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機動戦士ガンダムRSD 第5話 癒えぬ傷

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 ミハイル副艦長が質問した。
「今のところこれ以上の動きは、ない」
 マーカー艦長が答えた。

           ※

 ドゴス・ギアの艦内でスティーブ少尉は、不審者を見つけたので近づいたらニール少尉だった。
「ああ、スティーブ少尉か」
 ニール少尉は、自分がとんでもないことを思われているのを知らずのほほんと答えた。
「こんなところで何やってるんだ?」
 スティーブ少尉は、率直な疑問をニール少尉にぶつけた。
「それはだな」
 しかしニール少尉は、答えにくそうだった。
「まさか除隊命令を出すわけないよな」
 スティーブ少尉は、最悪のシナリオを考えた。
「それは、ない。
あくまで定年退職まで軍に身を置くつもりだ」
 ニール少尉は、必死に否定した。
「そうか。
再戦ムードが高まっているから戦死せずにその時を迎えたいな」
 スティーブ少尉は、ニール少尉にエールを送った。
「そうだな。
雑魚相手に戦死したら本艦隊の名に恥じるからな」
 ニール少尉も戦死する可能性など考えてなかった。
「それも大切だがここで会ったが100年目。
実は、スティーブに聞いておきたいことがあるんだよ」
 ニール少尉は、突如本題に入った。
「俺に?」
 ニール少尉は、スティーブ少尉の勢いに少々押された。
「ハリダ軍曹のことでちょっと」
 スティーブ少尉は、聞きたいことを言った。
「それなら本人に聞けばいいじゃないか」
 ニール少尉は、最もなことを言った。
「それがハリダ軍曹には聞きにくいんだ、これが」
 スティーブ少尉は、本人に聞けない理由を言った。
「ハリダ軍曹に聞きにくいことだったら俺だって答えにくいんじゃないのか」
 ニール少尉は、それを聞いて答えられる自信がなかった。
「そういうなって」
 スティーブ少尉は、ニール少尉を必死に説得した。
ニール少尉は、しばらく悩んだ。
「仕方ないな、わかる範囲だぞ」
 ニール少尉は、答えてあげることにした。
「さすが、ニール少尉。
頼れるぜ」
 スティーブ少尉は、調子のいいことを言った。
「気は、進まないけどな」
 ニール少尉は、そういわれて答えようと決めた自分をバカだと思った。
「それじゃその気が変わらないうちに早速聞かせてもらうけどよ。
ハリダ軍曹って誰か好きなやつとかいたりするのか?」
 スティーブ少尉は、ニール少尉に質問した。
その瞬間ニール少尉は、思わず間抜けな声を出してしまった。
「3年近く同じ艦隊にいるがどうもそのあたりが謎でな」
 スティーブ少尉は、考えながら言った。
「スティーブ、まさか」
 ニール少尉は、まさかと思いながら言った。
「違う、違う。
俺は、関係ないぜ。
知りたがっているのは、俺以外の奴らだよ」
 スティーブ少尉は、冷静に否定した。
しかしニール少尉は、半信半疑だった。
「どうだ?
何か知らないか?」
 スティーブ少尉が聞いてきた。
(そういわれてもな)
 ニール少尉は、悩んだ。
「俺は、いないと思うよ」
 ニール少尉は、悩んだ挙句そう答えた。
「そうなのか」
 スティーブ少尉は、うなずきながら言った。
「いや、直接聞いたわけじゃないけど何となくね。
ただ同じブリッジ要員のマーネリー軍曹がシグマン隊長と交際したから焦っては、いるかもしれない」
 ニール少尉は、自分の推測を説明した。
「確かに」
 スティーブ少尉は、再びうなずきながら言った。
ニール少尉は、否定されるかもしれないと思っていたので一安心した。
「よし、それなら」
 スティーブ少尉は、何かを決断した。
「何か?」
 ニール少尉は、スティーブ少尉の発言が気になった。
「こっちのことだ」
 スティーブ少尉は、話をそらした。
「そうか」
 ニール少尉もそれ以上追求しなかった。
「それじゃあ、俺はこの後哨戒任務の交代だから行ってくる。
貴重な情報をありがとう」
 スティーブ少尉は、ニール少尉に感謝した。
「ああ」
 ニール少尉がそういうとスティーブ少尉は、ブリーフィングルームに向かっていった。
(ハリダ軍曹に好きな人か。
ちょっと気になるかも)
 ニール少尉は、考えたこともなかったため最初のスティーブ少尉のように考えてしまった。

            ※

 第541遊撃艦隊旗艦マゼランのブリッジでは、中隊長と副隊長がモニターでアメノミハシラを見ていた。
「こうして改めで見るとデカいな」
 副隊長は、アメノミハシラの大きさに圧倒されていた。
「当たり前だ。
住んでるやつもいるんだぞ、俺達は似たような場所に」
 中隊長は、あきれながら言った。
「そこに戦力が集結したから偵察しろという今回の任務がどれだけ大事か改めて解ったんです」
 副隊長は、そういうとブリッジを後にした。
「いいか、たっぷり時間があるわけじゃない。
α艦隊も来る。
無様な格好を見せるなよ」
 中隊長は、遊撃艦隊だからとなめられるのが非常に屈辱であった。
そのため副隊長に喝を入れた。
「了解」
 それは、副隊長もわかっておりそういいながら敬礼した。

            ※

 スティーブ少尉は、ドゴス・ギアのリクリエーションルームに行くことにした。
しかし途中リクリエーションルームから出る1人の整備兵とすれ違った。
(今すれ違ったやつは、ずいぶん暗い顔をしていたが何があったんだ?
とにかく行ってみるか)
 スティーブ少尉がリクリエーションルームに入るとハリダ軍曹が憂鬱そうに座っていた。
「どうした?」
 スティーブ少尉は、ハリダ軍曹に心配そうに質問した。
「また告白されました」
 ハリダ軍曹は、苦笑交じりに答えた。
それには、スティーブ少尉も驚いた。
それを聞いてスティーブ少尉は、驚いた。
「何驚いてるんですか?」
 ハリダ軍曹は、あきれながら言った。
「だってつい最近だって告白されたばかりじゃないか」
 スティーブ少尉がここに配属されたのは、ここ最近だが配属された後にハリダ軍曹が告白されたのを何回かスティーブ少尉は聞いたことがある。
「そのほかにもう1回あります。
副隊長が配属される前です」
 ハリダ軍曹は、α艦隊にスティーブ少尉が配属される前に告白されたことを語った。
「じゃあ計3回」
 スティーブ少尉は、驚きながら言葉を紡いだ。
「そうなります」
 しかしハリダ軍曹は、淡々としていた。
スティーブ少尉は、何と言っていいか分からず黙り込んでしまった。
「本当にこういうのは、きついんですよね」
 ハリダ軍曹は、悟ってほしいのかわざとらしく言った。
それにスティーブ少尉は、驚き言葉にできなかった。
「当然全部断りました」
 ハリダ軍曹は、なぜか鼻を高くして言った。
「そうか」
 スティーブ少尉は、ハリダ軍曹の気迫に負けてそれ以外言えなかった。
(じゃあ先のあいつは、ハリダ軍曹に告白したやつか)
 スティーブ少尉は、心の中で納得した。
しばらくの間リクリエーションルームは、重い空気で支配され2人は黙り込んでしまった。
「ハリダ軍曹って人気があるんだな」
 スティーブ少尉は、何か言おうとしたらそんな言葉が出てきた。
「どうでしょう」
 本人は、半信半疑だった。
「とりあえず原因は、わかったんですけど」