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英雄プルート

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目を覚ますと、嗅ぎ慣れた匂い、見慣れた景色が広がっていました。
そこは自分の小屋の中だったのです。
そして大好きな声が自分の事を呼んでいる事に気付きました。

「おーい、僕の親友はどこだーい?」

ミッキーの楽しそうな声が聞こえます。
プルートはわんわんと返事をしながら、尻尾を振り回して小屋から飛び出ました。
庭の奥にミッキーがいました。
一目散に駆け寄ります。
ミッキーは さぁこい とばかりに両腕を大きく広げて待っています。
プルートはその腕の中に飛び込みました。

「よしよし、いいこだね」

そういいながら、楽しそうにプルートの頭を撫でます。
気持ちよくなったプルートはミッキーに自分のお腹を見せて寝転びました。
もっと撫でてほしいのです。
相変わらず尻尾はぶんぶんと振ったままです。

「お前は最高の親友だよ、プルート」

笑いながらミッキーはプルートのお腹を撫でてやりました。
プルートは凄く幸せな気持ちになりました。
ところが、急に空が暗くなりはじめました。
ミッキーがすっと立ち上がって、一人で家の中へ入っていこうとしました。
プルートは急いで起き上がり、一緒に家の中に入ろうと付いて行きました。
ドアを開けたミッキーは悲しそうに振り返りました。

「でも、もう会えないんだ。」

そういってミッキーは家の中に入ってしまいました。
いつのまにか、ドアが鉄格子になっています。
その鉄格子に手をかけ、頭を最大限まで突っ込み、ミッキーを呼び止めました。
自分も中に入れてくれ、離れたくない、一人にしないで
その声はミッキーには届きませんでした。

作品名:英雄プルート 作家名:ぺり