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主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~

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第64話『もう一人の主人公』

前書き

今回は、サトシとは別のもう一人の主人公が初登場です。



打ち切り前の旧版を読破された方なら、ノーヒントでも分かりますよね?






 ここはジョウト地方・ワカバタウン。ポケモン研究者の一人であるウツギ博士の研究所がある町としても知られている。ここにサトシと同じく、ポケモンバトルで頂点を極める一人の少年がいる。


???「よぉし、今日も張り切って特訓だぜ!」


バクフーン「バァクフゥゥゥゥゥン!」


 少年の名はケンタ。ワカバタウンからトレーナーキャリアをスタートさせて、地元のジョウトリーグを筆頭に数々の大会で好成績を収めたポケモントレーナーである。現在は故郷のワカバタウンに戻って、パートナーポケモンのバクフーンや他のポケモン達とともに『ワールド・チャンピオン・リーグ』に向けて特訓中である。


???「此処にいたのね、ケンタ〜!」


 特訓中のケンタのもとへ、ある一人の少女がやって来る。


ケンタ「マリナ!」


 やって来た少女の名はマリナ。ケンタの幼馴染であるとともに、実は全国的に名の知れたトップ・コーディネーターである。かつてはケンタとともにポケモントレーナーとして旅をしていたが、いつしかポケモンコンテストの魅力に感銘を受けたのに加えて、『アイドルトレーナー』という自らの夢も相まってか、トップ・コーディネーターへと路線変更をした。今では『アイドル・コーディネーター』としての地位を確立し、ポケッチの宣伝に出るなどメディアから引っ張りだこの状態である。現在は故郷のワカバタウンで、今後の活動に向けて静養中である。あと、ケンタとマリナの幼馴染にジュンイチという少年がいるが残念ながら今回の話では出てこないので悪しからず。ちなみにジュンイチは、サトシとジョウトリーグで対戦したことがある。


マリナ「ここにいるってことは、今日も特訓の真っ最中ってところかしら?」


ケンタ「まぁな。誰よりもトレーナーとして強くなるためには早めに特訓しておかないと。それとバクフーンとポケモン達との絆ももっと深めたいしな」


バクフーン「バァク!」


マッスグマ「マァッス!」


リーフィア「フィィィィィ!」


マリナ「ふふふ、ケンタらしいわね」


 ケンタの言葉一つ一つから滲み出る彼のトレーナーとしての向上心を感じて、思わず笑みを浮かべるマリナ。


ケンタ「ところで、一体どうしたんだ? 何か俺に用事でもあるのか?」


マリナ「特にないけど、何かコトネがわたしとケンタに話があるみたい」


ケンタ「コトネが? 一体何の話だろうな?」


マリナ「もうすぐ来ると思うから、その時に分かると思うわ」


 ケンタ達の幼馴染の一人であるコトネがケンタとマリナに話があるらしく、マリナにケンタを探しにいってくるよう頼んだようだ。


コトネ「ケンタ〜! マリリン〜!」


ケンタ「あっ、コトネ!」


 そこへ、コトネ本人が手を振りながらケンタとマリナのもとへとやって来る。


ケンタ「随分と駆け足だったな。そんなに急な話なのか?」


コトネ「ちょっとさっき急な連絡が入ってきて、ケンタとマリリンにも関係することだったから話しておこうと思ったってことね」


マリナ「そうだったの。それで話って何?」


 コトネはゆっくり息を整えて、ケンタとマリナに話しておきたかったことを話し始める。


コトネ「あたし達明日からまた旅に出るって決めてたじゃない? あれ、もう少し待ってくれないかしら?」


ケンタ「ん? 何でだ?」


コトネ「実はわたしとカズナリがジョウトフェスタでシンオウ地方に行っていた時に、一緒に旅を共にした仲間がいるって前に話したでしょ」


マリナ「あぁ、確か、サトシにヒカリ、タケシって人だったわよね?」


コトネ「その一緒に旅をした仲間が、今度ジョウトを旅することになってワカバタウンに立ち寄るってさっき研究所に連絡が入ったのよ。それでせっかくだから、ケンタとマリリンにも紹介しておこうと思ってね。それと出来れば一緒に旅も出来たらいいかなって思ったのよ」


 コトネが先程言っていた急な連絡とは、サトシ達がジョウト地方を旅をすることになりワカバタウンに一度立ち寄るということだった。コトネはこれを機に、ケンタとマリナにもサトシ達の事を紹介しておこうと思ったようだ。


コトネ「3人の他にも、サトシのかつての旅仲間が一緒みたいだから大人数だけど…」


マリナ「そんなこと別に気にしないわよ。むしろ、大歓迎だわ」


ケンタ「旅の仲間は多い方が楽しいしな。それに、今までは俺一人で旅をしていたから仲間と一緒に旅をするなんて夢みたいだぜ。特に聞くところによると、サトシってのはバトル好きだから、まず最初に会ったらバトルだな」


マリナ「あらら、ケンタってば…」


コトネ「ふふふ、ケンタらしいってことね。サトシもその言葉を聞いたら、いてもたってもいられなくなるでしょうね」


ケンタ「まぁ、とにかく俺達はそいつらが来るまで待ってるぜ。あぁ〜、会う時が楽しみになって来たなぁ。お前達もだろ?」


バクフーン「バァク、バァクゥ!」


マッスグマ「マッス!」


リーフィア「フィ!」


 明日ワカバタウンを出て旅に出る予定であったケンタとマリナは、コトネのかつての旅仲間とヒカリとタケシ以外のサトシのかつての旅仲間がやって来ると知って、その予定を少し延ばすことにした。それに反応したかのように、ケンタのポケモン達も頷く。


コトネ「それじゃあ、そういうことだから楽しみにしててってことね。あっ!」


マリナ「ん? まだほかにもあるの?」


コトネ「ケンタとマリリン、二人っきりだからってあまり変なことしないでね♪」


ケンタ・マリナ「「!? こ、コトネ//////」」


 研究所に戻る間際に言い放ったコトネの一言は、ケンタとマリナを赤面させる。コトネが去った後、気を取り直して二人は特訓を続け、しばらくしてウツギ研究所へと向かった。さて、サトシ達とケンタ達が顔合わせすることが決まったのだが、お互いが顔を合わせた時一体どんな反応を見せるのだろうか…


続く





後書き

リメイク版では、ケンタ達はジョウト編の冒頭からサトシ達と行動を共にするという設定で行きます。