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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第21話『世界トップレベルのコンテストバトルとは…』

前書き

一次審査終了! 


無事に終えたマリナとノゾミがお互いのパフォーマンスの出来について講評する。





 一次審査が終わり、トップコーディネーター達は別室へと移動する。そこで休息を取ったり、次の二次審査に向けて準備を進めたりと、それぞれの時間を過ごしている。


マリナ「とりあえず、一次審査お疲れ様。初めての世界トップクラスの大会名なうえに一次審査の大トリは、かなり緊張したでしょう」


ノゾミ「マリナこそ、お疲れ様。流石に普段からプレッシャーに強いあたしでも、あの雰囲気には飲まれそうだったよ。でも自分の持てる力は十分に発揮できたとは思うよ。もうあのプレッシャーを経験したら、次の二次審査も怖いものは何もない感じでいけそうだよ」


マリナ「ふふふ、でも油断は禁物ね」


ノゾミ「もちろん」


 マリナとノゾミは、それぞれの一次審査の出来について講評をしていた。これから、一次審査の結果を踏まえて組み合わせが決まる二次審査へと舞台は移るのだが、一次審査のもの凄いプレッシャーを経験した彼女達なら、何も心配することなく挑んでいけそうだ。


ノゾミ「それはそうと、マリナが浴衣姿で登場したのには驚いたよ。まぁ、いかにも夏らしさが滲み出ていて良かったけれど…」


マリナ「本当は本格的な着物を用意しようと思ったんだけど、一番安いのでも結構値が張るのよね。だから、浴衣で代用したのよ。あと、私だけが目立ってもパフォーマンスにならないから、キレイハナにも浴衣を着せてパフォーマンスに臨んだってわけ」


ノゾミ「なるほどね。でも、マリナとキレイハナ一体となって‘和’の美しさだけでなく、夏らしさも表現できていて最高のパフォーマンスだったと思うよ」


 マリナが浴衣で一次審査に挑んだのは、かなりの値段のする着物の代用品として使用したからとのこと。マリナの言うとおり、本格的な着物は一番安い物でもかなりの値段である。さらに付け加えれば、毎日真夏日を記録する中で着物を着るのは少々酷なものである。


マリナ「ふふふ、ありがとう。ノゾミもコンテストの基本を忠実に守り、そこから発展させていく、これぞコンテストというのを崩さなかった姿勢はすごいことだわ。あと、ウリムーの力強さも十分に伝わって見ごたえのあるパフォーマンスだったわ」


ノゾミ「ありがとう。ウリムーはゲットしたてでコンテスト出場も初めてだったから、あまり派手なことは出来なかったんだ。それで、ウリムーには思いっきり自由にパフォーマンスさせてやった方がいいと思ってね。自分でもそれが功を奏したと思うよ」


 ノゾミの基本忠実さを貫いた姿勢に賛美を送るマリナ。ノゾミ自身も、ウリムーの持てる力を発揮できたと実感したようで、かなりの自信を持っている。マリナ、ノゾミ、二人とも手ごたえのある取り組みが出来た一次審査だったようだ。


マリナ「次は二次審査。組み合わせはどうなるか分からないけれど、一次審査に引き続き頑張りましょう!」


ノゾミ「そうだね!」


 マリナとノゾミ、お互いに顔を合わせながら次の二次審査に向けて気持ちを入れ直す。二次審査も始まってみないと分からないが、二人の様子から特別心配することもないようだ。


ビビアン「世界レベルのトップコーディネーター達が持てる力をポケモンに注ぎ込み、パフォーマンスのみならずバトルで競い合う二次審査がまもなく始まります。その前に、二次審査の組合せを発表いたします!」


 ビビアンのコールとともに、満を持してトップコーディネーター達の‘夢の祭典’の二次審査が幕を開ける。幕を開けたと同時に二次審査の組合せが発表され、何と第四試合でマリナとノゾミが対決することが決まったのだ。


ヒカリ「マリナとノゾミが!?」


ハルカ「期待のトップコーディネーター同士の対戦ね。これは見ごたえあるかも」


アイリス「しかも、二次審査最後の試合に組まれている。二人とも物凄いプレッシャーを感じるでしょうね」


 観戦サイドの面々にもマリナとノゾミのコンテストバトルが組まれたことが伝わり、一様に驚きを見せる。しかも、締めの最終戦なので、マリナとノゾミには尋常ではないプレッシャーが圧し掛かる。


リリア「ドレディア、素敵な‘トゥー・ラン・ドット’を御見せ致しましょう」


ドレディア「レイディア!」


 二次審査は何の滞りもなく進行していく。女王・リリアは一次審査に引き続き、ドレディアをコンテストバトルの舞台に送り出す。


ドレディア「ドレェ! レィ! ディア!」


 バレエの‘アン・ドゥ・トロワ’のステップで相手を翻弄するドレディア。このスタイルは、ドレディアのみならずリリアが持つ全ポケモンが愛用しており、いわばリリアの十八番といったところである。しかも、話によれば、このスタイルは様々な形に発展させることも可能で、コンテスト界ではかなりの注目を集めている。


ビビアン「‘アン・ドゥ・トロワ’のステップで相手を翻弄し、観衆をも魅了させ、見事勝利を勝ち取りました!」


ドレディア「レェイ」


 途中苦戦を強いられるところはあったものの、ドレディアは本来のモチベーションと集中力を維持し、リリアに勝利をもたらした。バトルを終えたリリアは、観衆に向けて深く一礼する。‘コンテスト界の女王(クイーン)’の名にふさわしい見事な立ち振る舞いである。


ビビアン「ハイレベルなパフォーマンスで会場の皆様を魅了させた‘夢の祭典’も、この一試合を残して最後となりました。日本期待の新参者(ニューカマー)同士の対戦カードです!」


ワァァァァァァァァ!


 二次審査ならびにこの‘夢の祭典’最後の対戦カードだけあって、一際盛大な歓声があがる。運命の悪戯というべきか、最近頭角を現し期待がかかる者同士の組合せとなった。ただ、そんなことを気にするそぶりもなく、颯爽とステージ上に姿を現し観衆に向けて深く一礼する。そして、二人はお互いに顔を合わせる形で開始の合図を今か今かと待つのであった。


続く





後書き

‘夢の祭典’もいよいよ大詰め!



日本期待の超新星(ニューカマー)同士が織り成す、コンテストバトルとは!?