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機動戦士ガンダムRSD 第5話 癒えぬ傷

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 シーサー少尉は、キグナン少尉にヒントをやった。
「そういえば」
 その言葉でキグナン少尉は、思い出した。
「思い出した?」
 シーサー少尉は、笑顔で質問した。
「確か俺が今日みたいにお前を見つけて声をかけたんだよな?」
 キグナン少尉は、確認しながら言った。
「そうそう」
 シーサー少尉は、キグナン少尉が思い出してくれたことがうれしかった。
「それで宿舎まで自転車で2人乗りで帰ろうとして」
「帰り道で事故ったんだよな」
 シーサー少尉とキグナン少尉は、当時を振り返っていた。
「あれは、シーサーが後ろで暴れたからだろ」
 キグナン少尉は、シーサー少尉にあると感じていた。
「そうだけどそもそもな原因は、キグナンが変なことを言ったからだろ」
 シーサー少尉は、根本的な原因はキグナン少尉にあると感じていた。
「そうだっけ?」
 キグナン少尉は、全く身に覚えがなかった。
「おい、忘れたのか?」
 シーサー少尉は、驚愕しながら聞いた。
「うん」
 キグナン少尉は、即答した。
「俺が母子家庭だって言ったら」
 シーサー少尉は、再びヒントをやった。
そこでキグナン少尉は、何かを思い出した。
「やっと思い出したのか」
 シーサー少尉は、あきれ半分に言った。
「詳しくは、思い出せないけど確かに変なことを言った気がする」
 キグナン少尉は、完全には思い出せなかったが自分にも非があることは思い出せた。
「そういうことだ」
 シーサー少尉は、偉そうに言った。
「でも2人乗りだったんだしその辺は、少し考えろ」
 キグナン少尉は、自分の発言を気にしておりシーサー少尉の対応にも別の方法があったのではないかと考えた。
「もう終わったことだろ、お互いにさ」
 しかしシーサー少尉は、全く気にしていなかった。
「それは、そうだけど」
 キグナン少尉は、シーサー少尉のマイペースさに流されていた。
2人は、しばらく想い出に浸っていた。
「いい思い出にしておくか」
 キグナン少尉は、再び戦争が始まりそうだったので仲間たちとバカやってる想い出を大切にしようとしていた。
「そうだな」
 それは、シーサー少尉も同じだった。
「それじゃあ帰艦するか」
 シーサー少尉がそういうと2人は、帰艦し始めた。

            ※

 中尉に昇格したチャールズ中尉は、貴重な休暇を使って買い物に行こうとした。
(とりあえずファッションセンスを磨いて女の子にアピールできるようになろう)
 チャールズ中尉は、昇格を機に彼女を作ろうと考えていた。
(こうした地道な努力が大切だよな。
早速デパートに行って洋服でも見てみるか)
 チャールズ中尉は、デパートに出かけた。
 チャールズ中尉は、デパートに着いたがどうしようか悩んでいた。
しかし思い切って店員に聞くことにした。
「すいません、ちょっといいですか?」
 チャールズ中尉は、店員に声をかけた。
「はい、何でしょうか?」
 店員が応答した。
「着まわしできそうな上着とかシャツを探しに来たんですけど」
 チャールズ中尉は、店員に何を買いに来たのか伝えた。
「でしたらこちらの新作がお薦めですね」
 店員がチャールズ中尉に商品を見せた。
「かっこいいですね」
 チャールズ中尉も納得の商品だった。
「お似合いだと思いますし値段も手頃ですから人気ですよ」
 店員が商品を薦めた。
「試着してもいいですか?」
 チャールズ中尉は、試着許可を求めた。
「はい、どうぞ」
 店員は、許可した。
チャールズ中尉は、試着室で商品を着てみた。
(悪くないな)
 備え付けの鏡で見ても悪くなく満足していた。
「良いですね、お似合いです」
 店員もチャールズ中尉の姿を見て褒めた。
「じゃあこれをください」
 チャールズ中尉は、購入を決めた。
「ありがとうございます」
 その店員がレジを担当した。

