機動戦士ガンダムRSD 第4話 星屑の戦場
それは、ペンター中尉も気づいた。
「何?」
ペンター中尉もまさか命中するとは、思わず驚いた。
そしてガイヤス・ギヤは、姿勢を崩した。
※
「ナチュラルの作る機動兵器など何するものか?」
マール少尉がそういうと複合兵装防盾システムからビームサーベルを展開すると貫こうとしてきた。
※
ペンター中尉は、ガイヤス・ギヤの左マニピュレーターにビームサーベルを持たせると迎撃にゲイツRのコックピットを貫いた。
しかしその代償に右腕が損傷した。
※
「マール」
それを見ていたマユ少尉は、戦友の死を悲しんだ。
※
「離れろ」
ペンター中尉は、ガイヤス・ギヤにゲイツRを蹴らせた。
※
「よくもマール少尉を」
マユ少尉は、そういうとマール少尉を撃墜したガイヤス・ギヤにビームキャンを撃ったがシールドで防がれた。
そしてゲイツRは、爆発した。
※
「右舷側の火砲を全て発射準備。
右舷スラスター、全開と同時に一斉射。
タイミング合わせてよ」
タリア艦長は、作戦命令を出した。
「右舷側火砲、一斉射準備」
チェン曹長が砲術を復唱した。
「合図と当時に右舷スラスター全開」
マイク軍曹が機関部分を復唱した。
しかしアーサー副艦長は、まだ不満があった。
※
ガーティー・ルーも別の艦に追い込まれておりネオ大佐、ジョーン少尉とミラー少尉が出撃していた。
ガイヤス・ギヤは、8機出撃しており何とか母艦に近づけさせないように足止めをしていた。
しかしさすがに数は、多くカラミティEに向けてビームライフルと腰部ビームキャノンを撃ってきた。
何とかネオ大佐は、それらを回避した。
そしてガンバレルでとどめをさそうとした。
それは、ガイヤス・ギヤ側も気づいたらしく回避された。
途中反撃もあったが命中されなかった。
「本当に君たちは、優秀だね。
エース君たち」
ネオ大佐がそういうと1機のガイヤス・ギヤは、カラミティE本体に攻撃してきたが命中しなかった。
そしてガンバレルで反撃している最中にジョーン機がドッペルホルン連装無反動砲とビームカービンで援護してきた。
※
「邪魔だ」
ラー・グスタ所属のスチュアート中佐は、そういうと1機のガンダム量産機をビームライフルで撃墜した。
※
「ジョーン」
カラミティEノコックピット内にミラーの戦友の死を嘆く絶叫が響いた。
「下がれ、ミラー。
こいつらは、手強い。
距離を取るんだ」
ネオ大佐は、ミラー少尉に命令を出した。
「了解」
ミラー機は、命令通りガイヤス・ギヤから距離を取った。
※
それは、スチュアート中佐も気づいた。
「どこにいようと同じだ」
スチュアート中佐は、自分たちに死角なしと謳っていた。
※
ネオ大佐は、援護としてカラミティEのドラグーンで援護射撃を行った。
※
スチュアート中佐たいもこれに気付き惑わせるためにデブリの中を飛行した。
敵ガンダムは、問答無用にビームを撃ち外したビームがデブリに命中した。
ステュアート中佐は、デブリの外にいるガンダム量産機を撃墜すべくレール・キャノンを持たせた。
そしてまず邪魔なデブリを破壊すべく6連ミサイルポッを全弾撃った。
無論ミサイルは、途中でデブリに命中しガンダム量産機には、届かなかった。
その瞬間無防備になったためフロートアーマーをインコムもどきのビームでかすめてしまった。
しかしデブリが少なくなったのでレール・キャノンを撃った。
見事レール・キャノンは、ガンダム量産機に命中し撃墜できた。
スチュアート中佐は、「もう戦場にはお前以外居ないぞ」と言わんばかりに紫のインコムもどき搭載ガンダムを見た。
※
ネオ大佐は、ドラグーンを回収するとため息をつきガーティー・ルーに向かっているガイヤス・ギヤを追撃した。
※
ルナマリア少尉は、デブリに隠れ黒いガンダムサイガーを撃てるチャンスをうかがいオルトロスを撃った。
しかし回避された。
デブリが爆発し白いガンダムサイガーが爆風から現れた。
それを追うようにガイアガンダムとカオスガンダムが追撃した。
※
それは、サオトメも気づいていた。
サオトメは、後ろ半回転するとカスタム・ビームザンバーを抜刀させると2機のガンダムに向かった。
※
それは、ステラ少尉とスティング少尉も気づき回避した。
白いガンダムサイガーは、追撃しようとしたがブラストインパルスガンダムが四連装ミサイルランチャーで援護した。
白いガンダムサイガーは、ミサイル2発を頭部バルカン砲で迎撃すると他のミサイルはデブリに命中させて回避した。
「あいつ、あいつ」
ステラ少尉は、そういいながら白いガンダムサイガーに高エネルギービームライフルを撃ったが回避された。
ミサイルの回避に使われたデブリは、崩壊した。
「何で落とせないんだよ、アレは。
これじゃまた追撃されるぞ」
スティング少尉は、また追撃される危険性を危惧した。
※
ジャンヌ・ダルクでは、とどめをさそうとしていた。
「さて、とどめだ」
フレデリック艦長は、決断した。
「岩塊に邪魔されて直撃は、期待できませんが」
砲術長が沈めることが困難であると報告した。
「戦闘不能に追い込み拿捕するのも良いだろう。
元帥は、面白くないかもしれんがこちらもこれ以上の消耗戦を続けるのも辛いだろうからな」
フレデリック艦長は、α艦隊が搭載している物資の量も考えて一気に決着をつけようと考えた。
※
それは、ミネルバも確認できた。
「敵艦、距離150」
バート軍曹が報告した。
「総員、衝撃に備えよ。
行くわよ」
タリア艦長は、自分の中でカウントダウンを開始した。
さすがにほとんどは、怖がっていなかったがメイリン軍曹のみ机に伏せ頭を手で守った。
「右舷スラスター全開」
タリア艦長の命令でミネルバは、右舷のスラスターを全開にした。
「右舷全砲塔、撃て」
アーサー副艦長の命令でミネルバは、全砲門を右舷に集中させた。
その爆風でミネルバの船体は、周りの岩もろとも押し出された。
しかしその衝撃で船内では、壁に体を打ちつける乗員が多数出た。
それに敵味方問わず気付いた。
ミネルバは、見事岩石の中から脱出した。
※
「ミネルバ」
レイ少尉は、うれしそうに言った。
※
ガイヤス・ギヤ隊は、飛来してくるデブリを回避していた。
※
「回頭30。
ボギーワンを討つ」
タリア艦長は、起死回生のチャンスを絶対にしようと決断した。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第4話 星屑の戦場 作家名:久世秀一