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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第49話『洞窟と発掘少女』

前書き

サトシ達の目の前に現れた奇妙な物体。


その正体は果たして…





 突如現れたゴミと混ざった謎の物体に思わず足を止めるサトシ達。すると、その謎の物体はモソモソと動き出す。


???「痛っぁぁぁぁぁい! もうなんなのよ、一体。ん? あなた達は?」


 その物体は動き出したかと思えば、なんと話し出したのだ。そして、サトシとケンタの姿に気づいたようで彼らに話しかける。謎の物体に話しかけられたサトシとケンタそしてポケモン達はというと、


サトシ「で…」


サトシ・ケンタ「「出たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」


ピカチュウ「ピカピィ!」


ポッチャマ「ポチャポォ(泣)」


バクフーン「バクゥ!?」



???「し、失礼ね! あたしは人間よ!」


 テンプレ通りに化け物に遭遇したような反応を見せる。ポッチャマに関してはあまりの恐怖心に涙目になっている。彼らの反応にムッときたのか謎の物体は声を荒らげて自分が人間であることを訴える。←ていうか、人間だったんだ(棒) by. 天の河






サトシ「あぁ、ビックリしたぜ。ポッチャマ、大丈夫だぞ」


ポッチャマ「ポチャポォ…」


ケンタ「急に出て来たものな…」


???「全く、人をお化けみたいに。まぁ、あんな格好で出てきていきなり話しかけたあたしも悪いのだけれどね」


 落ち着いたところで、謎の人物は自らの身体についていたゴミを取っ払ってサトシ達に姿を見せる。サトシ達の目の前に現れた人物は、紫のボブカットに上下黄土色のどこかバックパッカーを彷彿とさせるような衣服を身に纏った少女であった。年齢はサトシ達と同じくらいである。


???「あたしの名前は、フォッシル。このうずまき列島のパワーストーンに関する調査のために、イッシュ地方からはるばるやってきたの。普段は、遺跡やポケモンの化石の発掘調査を主にやっているわ」


ケンタ「年齢は俺達とほとんど変わらなさそうなのに、一人で発掘調査とかやっているのか」


フォッシル「とはいっても、調査そのものをしているのはポケモン考古学を研究しているパパとママ。今年で10歳になったから丁度いい機会だということで、トレーナー修行とともに実地調査をあたしに任せてくれたの」


 少女の名前は、フォッシル。話によれば、彼女はポケモン考古学を研究する両親のお手伝いとして、うずまき列島にまつわるパワーストーンについて実地調査を行っていたとのことである。尚、フォッシルにとって今回のうずまき列島での実地調査は同時に初めての長旅だそうだ。


フォッシル「あなた達が来た道筋を辿ればこの洞窟から脱出できそうだけど、あなた達の話を聞いていると脱出してもいいことがなさそうね…」


サトシ「黄岩島はロケット団で占拠されているんだ」


ケンタ「俺達の仲間には申し訳ないけれど、考えてみれば今はこの洞窟にいたほうが良いのかもな」


フォッシル「はぁ、さっさと洞窟の外に出てお風呂に入ろうと思ったのに…。しばらく生ゴミの臭いと付き合うことになるなんて」


ケンタ「うぅ、確かにこれはひでぇな」


ピカチュウ「ビィガヂュウ…」


ポッチャマ「ボッヂャ…」


 サトシ達からロケット団員がうろついている洞窟の外の状況を聞き、洞窟から脱出するのを取りやめてサトシ達に同行することにしたフォッシル。ただ、フォッシルは運悪くダストシュートのようなところに入り込んでしまったらしく、彼女の身体じゅうから鼻を覆いたくなるくらいの異臭が放たれている。念のために説明しておくが、普段フォッシルはここまで不潔ではない。


フォッシル「ところであなた達はどうして洞窟の中にいるの? えぇっと…」


サトシ「あっ、自己紹介がまだだったな。俺は、サトシ。こっちは相棒のピカチュウ、それと俺達の仲間のポケモンのポッチャマだ」


ピカチュウ「ピカピィ」


ポッチャマ「ポチャポチャ」


ケンタ「俺は、ケンタ。こっちは、相棒のバクフーンだ」


バクフーン「バクバァ」


フォッシル「サトシとケンタね。二人ともよろしく」


 サトシとケンタがそれぞれ自己紹介を済ませたところで、フォッシルが二人に質問した内容へと話が変わる。


ケンタ「俺達がこの洞窟に理由だったな。俺達は仲間を探しにこの洞窟に入ったんだ」


フォッシル「サトシとケンタの仲間?」


 フォッシルはサトシ達から今までの経緯を聞いて、サトシ達が洞窟を探索している目的を知る。


フォッシル「下着だけが集中して落ちていたって、それってヤバくない? 誘拐だったら尚更」


サトシ「あぁ、この洞窟の近くでヒカリのペンダントを見つけてこの洞窟にいるのは間違いないっていうのは分かったんだけどな」


ケンタ「入ってみたは良いものの、この後どこを探せばいいのやら…」


 サトシとケンタはヒカリとマリナを助けに洞窟内へ入ったのだが、鉄の扉以外は大した手がかりは見つかっておらずほぼ手詰まりの状態であった。おまけに、探索用のポケモンは二人の手持ちにはなく、探索には困難を極めていた。


フォッシル「それなら任せて。あたしのサンドは優れた感覚を持っていて、探索にはうってつけよ。実際、あたしも発掘には凄く重宝しているしね」


サトシ「そうか、それは助かるぜ!」


 フォッシルは自分の発掘活動に一役買っているというサンドを出す。彼女のサンドは未熟ではあるものの、地中に埋もれた化石の他に地下水脈を探し当てる感覚が優れているとのことである。サトシとケンタにとっては、フォッシルは救世主的存在である。サトシとケンタ、そしてフォッシルを加えた面々とポケモン達は、さらにヒカリとマリナの居場所へと近づいていくのであった。


続く





後書き

次回、フォッシルの活躍によってヒカリとマリナ発見!?