機動戦士ガンダムRSD 第6話 世界の終わる時
とても大丈夫には、見えなかったがサウス大尉はそれ以上追求しなかった。
「それよりクーパー中尉を見なかったか?」
サウス大尉が本題に入ったがアイリス曹長は、答えなかった。
「アイリス曹長?」
サウス大尉は、アイリス曹長に呼びかけた。
「見ていません」
アイリス曹長は、短く答えた。
※
1機のガイヤス・ギヤがアビスガンダムにビームライフルを撃ってきた。
しかし両肩部シールドでシールドした。
「おっと」
アウル少尉は、そういうとビームライフルを撃ってきたガイヤス・ギヤに3連装ビーム砲を撃った。
しかし回避された。
ガイヤス・ギヤが再びビームライフルを撃ってきたがアビスガンダムは、回避した。
今度は、カリドゥス複相ビーム砲を撃ったが回避された。
※
ゲイツハイマニューバ小隊は、1機のガイヤス・ギヤにビームライフルを連射したが後退しながら回避された。
直後ガイヤス・ギヤは、ゲイツハイマニューバ小隊に急接近した。
※
「そっか」
サウス大尉は、残念そうに答えた。
(今日は、なんだかうわの空だな)
サオトメが異動になった直後は、こういう状況がしばらく続いたがここ最近は落ち着いていた。
しかしそれがまた再発したのでは、ないかと疑った。
(よし、ちょっとからかってみるか)
サウス大尉は、荒治療でアイリス曹長のうわの空を治そうと試みた。
アイリス曹長は、相変わらずうわの空だった。
「今日は、なんだかうわの空だけど深窓のお嬢様ごっこでもしてるのか?」
いつものアイリス曹長なら否定的な突っ込みが返ってくる。
「そうですね」
返ってきた答えは、苦笑しながらの肯定だった。
※
1機のガイヤス・ギヤが1機のゲイツハイマニューバの右腕をビームサーベルで切った。
そして背後から接近してきたもう1機のゲイツハマニューバを振り向きざまに上下真っ二つに切り撃墜した。
ガイヤス・ギヤ分隊は、カオスガンダムの機動兵装ポッドをビームライフルで攻撃した。
しかし命中せずカオスガンダムは、機動兵装ポッドを回収したのでガイヤス・ギヤ分隊は本体をビームライフルで攻撃したが回避されたり巡航機動防盾で防がれた。
※
「否定しようよ」
思わずサウス大尉が突っ込んでしまった。
「そんな余裕ありませんから」
アイリス曹長は、無理に笑顔を作るとそう言った。
その言葉を聞いてサウス大尉は、沈黙してしまった。
「気を使わないでください」
アイリス曹長は、サウス大尉を心配しながら言った。
「すまない」
サウス大尉は、自分の無力さに思わず謝罪してしまった。
※
ガーティー・ルーのブリッジ要員は、皆自分たちは補給できるのか戦況を見守っていた。
※
「座って話でもしませんか?」
アイリス曹長が話をしようと誘ってきた。
「いや、特に用事があるわけじゃないから」
しかしサウス大尉は、誘いを断った。
するとアイリス曹長は、悲しそうな表情をした。
「アイリス曹長?」
サウス大尉は、とんでもないことをしてしまったと思い戦慄した。
「すいません、今日私はあの日なので」
アイリス曹長は、申し訳なさそうな表情で告白した。
※
1機の頭部を破壊されたゲイツ性能向上型は、とどめにビームライフルを腹部に命中され撃墜された。
サオトメは、背後から2機のゲイツ性能向上型がビームライフルを連射しながら接近しているのに気付いた。
サオトメは、その猛攻を回避しながらメガビームライフルで2機のゲイツ性能向上型を撃墜した。
今度は、ユーピテル分隊が緑色ガンダムからビームライフルの猛攻を受けているのに気付いた。
「やらせるか」
サオトメは、緑色ガンダムに牽制にメガビームライフルを撃った。
すると緑色ガンダムは、ファンネルもどきを展開した。
サオトメは、1基のファンネルもどきをメガビームライフルを破壊すると緑色ガンダムに急接近した。
「もう少し強いと思ったが期待外れか」
サオトメがそういった直後緑色ガンダムは、頭部バルカン砲を撃ったが気にせずガンダムサイガーMk-2に緑色ガンダムをパンチさせた。
するともう1基のファンネルもどきが攻撃してきたがメガビームシールドで防ぐとV.S.B.Rでもう1基のファンネルもどきも破壊した。
※
スティング少尉は、ユーピテル分隊を高エネルギービームライフルで攻撃したが白いガンダムサイガーが援護しに来た。
スティング少尉は、攻撃目標を白いガンダムサイガーに切り替えると機動兵装ポッドを切り離しビーム突撃砲で攻撃した。
しかしガンダムサイガーは、攻撃をかわし反撃に機動兵装ポッドの1基をビームライフルで破壊した。
その爆風に乗じ目の前まで急接近した。
スティング少尉は、12.5mmCIWSで迎撃したが白いガンダムサイガーは意に介さずカオスガンダムをパンチした。
迎撃にもう1基の機動兵装ポッドのビーム突撃砲を2発撃ったがシールドで防がれ腰部ビーム砲でもう1基の機動兵装ポッドも破壊された。
「さすが死神だ、強い」
スティング少尉は、サオトメの強さに驚愕していた。
※
ガイアガンダムは、1機のガイヤス・ギヤを追撃していた。
するとガイアガンダムは、ガイヤス・ギヤに高エネルギービームライフルとビーム突撃砲を撃ったが回避された。
ガイヤス・ギヤは、逃げるのを止めビームライフルで反撃した。
しかしステラ少尉は、その攻撃を回避した。
そしてガイヤス・ギヤの背後に回ると急ターンしてガイヤス・ギヤに急接近した。
ガイヤス・ギヤは、反応できずガイアガンダムはガイヤス・ギヤを蹴った。
「これで終わりね」
ステラ少尉は、そういうとガイヤス・ギヤに急接近した。
そして高エネルギービームライフルとビーム突撃砲を撃ったが回避された。
そしてガイヤス・ギヤは、ガイアガンダムを蹴った。
さらにガイヤス・ギヤは、追い打ちにビームライフルを撃ち左翼を破壊された。
しかしガイアガンダムも反撃に高エネルギービームライフルを撃ち右足を破壊した。
※
ルナマリア少尉は、1機のガイヤス・ギヤに追撃されていた。
ガイヤス・ギヤは、腰部ビームキャノンとビームライフルを撃ったが回避した。
ルナマリア少尉は、オルトロスをガイヤス・ギヤに撃ったが回避されガイヤス・ギヤは急接近した。
ルナマリア少尉は、反応できず戦慄した。
そして蹴られた。
「何よ」
バランスを崩したところにガイヤス・ギヤがビームライフルを撃ってきたが回避し反撃にガイヤス・ギヤを蹴った。
そして追い打ちにオルトロスを撃った。
ガイヤス・ギヤは、シールドで防ごうとしたが威力が高すぎて防ぎきれず左腕もろとも破壊された。
アメノミハシラ付近では、大小さまざまな閃光が発していた。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第6話 世界の終わる時 作家名:久世秀一