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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第13話『ついに登場! 新たなるタイプ!』

前書き

前回の後書きでも説明したとおり、ポケモンだけです。


まだ公式な発表が不十分なので、技の登場は今回、見送らせていただきます。







アカネ「ほな、気を取り直して早速バトルと行くで! ケンタはん!」


ケンタ「はい! こちらこそ、全力で向かいますよ!」


バクフーン「バァクゥ!」


 アカネとケンタ、再度熱い闘志を燃やしながらバトルフィールドで目を合わせる。バクフーンはケンタが指示する間もなく、バトルフィールド内へと入っていた。既に臨戦態勢のようである。


アカネ「えらい気迫やな、バクフーン。ウチはこのコで行くで! プクリン、出番や!」


シュッ! ポォォォォォン!


プクリン「プクリィィィィィン!」


 アカネの投げたモンスターボールから、プクリンが元気よく出てくる。プクリンは全ポケモンの中でもトップクラスの体力を誇っており、さらにはこの旅新たに発見されたフェアリータイプを持つポケモンである。


※ 公式発表で紹介されたのはプリンですが、恐らく進化系のプクリンもフェアリータイプであると予想されます。


アカネ「ケンタはん、このプクリンには今度からフェアリータイプっちゅう新タイプが加わってんねん」


ケンタ「フェアリータイプ?」


アカネ「ウチもそこまで詳しいことはまだ分からへんねんやけど、ここ最近の研究で発見されたものらしいんや。ドラゴンタイプとの相性が良く、このプクリンの他にもフェアリータイプが加わったポケモンがおるんやて」


ケンタ「そうなんですか、フェアリータイプか…」


アカネ「ウチからのバトル前の話は以上や。それじゃあ、始めましょか」


 アカネから、フェアリータイプについて簡単に語られた後、バクフーンとプクリンによるポケモンバトルの火ぶたが切られた。


コトネ「フェアリータイプね。アイリンにとってはやっかいな相手になりそうね」


サトシ「確かに。ドラゴンタイプに強いタイプだもんな」


 フェアリータイプについてサトシ達も興味を示し、それに言及する。サトシ達の言うとおり、ドラゴンポケモンマスターを目指すアイリスにとって、フェアリータイプはかなり厄介な相手に成りえよう。


ケンタ「まずは先手必勝! バクフーン、ころがるでプクリンに接近だ!」


バクフーン「バァク! バァクククククククク、クゥ!」


一方、ポケモンバトルの方は、素早さで勝るバクフーンが先手を取る。‘ころがる’でプクリンに接近を試みる。


ケンタ「まずは気合の先制パンチだぜ! かえんほうしゃ!」


バクフーン「バクゥ! バァァァァァ!」


 ある程度接近したところで、バクフーンは‘かえんほうしゃ’を放つ。瞬時に‘ころがる’を解いて‘かえんほうしゃ’を放ったスピードはさながら、放たれた‘かえんほうしゃ’がプクリンに向かうスピードも流石のものである。


アカネ「かわすんや!」


プクリン「プクリィ!」


 猛スピードで自らに向かってくる‘かえんほうしゃ’を瞬時にかわすプクリン。プクリンの素早さ自体はそこまで高いというレベルではないが、アカネのプクリンは特別に素早さを向上させているようである。


アカネ「次はこっちから行くで! プクリン、まずはあまごいや!」


プクリン「プゥクリィ! プゥゥゥリィィィィィ」


 ここでプクリンは‘あまごい’を使って、バトルフィールドの天候を雨にする。


アカネ(バクフーンは炎タイプやけど、ケンタはんのバクフーンは水にも強い。炎タイプの技の威力を下げる程度の気休めにしかならへんけど、やらんよりはマシやろ)


 アカネの思うとおり、ケンタのバクフーンは炎タイプのポケモンでありながら、水に対する耐性を持っている。低い威力のものからトップクラスの威力を誇るものまで、それに耐えうる強さである。


バクフーン「バァク!」


 この通り、雨が降っても平然と立っている。


ヒカリ「ケンタのバクフーン、あまごいの雨を受けているのに物ともしていないわ」


コトネ「ケンタはたとえ相性の悪い相手でも、真っ向から向かっていくバトルスタイル。バクフーンのみならず、ケンタのポケモン達はみんなそのバトルスタイルを受け継いでいるわ。それにケンタは滅多に相手の攻撃をかわすような指示は与えないの。正に『直球一本槍』ってことね」


サトシ「ケンタはやっぱり強ぇな。バクフーンも思った通りなかなかの強さだぜ」


ピカチュウ「ピカピィカ!」


 観戦サイドの面々も、バクフーンの水に対する耐性に関心を寄せていた。特にサトシは、ワカバタウンで対戦した時のことを交えながら、ケンタとバクフーンの持つ実力を改めて感じていた。


アカネ「これならどうや! プクリン、めざめるパワー!」


プクリン「プゥゥゥクリィィィィィ!」


 続けてプクリンは、‘めざめるパワー’でバクフーンに攻撃を仕掛ける。


ケンタ「全身を使って凌げ! バクフーン!」


バクフーン「バクバァ!」


 先程のコトネのセリフからも分かるように、ケンタのバトルスタイルは‘直球一本槍’。余程の事がない限り、相手の攻撃をかわすという指示は出さない。ただ、最近では相手の攻撃を受けることで逆に利用するという技術を見出したというのだが…。兎にも角にも、バクフーンは全身を使って‘めざめるパワー’の攻撃を薙ぎ払う。


バクフーン「バクゥ…、バァ!?」


 攻撃を凌いだのも束の間、次の攻撃に向けて体勢を取ろうとしたその時だった。バクフーンに向かって、無数のハートのようなものが飛んで来る。


バクフーン「バクゥ!? ……バクゥ〜!」


ケンタ「バクフーン!?」


 突然のことに動きを止めてしまったバクフーンは、その無数のハートをもろに受ける。ほんの少し沈黙の間があった後、バクフーンは目をハートにさせてテンションをかなり高ぶらせる。


アカネ「ケンタはん、ウチらコガネジムのお家芸・メロメロを忘れてもろうては困るで」


ケンタ「し、しまった…。すっかり忘れていたぜ…」


バクフーン「バクゥ〜」


 ハートの正体は、プクリンの‘メロメロ’によるものであった。無数のハートをモロに受けたバクフーンは、‘メロメロ’状態になったということである。かなり惚気た表情でハイテンションのバクフーンを見て項垂れるケンタをよそに、してやったりの表情を浮かべるアカネ。この後バトルは、どう動いていくのだろうか…


続く





後書き

プクリンは特性・メロメロボディを持っているが、確か物理攻撃の場合だと効果がないはず…