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もしも獅子尾エンドだったら (1)

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「馬村と話さなきゃ…」

獅子尾に会ってみて、
自分のことが好きだとわかると、
諦めなくていいんだ、という気持ちが
ふつふつと湧いてきた。

でも、馬村といると温かい、
穏やかな気持ちになれるのも本当で。

たぶん、馬村と一緒にいるほうが、
獅子尾といるより幸せなんだろうと思う。

けど。

『今日はごめん。
 東京に帰ってきたら会える?』

と馬村にメールした。

『わかった。
 明日家誰もいないから
 うちならゆっくり話せるから。』

と返信があった。

明日…何から言えばいいのだろう。

傷つけるとわかっていて行くのが辛い。

でも、獅子尾の手をとればそうなるのだ。

もう、馬村は笑ってくれないだろう。

友達としてもいられないだろう。

本当にそれでいいの?と、
何度も自問自答を繰り返し、
頭が煮えそうになった。

バタン。

おじさんだ。

「おかえり。おじさん。」

声をかけたが、諭吉はしばらく無言だった。

「すずめ、馬村くんはどうしたの?」

「え…お、沖縄に残ってる。」

はぁ、と諭吉は大きな溜息をついた。

「お前はまだ16だよ?
 なんで馬村くんじゃダメなの?」

「……」

諭吉の言葉に、何も言えなくなってしまった。

そんなの、自分が一番思ってる。

馬村を友達ではなく、
男の子として好きになれたら、
どんだけ楽だろうか。

「五月と絶交したから。俺。」

「えっ!」

「許さないよ。俺は保護者として。
 覚悟はあるの?」

「え…う…」

うん、と言えなかった。

どんなに困難か、どんなにリスクがあるか、
想像しきれないことも当然あると思ったから。

「お前がもし泣くことがあったら、
 俺は全力で五月を殴りに行くよ?」

諭吉は真顔で言った。

「うん…」

そう小さく頷くのが精一杯だった。

翌日。

沖縄から馬村が帰ってきた。

馬村の家に行き、チャイムを押す。

手が震えた。

「よぉ、入れよ。」

馬村はいつも通り。

すずめはカバンの紐を
ぎゅっと握りしめていた。