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靴ベラジカ
靴ベラジカ
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魔法少年とーりす☆マギカ 第六話

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 「―魔法少年と魔法少女はね。 妖精に一つだけ、どんな願いも叶えて貰う代償に、契約を交わすんだ」
 「契、約…」
 「難病を治したい、自分を虐めた奴に復讐したい、いろいろサ。 その代わりに魔法少年達は魂をソウルジェムに作り替えられ、魔女と戦い続ける… もっと言うと、魔女と戦わざるを得なくなる運命になる」
 「た、魂がジェム、に? そんなの」
 「ソウルジェム(魂の宝石)は名前通り、魔法少年達の命そのもの」
 「魔法を使いすぎたりネガティブになっちまえば、ジェムは穢れて… 命は砕けて魔女になる」
 「魔法少年だばおべてらだろ。 わが妖精サどんの願いば叶えさせたか(魔法少年なら覚えてるだろ。 自分が妖精にどんな願いを叶えさせたか)」

トーリスは椅子から崩れ落ちた。 衝撃で咽咳き込む口を押さえながら首を振る。 妖精なんて知らない。 願いなんて知らない。 ソウルジェムが魔法少年の命なら、魔女の正体は。 魔女を倒した俺は、
 「願いなんて、そんな、そんなの知らない、俺は聞いたこともない!」
腰を上げ、イオンは片膝を立てて床にしゃがんだ。 子供を論する様な視線。
 「じゃあ、決まりだ」
不気味な標本瓶が所狭しと並ぶ棚を物色し、アーサーは一つをイオンに手渡す。
 「勘違いの方がまだマシだったな」
魔術部員に抱えられた標本瓶。 蛍光緑に満ちる瓶の中、浮かぶ物をトーリスは見た。 見間違いであってほしい。 だが見間違えるはずも無かった。 何度も命救われた卵型の宝石。 瓶を軽くノックして彼は言う。
 「これがトーリスのトモダチだ」