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同調率99%の少女(3) - 鎮守府Aの物語

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「天龍ちゃん、なんだか戦うの楽しそ〜。」那珂はクスクス笑みを漏らしながら言う。
「なんていうかゲーム感覚だなぁ。」
「ちょっと不謹慎な気もするわね……。」
 天龍は自身の感覚を述べる。その発言に生真面目な五十鈴は語気弱めに突っ込んだ。

「あたしはあんまそういうの気にしないからいいんだよ。」
 手を振りながらしゃべる天龍から返ってきたのは彼女の大雑把な性格を表す一言だった。


 そういえばと、那珂はあの戦場でどういう戦い方をしたのか天龍に聞いてみた。何かを斬る音は、天龍の艤装の付属品の剣によるものだったのかと。
「あぁ。接近戦だったら砲雷撃よりもあたしや龍田の武器のほうがはるかに強いぜ。あのでかいやつだってスパッと斬れるもん。」

「へぇ〜。艦娘で接近戦かぁ。ちょっとおもしろそ〜。」
 那珂は少し興味ありげに感想を口にした。

「でもそんなことより、あんたのほうが普通にすげーよ那珂。頭も切れるし、奇抜なことして勝てるしでおもしれぇわ。あたしホントは細かく作戦立てるの苦手でさ、ガンガン押したいタイプだから、あんたみたいな頭良さそうな人尊敬するわ!」

「いや〜それほどでも〜。生徒会やってるから人をさばくのは少しだけ得意で、それに艤装つけてるとものすんごく身軽になれるからやってるだけで、あたしなんかまだまだだよ〜」

「謙遜謙遜! あんたのこと、うちの鎮守府や知り合いにも話しておくぜ。他の鎮守府に名や顔を売っておけばもっといろんなことできるようになるぜ?面白くなるぞ〜!」
「うーん。それは嬉しいけどね。まー適当にやっておいて〜」

((ホントなら最初は五月雨ちゃんの顔を先に売っておきたいんだけどなぁ……))
 お願いはしてみたが、若干困惑した表情を浮かべている那珂であった。