初音ミクと僕の終焉
その時、私の意識は覚醒した。
今は6時10分。
高校に行く準備をしなきゃ。
今でも、心に残っている。あの夢、否。
あれは予知夢であろう。
もしかしたら私もああやって廃人になるのかもしれない。
それは嫌だなぁ。
『牙狼―!学校遅刻するわよー!』
「はーい!今降りるねママ!パパ!」
横に置いてあるスマホを取り、制服に着替え、駅に向かう。
その途中に開くのはニコニコ動画。
最近ミクの曲が少なくなったなぁ…。
…暴走pさんはもうミクを捨てるのか……。
なんて思いながら、でもそれは上の空。
だって、誰が何と言おうが、どういう風にミクを見捨てようが……。
私の心の中に、ミクは居続けるんだもん。