二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

INDEX|72ページ/93ページ|

次のページ前のページ
 


第48話『大救出作戦』

前書き

変態研究集団に囚われの身となったヒカリとマリナの奪還に向かうサトシとケンタ。


最も彼らは、ヒカリとマリナが囚われの身となっていること自体知らないのだが…






ケンタ「まずいぜ、サトシ」


サトシ「あぁ、ロケット団が至る所に張り付いていて思うように進めやしないな…」


 拾った下着を手がかりにヒカリとマリナの捜索に向かうサトシとケンタであったが、黄岩島はすでにロケット団が占拠している。二人はロケット団の目を掻い潜りながらの捜索である。だがそうしているうちに、二人は人気のない島の外れへと出てしまった。


サトシ「なんか俺達、見当違いの場所を探しているような気がする」


ケンタ「こうも思い通りにいかないとは…」


ピカチュウ「ピカピカァ…」


バクフーン「バクバァ…」


ポッチャマ「ポチャポォ…」


 ロケット団の目は気にしなくてよくなったのだが、ヒカリとマリナの消息に関する手がかりは一向に見つからない。ピカチュウ達も、サトシとケンタの気持ちを察してか溜息を吐く。


サトシ「それにしても、黄岩島にこんな洞窟があったとは知らなかったぜ」


ケンタ「多分、島の人でも知っているのはごく一部だろうな」


 ヒカリとマリナの消息に関する手がかりは見つかっていないのだが、かなり大きな洞窟を発見したサトシとケンタ。彼らが見つけた洞窟はかなり奥へとつながっており、中の暗闇は不気味にもの静けさを感じさせる。さらに洞窟があるのは、潮の干満によって足場の面積が変化する場所であり、ましてや人間が気軽に出入りするような場所ではない。


ポッチャマ「ポチャア…!? ポチャ! ポチャポチャ!」


サトシ「どうしたんだ、ポッチャマ?」


 ポッチャマが何かを発見したらしく、サトシ達にそれを訴えかけるかのように伝える。


サトシ「これは…ヒカリのペンダント!?」


 ポッチャマの指さす方へと目を向けると、サトシは何かを発見してそれを拾い上げる。拾い上げた物にサトシは見覚えがあり、それはヒカリが以前サトシに見せたペンダントであった。


ケンタ「そのペンダント、ヒカリのか?」


サトシ「間違いない、この中にはヒカリのパパの写真があるんだ」


ケンタ「そんな大事なものがここにあったってことは…」


サトシ「きっと、ヒカリとマリナはこの洞窟の中だ」


 ヒカリのペンダントが発見されたことで、サトシとケンタは目の前の洞窟にヒカリとマリナがいることを確信する。そして、


ポッチャマ「ポチャ! ポチャポチャ!」


サトシ「あぁ、分かってる。洞窟の中に入ってみようぜ」


 サトシ達は、不安定な足場をゆっくりと進みながら洞窟の中へと足を踏み入れる。そのまま、不気味な雰囲気漂う暗闇の中へとサトシ達は入っていった。


ケンタ「頼むぜ、バクフーン」


バクフーン「バクバァ!」


 バクフーンの出す炎を明かりにして、暗闇の中を進むサトシ達。照らされる範囲はごく限られており洞窟の奥まで照らすのは不可能だが、自分達の現在位置がどういった場所なのかは確認することができる。


ケンタ「おかしいな。こういう暗い場所にはズバットの群れが出てきてもおかしくないのに」


サトシ「ズバットはおろか、ポケモンが一匹も出て来やしないぜ」


 サトシ達が入った洞窟は、どこか様子が変だった。というのも、洞窟に入ってから一体もポケモンに出会っていない。まずこういった暗闇の場所ではこうもりポケモンの群れに出くわすというのが定番である。ところがそのこうもりポケモンはおろか、洞窟に頻出するポケモンとして知られる岩および地面タイプのポケモンすら出現しないのである。


ケンタ「入る前に仲間に知らせることが出来れば良かったんだけどな。生憎、バクフーン以外はポケモンセンターに預けたままだし」


サトシ「俺だって、ピカチュウ以外はポケモンセンターに預けたままだぜ。まぁ、ヒカリのポッチャマはいるけれど…」


 サトシとケンタの手元にいるポケモンは、ピカチュウ、バクフーン、そしてヒカリのポッチャマの3体で、残りのポケモンはポケモンセンターに預けたままである。さらに、ロケット団の見回りが激しい為に引き返そうにも引き返せなかった。野暮ではあるが、自分達で洞窟の中に入ったのは致し方ない選択である。


バクフーン「バク! バクバク!」


ケンタ「これは、扉?」


サトシ「だな。でもなんでこんなところに?」


ピカチュウ「ピカァ?」


ポッチャマ「ポチャポォ?」


 洞窟をさらに奥へと進んでいくと、サトシ達は行き止まりで鉄の扉を発見する。自然の洞窟に、かなり不自然な組み合わせだ。


サトシ「やっぱり、何かあるんだ。この洞窟」


ケンタ「あぁ、でもこの扉カギかかかっていてビクともしないぜ」


 扉を開けようと試みるサトシとケンタであったが、頑丈にカギがかけられているせいかビクともしない。


サトシ「ピカチュウ、ポッチャマ!」


ケンタ「バクフーン!」


ピカチュウ「ピカァ! ピィィィカチュウウウウウ!」


ポッチャマ「ポチャポォォォチャアアアアア!」


バクフーン「バクバァァァァァ!」


 鉄の扉を開けよう(というか破壊)と、ピカチュウは‘10万ボルト’、ポッチャマは‘ハイドロポンプ’、バクフーンは‘かえんほうしゃ’で集中攻撃を仕掛ける。こうした三位一体の攻撃によって爆音とともに頑丈な鉄の扉は吹き飛んだ。サトシ達は先へ進めるようになった。のだが…


サトシ「…」


ケンタ「…」


ピカチュウ「ピカピィ?」


ポッチャマ「ポチャア?」


バクフーン「バクバァ?」


 サトシとケンタは、非常に気まずい気分になる。というのも、先を進んでいくにつれて女性の裸体や性器を模った石像がずらりと展示されているという目のやり場に困るところへと入り込んだからだ。しかも、それらの石像はリアリティを表現したのかきちんと色付けがなされている。ポケモン達はなんのことやらとポカンとした表情を浮かべている。


サトシ・ケンタ((なんかスッゲェ異様な雰囲気…))


 思春期真っ只中の少年ならではの健全な反応である。サトシの場合、(本作での)混浴経験もあるのだからそろそろ慣れても良い頃なのだが、そういう訳にもいかないようである。


ガタガタガタ…ガシャン!


ピカチュウ「ピカピィ!?」


ポッチャマ「ポチャチャ!?」


バクフーン「バグゥ!?」


サトシ「!?」


ケンタ「な、何なんだ!?」


 突然物音が聞こえてきて、サトシ達の目の前にゴミと混ざって不気味な物体が現れる。サトシ達は奇妙な物体を目にして思わず足を止める。この物体の正体は一体、何なのか。そして、サトシとケンタ達は無事にヒカリとマリナのもとへとたどり着くことが出来るのか…


続く





後書き

次回、大救出の最中で発掘調査も!?