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伝えたい事

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そろそろ人の邪魔になってきたようだし、兄妹の人目をはばからぬいちゃつきぶりが恥ずかしくなってきたので、
「元気そうね。ジュドー=アーシタ、おひさしぶり」
わざとヒールの音を鳴らしながら近づき声をかけると
「セイラさんもお久しぶりっす、相変わらずの美人だね~」
リイナを羽交い絞めにしたままで、返事をかえしてきた。
ジュドー・・・そのままだときっとリイナは窒息してしまう・・・、
「ふふふ・・・」
なんだかおかしくなってきたので笑っていて、
「元気そうね。ジュドー=アーシタ、おひさしぶり」
挨拶をかえしていた。
「あ! 荷物忘れてた!」
ジュドーが忘れられていた荷物を引き取った後、リイナと自分が住む家に帰り、
「急に地球へ来るなんて、どうしたの?」
リビングに落ち着いてから、リイナがジュドーにたずねている。
「休暇が貰えたから、リイナの顔が見たくなって・・・と」
「と?」
「頼まれものがあってさ」
リュックから筒状のものを取り出して、
「セイラさんに渡してほしいって、頼まれたんだ」
そう言うとそれを私に手渡してきた。
「何かしらね・・」
何というよりも誰から頼まれたのかしら・・、木星には知り合いなんていない。
「セイラさんも良く知っている人だよ。・・きっと・・」
「木星には知り合いは居なくてよ」
と言い返しながら、筒から取り出したものは紙。

作品名:伝えたい事 作家名:かえで