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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第50話『謎の部屋で鉢合わせ!?』

前書き

サトシとケンタの前に現れた、発掘少女・フォッシル。








フォッシル「さぁ、頼んだわよ。サンド!」


 フォッシルのサンドは‘穴を掘る’と自らの感覚を駆使して、洞窟を隈なく探索し始める。


フォッシル「さっきもこうしてサンドに穴を掘らせていたんだけど、どうもあたし達のいる場所の真下が部屋みたいになっているのよね」


サトシ「フォッシルが出て来たダストシュートといい、俺達が見つけた鉄の扉といい、誰かいるのか」


ケンタ「明らかに人の気配がするよな」


 サトシとケンタ、そしてフォッシルが見つけたものは、明らかに人間の存在を臭わせるものであった。彼らはこの洞窟に何者かがいるということを確信する。


フォッシル「もうそろそろかしら?」


 サンドの穴掘り作業をじっと見守るサトシ達。サンドはテキパキと穴掘りをこなしており、目を見張るものがある。


ゴゴゴゴゴゴ! ガシャアアアアアン!


サトシ「おっ、穴が開いたぜ!」


フォッシル「予定より大きな穴になってしまったけれど、結果オーライね」


 しばらくすると、先程穴掘り作業開始のために作っておいた穴からサンドが飛び出してきて、それと同時に轟音が洞窟内に響き渡る。そして、地面が崩れ落ちてサトシ達の目の前に巨大な穴が出現する。


フォッシル「ご苦労様、サンド。それと、何か爆発するような音も聞こえたけど…。まぁ、いっか」


ケンタ「フォッシルの言うとおり、下は部屋みたいになっているな」


サトシ「降りてみようぜ」


 開いた大穴から覗いてみると、フォッシルの言うとおり現在いる場所の真下は部屋のような構造になっていた。早速、サトシ達は大穴からその部屋へと降りていく。


シュッ! シュッ! シュタッ!


サトシ「見たところ、牢屋みたいなところだな」


フォッシル「何か物騒ね。まぁ、これでこの洞窟に人の手が加えられているってことははっきりしたわね」


ケンタ「あっ、誰かが下敷きになってる」


 大穴から降りてきたサトシ達を待ち構えていたのは、いくつもの檻が置かれたどこか牢屋や薬殺場を彷彿とさせる部屋であった。周りを見渡してサトシ達は、自分達の下敷きになっている人間がいることに気が付く。


ケンタ「…死んではいないけど、完全に気絶してる」


サトシ「この人もだぜ」


フォッシル「!? キャッ! なんでこの人だけ裸なのよ///」


 サトシ達は合わせて三人が下敷きになっているのを発見したが、そのうち一人だけ何故か全裸であった。ここで、少し時をさかのぼるとしよう。それは、サトシ達が大穴を明けて降りてくる直前のことであった。















男C「ハァハァ、今のうちに準備体操を…」


男B(…コイツが全裸になっていることはスルーしよう)


男A「彼女達が目覚めるのもそろそろだな。フフフ、実験の成果がどうなるか実に楽しみだ」


 ヒカリとマリナを誘拐した変態集団が、集まって二人の目覚めを待ち構えていた。博士と呼ばれている男Aによれば、二人が目覚めるのは時間の問題とのことである。一方、ロリコン野郎の男Cは…扱きの時間であった。尚、男Cが全裸待機の件に関しては完全にスルーされている。


ガタガタガタ…


男A「それにしても、妙な物音がするものだ」


男B「確かに、ディグダが穴掘りでもしているんじゃないですか?」


男A「まぁ、この部屋は滅多なことがない限り崩れない構造だ。我がアンブレラ・カンパニーの莫大な財力を結集させて造り上げたものだからな」


 男達が今いる部屋の強固な構造に慢心しているその時だった。


ゴゴゴゴゴ! ガシャアアアアアン!


ペシャッ!


 突然轟音が鳴り響いたかと思えば、天井が崩れ落ちてきた。あまりの突然の出来事に反応する時間すらなかった男達は、そのまま崩れる天上の下敷きになってしまった。


シュッ! シュッ! シュタッ!


 そしてサトシ達が男達のいる部屋へと降りてきて、現在に至る。










サトシ「……」


ケンタ「……」


フォッシル「//////」


 崩れた天井に埋もれた状態の男達を見ながら、呆然と突立っているサトシ達。フォッシルは全裸の男を直視できないせいか、両手で顔を覆っている。


サトシ「とりあえず、この人たちは置いておこう」


ケンタ「あ、あぁ…(なぜか、あまり関わってはいけない気がする…)」


 サトシ達は落ちた天井の下敷きになっている男達については、放置することにした。助けろよと言いたいところだが、どこか彼らからは関わってはいけないオーラが漂っており、サトシ達を彼らに近づけさせないようにしている。というわけで、部屋の中に無数に存在する牢屋を片っ端から見ていき、ヒカリとマリナを探すことにした。


サトシ「ヒカリ!」


ケンタ「マリナ!」


ピカチュウ「ピカピィ!」


ポッチャマ「ポチャポォ!」


 牢屋めぐりを始めてすぐに、ヒカリとマリナを発見する。二人は眠っていて、自力では目覚める気配はなかった。


フォッシル「この二人が、サトシとケンタが探していた仲間?」


サトシ「あぁ、ヒカリとマリナだ」


ケンタ「今は眠っているけれど、とにかく無事でよかった」


 サトシはヒカリを、ケンタはマリナを背負ってすぐにこの場から立ち去ろうとする。だが、背負う際に彼らの背中を柔らかな感触が伝わってくる。その感触が妙に直に伝わったこと、洞窟に入る前にヒカリとマリナの下着を発見したことから、彼女達の今の状態を察する。


サトシ・ケンタ((……))


フォッシル「どうしたの? 急に黙り込んで」


 急に無口になり立ち止まったサトシとケンタを見て、首を傾げるフォッシル。彼女には到底、思春期の男の揺れ動く感情など理解できるはずがない。さて、無事にヒカリとマリナを発見してここから外へと脱出するわけなのだが、その前に片付けておかなければならないことが…まっ、いっか。


続く





後書き

次回、男達の覚醒の時!?