           ※

 ウォーレン中尉は、本調子ではなかったため栄養ドリンクをもらおうと医務室に行ったがあいにく軍医はいなかった。
そしてなぜかミサキ中尉がベッドに座っていた。
「何してるんだ?」
 ウォーレン中尉は、気になったので思わず声をかけた。
「寝てるような雰囲気」
 ミサキ中尉は、ちょっと考えてから言った。
「具合が悪そうには、見えないけど」
 ミサキ中尉は、元気で具合が悪そうには見えなかった。
「だから雰囲気」
 ミサキ中尉は、再三そういった。
「何だ、サボってるのか」
 ウォーレン中尉は、そう結論づけた。
「ちょっと、人聞きの悪いことを言わないで。
今は、休憩中でしょ」
 ミサキ中尉は、サボりではないと否定した。
「そういえば」
 ウォーレン中尉は、そう指摘されミサキ中尉が任務中ではないことを思い出した。
「まあ、いいわ。
せっかくだからウォーレン中尉も座ったら」
 ミサキ中尉は、ウォーレン中尉に座らないか聞いた。
「そうだな」
 ウォーレン中尉は、言葉に甘えてミサキ中尉の横に座った。
「そういえばさ、士官学校のころはよくこうしてサボってたよね」
 ミサキ中尉は、士官学校時代での出来事を思い出した。
「サボっていないだろ。
あれは、不可抗力だ」
 ウォーレン中尉は、ミサキ中尉の発言を否定した。
「そうだっけ?」
 ミサキ中尉は、とぼけた。
「そうだよ。
ミサキ中尉が滅茶苦茶な事ばかりするからそのたびに俺が被害に受けて医務室に運ばれたんだよ」
 ウォーレン中尉は、何があったのかを明かした。
「それで医務室でサボれたんだっけ」
 しかしミサキ中尉は、反省なく言った。
「だからサボりじゃないって」
 ウォーレン中尉は、サボりを消してほしかった。
「楽しかったね」
 ミサキ中尉は、士官学校時代も楽しくいい思い出だった。
「かもな」
 それは、ウォーレン中尉も同じだった。
「ひねくれ皇帝」
 ミサキ中尉は、ウォーレン中尉の言い方が面白く笑った。
ウォーレン中尉は、図星なことを言われて恥ずかしく黙った。
「そうだ、前から気になってたけど」
 ウォーレン中尉は、恥ずかしさを気付かれないようにするため話題を変えた。
「ミサキ中尉って無茶な頼みごとも平気で引き受けたりするだろ?」
 ウォーレン中尉の発言にミサキ中尉は、反論しなかった。
「何でそんな面倒なことばかりしてるんだ?」
 ウォーレン中尉は、ミサキ中尉のお人よしに質問した。
「別に理由なんてないわよ。
多分人よりおせっかいな性分だったのよ」
 ミサキ中尉は、自分の性格だと説明した。
「単純でミサキ中尉らしい理由だな」
 ウォーレン中尉は、その答えに非常に納得した。
「それって地味に悪口が入ってない?」
 ミサキ中尉は、悪口を言われたような気がしてならなかった。
「入れたつもりは、ないよ」
 ウォーレン中尉は、悪口を言ったつもりはなかった。
しかしミサキ中尉は、怪しんだ。
その時ウォーレン中尉の腕時計がバイブレーションを起こした。
「悪い、俺はこれから哨戒任務に行くから。
お前も別の任務があるだろ」
 ウォーレン中尉は、そういうと医務室から出ようとした。
しかしミサキ中尉は、怪しみにらみ続けていた。
「は、早くしないと遅れるぞ」
 ウォーレン中尉は、ミサキ中尉をせかした。