二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

同調率99%の少女(4) - 鎮守府Aの物語

INDEX|13ページ/17ページ|

次のページ前のページ
 

 ニンマリと笑顔になった那美恵は、三千花のするがままに上半身を少しかがめて三千花のするがままにさせた。ただその表情は隠しきれていない疲れもあってか、普段より硬いものであった。

 お互いの酸いも甘いも知っている二人は、基本的には那美恵がまず何かを思いついて突っ走り、三千花がその後を追いかけて周囲を気にかけフォローをし、時には突っ走りすぎた那美恵を諌めるというパターンでともに過ごしてきた。那美恵は三千花がいるからこそ、必ずいつかは現れてくれると信じてるからこそ突っ走る事ができ、三千花は那美恵がそういう性格だったからこそ、そんな親友を制御できる出来る人間になろうとし那美恵に近い成績や運動神経の良さ、そして人間関係を手に入れてきた。
 二人の行動パターンはもはや何物にも代えがたい関係を築き上げていた。


 その後二人は学校を出て駅へと向かい、電車に乗る。歩幅が狭くなったりと安定しない那美恵を気遣ってか、三千花はペースを常に合わせて歩く。
 家は同じ駅で降りて改札口を出て、別々の方面だ。那美恵の様子を心配に感じ続けていた三千花だったが、那美恵がどうしても一人で大丈夫と言い張るため、不安を残したままであるが駅前で別れた。

 那美恵は確かに疲れてはいたが、俄然やる気になってきた。一人ではどうにもならない。協力してくれる仲間がいればやれる。その限界は限りなく広がる。それは生徒会の活動を通してもわかっていたが、今回改めて思い知った。
 今の自分の生活もこのまま泊まり含めた出撃任務があるとさすがに辛くなる。それはこれから部を作って艦娘になってもらう生徒も同じはずだと那美恵は思った。
 だからこそ、鎮守府と学校の提携はきちんとせねばならない。自分が実情を体験して初めて提携することの大切さを理解したのだ。