主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~
ハンナ「ミス・スズナのことなら、問題ないわ。彼女はファイトあふれる正確な反面、優しい一面もあるから、きっとあなたのことは悪く思っていないはずよ。」
アイリス「だといいんですけれど…。」
アイリスはハナダシティで初対面したスズナとも今回と同じような状況になった。その為、アイリスはスズナが自分たちと一緒に同行しなかったのは、変な気を遣わせたと罪悪感を感じていた。
サトシ「あまり気にすんなよ。ハンナさんの言うとおりだぜ。」
ピカチュウ「ピカァ!」
キバゴ「キバキバァ!」
アイリス「…そうね。キバゴにも優しくしてくれた人だし、こんど会う時は気持ち良く迎えてあげなくちゃね。」
ハンナのフォローもあり、アイリスのこの件に関しては一応解決した。何かの呪縛から解放されたアイリスからは清々しいオーラが漂っているようにも見える。
エリーサ「ところで、ハンナ。今、時間空いているかしら?」
ハンナ「今は時間つぶしに他の学生のバトル風景を眺めていただけだから、特にすることはないけれど。何か、生徒会の急な仕事とかできた?」
エリーサ「いえ、生徒会のほうは特にないわ。少しこちらのサトシ君のバトル相手を探しているんだけれど、もしよければあなたが引き受けてくれるかしら?」
ハンナ「あたしがサトシ君の相手? いいわよ。今この学院で話題になっているサトシ君がどんな人物なのか前から知りたいと思っていたしね。よろしくね、サトシ君。」
サトシ「こちらこそ! 世界レベルのトレーナーとバトル出来るなんて光栄です!」
ハンナ「キートス! 今からあなたとのバトルが楽しみね!」
サトシとハンナはがっちりと握手を交わし、お互い健闘を誓い合う。
アリア「二人とも、バトル形式はどのようにいたします? シングル、ダブル、タッグ、トリプル、ローテーション、いろいろありますが...。」
サトシ「う〜ん、どうしよっかなぁ。」
ピカチュウ「ピカァ…。」
サトシ達はバトル形式をどれにするかで悩む。するとそこへ、
アイリス「…ねぇ、サトシ。」
サトシ「ん? なんだ、アイリス?」
先ほどからデントの隣でサトシ達の会話を聞いていたアイリスが、自らの沈黙を破る。
アイリス「あたしと、タッグを組んでみない?」
サトシ「えっ?」
アイリスはサトシに対して、自分とタッグを組まないかと提案してきた。これに対してサトシはどのような答えを出すのか、またハンナとのバトルはどんな展望になるのか、それはまた次回。
続く
後書き
次回以降も、続々とポケヴェールの学生諸君が登場予定。
作品名:主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~ 作家名:天の河