同調率99%の少女(2) - 鎮守府Aの物語
「やるじゃない、那珂。初戦闘で見事な勝利よ。誰も怪我してないわ。」
「あたしと五十鈴さんは火浴びそうになったり水しぶき浴びたりでびみょーに精神的ダメージ受けたっぽいけどぉ〜。」
那珂たちと評価する五十鈴と、冗談めかして先ほどまでに遭遇した状況を挙げて文句を言う夕立。誰に怒っているわけでもなく、彼女は別に本気で言っているわけではないのは他の三人はわかっていた。
「那珂さん、初めての戦いで私達に指示出して動けるようにしてくれるなんて、すごいですよぉ〜。なんでなんですかぁ?」
村雨が那珂に尋ねる。
「え〜?生徒会長やってるからね。その辺りは得意かも。まー人動かすのって学校でも戦場でも多分同じことだと思うな〜。」
那珂は軽快に口を動かして教えた。
作品名:同調率99%の少女(2) - 鎮守府Aの物語 作家名:lumis