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もしも亀吉が猿丸の告白にOKしたら

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次の日、俺は謹慎がとけて、
学校に行った。

朝から職員室に呼ばれて
二度とこんなことしないようにと
クドクド説教された。

朝から超ウザイ…


ていうか、亀吉に早く会いたい。

昨日のOKは夢か幻か
本当に現実のことなのか、
それを確認したい。

やっと説教から解放されて、
教室に行く。


「あっ猿丸ー。謹慎とけたの?」

クラスの奴らが、興味本位か
心配してなのか、声をかけてくる。

「街で絡まれた亀吉を
 助けたかららしいじゃん。」

「すげえな!」

「お前、意外に男らしかったんだな。」

おぉ、なんだこれは。

謹慎明けて登校したら、
俺は、「アホの猿丸」から
「女を守れる男らしい猿丸」
に昇格していた。

ナニコレ気分いい。


「猿丸くん、すごいね。
 見直したよー。」

女子も?

フハハハハ!

俺の時代が来たーーー!


と調子に乗ってると、
痛い視線を感じた。

はっ!亀吉!

「アホ。」

亀吉に、キッツイ一言を
浴びせされる。

あれ? 昨日のことはやっぱり夢?

「亀吉、昨日のことだけど…」

「知らない。」


えーーーーーー!マジか!

俺は頭を抱えてしゃがみこんだ。

昨日の喜びは全部
夢だったなんて!

うぉぉぉぉ。

「プッ。」

頭の上から、亀吉の噴き出す
声が聞こえた。

「てことでよろしくー。」

「!」

なぁぁんだよ、
夢じゃなかったんじゃん。

「おう///」

俺はなぜだか顔が赤くなった。


ガラッ

「ほら、席つけー。」

担任が入ってきて、
俺達の会話は終了。

「放課後、一緒帰ろうぜ。」

俺は亀吉に耳打ちして、

「うん。」

亀吉はその一言だけ返事した。