怒りの矛先は、モビルスーツ隊長のネオ大佐に向けられた。
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ステラ少尉は、モビルアーマー形態のガイアガンダムをジャンプさせるとモビルスーツに変形させた。
そして飛来してきたビームを機動防盾で防いだ。
しかし吹き飛ばされた。
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「だけど放っては、おけないだろ。
追撃されても面倒だ」
その時カオスガンダムのコックピット内に右上から接近する機影を知らせるアラームが鳴った。
スティング少尉は、ビームマシンガンを撃ってくるユーピテルに高エネルギービームライフルを撃ち撃墜した。
そしてシン中尉の援護に向かった。
「俺は、いい。
それよりステラを助けてくれ」
それに気づいたシン中尉がスティング少尉にステラ少尉の救援を要請した。
「分かった」
スティング少尉は、シン中尉の援護ではなくステラ少尉の援護に向かった。
「首でも土産にしようっての?」
それにアウル少尉も続いた。
「カッコ悪いっていうんじゃない、そういうの」
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ユーピテルツヴァイは、ビームサーベルでガイアガンダムに切りかかった。
ガイアガンダムは、機動防盾で防いだ。
「ステラ」
その時カオスガンダムが援護に来るのが見えた。
ステラ少尉は、ガイアガンダムを下がらせた。
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それは、ユーピテルツヴァイのパイロットも気付いた。
そして背後から新手が接近していることにも気付いた。
緑色ガンダムが青色ガンダムを隠すように接近していた。
そして緑色ガンダムがジャンプすると青色ガンダムが胸部ビーム砲を撃ってきた。
ユーピテルツヴァイのパイロットは、この攻撃を回避した。
直後直上から緑色ガンダムがビームサーベルを展開して切りかかってきた。
ユーピテルツヴァイのパイロットは、後退して回避したが緑色ガンダムがビームライフルで追い打ちをしてきた。
何とかシールドで防いだ。
そしてまた背後から黒い変形型ガンダムがビームサーベルで切りかかってきた。
パイロットは、ユーピテルの姿勢を低くして回避したが2撃目は回避しきれずシールドで防いだが弾かれた。
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その時ユーピテルに乗り込んだパイロットは、友軍機が危機に瀕してるのを確認した。
パイロットは、スラスター出力を最大にまで引き上げるとフットペダルを踏み込んだ。
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「もらった」
アウル少尉は、ユーピテルツヴァイが倒れ込むのを見てとどめを刺そうとアビスガンダムにビームランスを振り上げさせた。
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それは、ユーピテルツヴァイのパイロットも気付き戦慄した。
刹那1機のユーピテルが青色ガンダムにタックルした。
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「何?」
アウル少尉は、何が起きたのか分からなかった。
ユーピテルは、振り向くとガイアガンダムにグレネードを投げた。
ガイアガンダムは、シールドでグレネードを防いだ。
「この」
アウル少尉は、ユーピテルにカリドゥス複相ビーム砲を撃った。
ユーピテルは、シールドで防いだが出力が高すぎてシールドを貫通され撃墜された。
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「ユーピテルが」
ユーピテルツヴァイのパイロットは、命の恩人が目の前で死んだことにショックを受けた。
青色ガンダムが三度こちらに胸部ビーム砲を撃ってきたのでジャンプで回避した。
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それは、アウル少尉も確認した。
「くそ」
その時上空からビームマシンガンの嵐が来たので両肩部シールドで防いだ。
見るとユーピテル1個小隊がビームマシンガンを撃っていた。
アウル少尉は、3連装ビーム砲をユーピテルに撃ったが1機しか撃墜できなかった。
1機がビームマシンガンを撃ちながらグレネードを全弾発射した。
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ユーピテルツヴァイは、ビームサーベルを構えると再び青色ガンダムに接近した。
「そんな好き勝手」
そして横に振ったがジャンプで回避された。
そこに青色ガンダムを狙って撃った多数のグレネードが飛来した。
幸いなことに1発も命中しなかった。
それを見越してか黒い変形型ガンダムが切りかかってきた。
ユーピテルツヴァイは、シールドで防いだ。
「させるもんか」
パイロットは、自分が最後の砦として戦っていた。
※
破壊された格納庫の一角では、キリー中尉とアンディー大尉がガイヤス・ギヤのコックピットの上に乗ったがれきが撤去されるのを待っていた。
「早く。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第2話 戦いを呼ぶもの 作家名:久世秀一