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甘えてほしい 2

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何言ってんだ、こいつは、
と、馬村は不思議そうな顔をした。

「馬村に好きとか手繋ごとか言われると、
 もう、ぶわーーーって体温あがって
 溶けそうになるんだけど!」

「は?」

「身が持たないっていうか。」

手を繋いだまま、
すずめは恥ずかしさで後ろを向く。

「オイ、こっちみろ。」

「ムリ!」

「聞けってば。」

「身が持たないって言ってるじゃん!」

「ドキドキしてんの?」

「してるよ!」

繋いだ手の先まで
すずめが真っ赤になっているのに
馬村気づいた。

「ふーん。じゃあ今日は
 これくらいにしとく。」

「今日はって何それ。面白がってる?」

「いや。でも溶けられたら困るから。」


すずめは思わず馬村の顔をペタペタ触った。


「わっ!何すんだよ。」

「ホントに馬村?
 宇宙人かなんか入ってない?」

「ぶっ。バカ。そんなわけあるか。」

「だって馬村そんなこと言わないもん。」

「口にしないだけで思ってたんだよ、ずっと。」

「うぇぇぇ!」

「うえーって…
 言わねえでオマエ不安にさせるより
 いいかと思って。」

う…確かに。

でも…


「いっぱい言ったら減らない?」

「なんだそれ。」

「馬村がいっぱい好きとか言うと、
 途中で好きって気持ち、
 なくなったりしない?」

「オレは豆まきの豆かよ。」

「なくなったりしねーよ。」

ホントに?

「でもまぁ、不安に思ったら
 そう言えよ。
 違うっていい続けるから。」

すずめは馬村の言葉が心底嬉しかった。

「ありがとう!馬村。だ、…」

「だ?」

「大好き!///」

「!~~~~~~~~~」

「馬村?!」

馬村がその場に崩れるように
しゃがみこんだので
すずめはびっくりした。

「~~溶けるってこれな。」

「え?馬村、大丈夫?」

「今の…思ってること言ったのかよ?」

馬村はしゃがんだまま
上目遣いにすずめを見て尋ねた。

「あ…///うん。」

「身が持たないってこれか。」

「でしょ?なるよね?」

思ってること言い合ってるうちに
ドキドキしすぎて心臓壊れるかもしれない。

「じゃあもうあれだな。
 言葉で聞きたくなったら
 言ってもらう。
 んで、ちゃんと言う。」

「わかった。そうする。」

いつも聞いたり、言ったりするより
そっちのほうが気が楽かもしれない。

「だから言って?もう一回。」

馬村が上目遣いのままおねだりをした。

「えっ?」

「さっきの。」

「ええええええっ!今言ったじゃん。」

「もう一回聞きたい。ほら。」

作品名:甘えてほしい 2 作家名:りんりん