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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第8話『雷(いかずち)の救世主』

前書き

ケンタ、マリナが仲間入りしたということで、今回初登場するあのポケモンの存在は欠かせません。


『雷(いかずち)の伝説』を観た方なら、どのポケモンかはもう分かりますよね。





サトシ「ま、眩しい…」


ケンタ「い、一体何なんだ!? あれは…」


 突然発せられた眩い光。サトシ達はあまりの眩しさに、思わず目を覆う。やがて、その眩い光は時間の経過とともに消えていき、


ケンタ「…!? お、お前は!?」


マリナ「何故、ここに!?」


サトシ「う、嘘だろ!?」


 サトシ達の目の前に、一体のポケモンが現れる。サトシ達、特にそのポケモンとは切っても切れない縁のあるケンタとマリナは、驚きを隠せなかった。


ライコウ「ウゥゥゥゥゥラァァァァァァァァ!」


 それもそうである。何せ、サトシ達の目の前に現れたのはジョウト地方伝説の三ポケモンのうちの一体、ライコウだったのだから。


ライコウ「ラァイ、ルワァァァァァ!」


 ライコウは一吠えした後、微弱な電気を放ち、それをサトシのピカチュウの身動きを封じているワイヤーに向ける。ワイヤーは見事に破壊され、ピカチュウは晴れて自由の身となる。


ピカチュウ「ピィ、ピカァ…」


 ピカチュウは一瞬何が起こったのか、状況把握が出来ていないようである。


ケンタ「ひょっとして、俺達を助けてくれるのか…」


マリナ「みたいね…」


サトシ「何はともあれサンキュー、ライコウ。ピカチュウ、アイアンテールでみんなのワイヤーを壊してくれ」


ピカチュウ「ピカ、ピカァ!」


 どうやら、ライコウはサトシ達を助けるために、アルフの遺跡に姿を現したようである。恐らく、以前ケンタとマリナ(今はいないが、ついでにジュンイチも)に窮地から救われた恩義からであろう。さらに何故、ピカチュウのみを助けたのかは、同じ電気タイプで電撃によるダメージが少ないと判断しての事だと推測する。自由の身となったピカチュウは、‘アイアンテール’で他の面々のワイヤーを破壊していく。そして、


ライコウ「ラァァァァァ!」


ドォォォォォン!


コサブロウ「!? な、何!?」


 さらにライコウは、自らの強力な‘ほうでん’でアンノーン捕獲用の機械を破壊する。捕獲用の機械は一瞬にして粉々になり、捕えられていたアンノーン達は散り散りに逃げて行った。


研究員A「いやぁ、助かった。一時はどうなることかと…」


サトシ「さぁて、ここから俺達から反撃させてもらうぜ」


ケンタ「あぁ、アンノーン達を悪用しようとしていたのは許せないしな」


ヤマト「くっ、アンノーン捕獲には失敗するわ、捕まえていた連中を自由の身にするわで少しマズイ展開ね」


コサブロウ「あぁ、だが、目の前には伝説のポケモン・ライコウがいる。コイツさえ捕獲すれば、かなりの大手柄だ」


ヤマト「そうね。ターゲットをアンノーンからライコウに変更! 直ちに捕獲に取り掛かる!」


したっぱ「「「了解!」」」


 アンノーン捕獲に失敗したヤマトとコサブロウ達は、ターゲットを突如目の前に出現した伝説のポケモン・ライコウに変更する。そしてロケット団サイドは、次々と手持ちのポケモンを投入していき、ライコウ捕獲に取り掛かる。


サトシ「そうはさせるか! 行くぞ!」


ケンタ「あぁ、お前たちの好きにはさせない!」


 サトシ達は各人一体ずつ自分のポケモンを出して、ロケット団サイドのポケモン達に立ち向かう。ロケット団サイドのポケモンは数はサトシ達のよりも勝ってはいるが、幾多ものポケモンバトルを経験してきたサトシ達の敵ではなかった。歴史的価値のある遺跡を傷つけないよう慎重に進めたので少々時間がかかったが、何とかロケット団サイドのポケモン達を撃退する。


ヤマト「まずいわね。この展開…」


コサブロウ「い、いつものあの感じだ…」


 窮地に立たされ、もう打つ手のなくなったヤマトとコサブロウ。こうなってしまった彼らに待ち受ける結末は、ムサシ、コジロウ、ニャースのケースと同様である。どうなるのかは説明するまでもないだろう…


カスミ「さぁ、ここまでよ!」


ハルカ「覚悟なさい! ヤマトにコサンジ!」


コサンジ「だから、コサブロウだってーの!」


 またもや名前を間違えられ怒り狂うコサn…コサブロウだったが、今はそれどころではない。


ピカチュウ「ピカァ! ピィィィカァァァァァ!」


ポッチャマ「ポォォォォォチャアアアアア!」


バクフーン「バク、バァァァァァァァァ!」


ライコウ「ウゥゥゥゥゥラァァァァァァァァ!」


 サトシ達のポケモン、さらにライコウが加わり、強力な一斉攻撃がロケット団一味に襲い掛かる。


コサブロウ「ぐはぁ!?」


ヤマト「いや〜!?」


したっば「「「ギィィィヤァァァァァ!」」」


 一斉攻撃を受けたロケット団一味は、遺跡の大広間内に潜入する際に自分たちで破壊した壁から建物外部へと追い出される。そして、






ドカァァァァァァァァァァァン!


ヤマト・コサブロウ「「や、やな気持ち〜!」」


したっぱ「「「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」


※ したっぱ(モブキャラ)連中のセリフがワンパターンなのはご容赦いただきたい。


 様々な攻撃が合わさって起こった爆発によって、ヤマトとコサン…コサブロウはいつもの泣きの一言(笑)を叫びながら、したっぱ連中とともに空の彼方へと消えていった。


ライコウ「…」


ケンタ「…ライコウ」


 ロケット団を撃退後、久々の再会を噛みしめるかのように見つめ合うケンタとライコウ。何か、お互いを信頼する強いものを感じさせる。その後ライコウは身体の向きを変え、その場から瞬時に立ち去った。


マリナ「どうやら、本当に私達を助けに来たようね」


ケンタ「アイツにはまた借りができたな」


 ライコウが自分達の目の前に現れ、助太刀をしてくれたことをライコウに感謝するケンタとマリナ。


サトシ「なぁ、ケンタ。お前やマリナはライコウとはどんな関係なんだ?」


ケンタ「俺やマリナは以前、ある事件に遭遇したんだ」


マリナ「ロケット団がライコウを狙っていて一度は捕獲されたんだけど、私達が何とかライコウを取り戻してロケット団の野望を打ち砕いたのよ」


ケンタ「あれ以来、俺達はライコウとは腐れ縁になったということだ」


ヒカリ「ライコウもケンタやマリナに対して全く警戒する素振りはなかったね。余程、2人のこと信頼しているのね」


ハルカ「でも、出会いのきっかけがロケット団なのが少々腑に落ちないかも…」


 ケンタ、マリナとライコウとの関係がどのようなものかを聞き、先程感じた彼らの間にある強い信頼感に対して納得した様子のサトシ達。


アイリス「それにしても、酷い有様ね…」


研究員A「あぁ、大丈夫だよ。時間はかかるけど、我々は遺跡の修復は何度も手掛けているからね。だから、君達が心配するほどじゃないよ」