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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第51話『覚醒と脱出』

前書き

野生の下衆男(という名の変態)が現れた!


さぁ、粛清の時間だw







サトシ「ヒカリ!」


ケンタ「マリナ!」


ヒカリ・マリナ((zzz…))


 サトシはヒカリに、ケンタはマリナに声を掛ける。しかし、彼女達は一向に目を覚ます気配がない。仕方がないので、それぞれ背負ってこの洞窟から脱出することにした。ちなみに、堕ちた天井の下敷きになった男達は未だノびたままである。


ケンタ「さて、ここからどうやって外に出るかだな」


フォッシル「えぇ、サトシ達が日と背負っているからサンドが開けた穴から元来た道をたどるのは不可能だし…」


サトシ「こんな時俺のツタージャがいればなぁ…」


 ヒカリとマリナを発見したまでは良かった。ただ、眠っている彼女達を背負ってどうやってこの場から脱出するかで苦慮していた。仮に元来た道を戻るとして、サトシとケンタはそれぞれヒカリとマリナを背負っている状態であり、サンドが開けた穴をよじ登るのは不可能である。最もサトシとケンタの超人的体力(笑)を持ってすれば不可能ではないのだが、この状況で体力を浪費するのは野暮である。


フォッシル「どこかに上に登れる階段とかあればいいんだけどね」


ケンタ「人がいたんだ。探せばあるだろ」


サトシ「それに、フォッシルのサンドもいるんだ。きっと出られるさ」


フォッシル「そうね。サンド、また一仕事よろしくね」


 ヒカリとマリナを無事に発見したことで脱出にポジティブな姿勢で構えているサトシ達。サンドの力を借りて脱出経路を探しに行こうとしたその時だった。


ドガァァァァァン!


男C「あぁぁぁぁぁぁ、僕のハニー達がぁぁぁぁぁ! 逃がさんぞぉぉぉぉぉ!」


フォッシル「キャアアアアアアアア!」


 崩れた天井の山から、全裸の男が飛び出してきた。男は常軌を逸したセリフを吐きながら、猛突進してくる。


フォッシル「サンド、岩石封じ!」


ガン! ガン! ドォン!


男C「ひでぶっ!?」


 猛突進する男に対して、フォッシルはサンドの‘岩石封じ’で応戦。無数に出現した岩石が男の行く手を阻み、幾つか男の裸体に直撃する。


ドガァァァァァン!


男C「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉ! よく見れば、もう一人可愛いコちゃんがいるではないかぁぁぁぁぁ! これは立ち止まっている場合ではないぞ!」


 だが男は岩石を打ち砕き、フォッシルの姿を確認してさらに奮い立ったのか、猛突進を再開させる。それにしても、その奮い立った力を自らの欲望の為ではなくもっと別のことに役には立てないのだろうか。


フォッシル「!? キャアァァァァァ! サンド、岩石封じ! 岩石封じ! 岩石封じ!」


 猛突進を再開させた男に恐怖心を覚えたフォッシルは、必要以上にサンドに対して‘岩石封じ’を指示する。今の彼女は、恐怖心のあまりパニック気味であった。


サトシ「…あの、フォッシル?」


ケンタ「駄目だ、俺達の声が聞こえていない…」


ピカチュウ「ピカァ…」


バクフーン「バクフゥ…」


ポッチャマ「…ポチャ」


 サトシ達はパニックのあまり荒れ狂うフォッシルの姿を見て、引き気味であった。まぁ、彼女の行動は少々やり過ぎの面もあるが、大事な部分を固くさせた全裸の男が猛突進してくる様は恐怖の何物にも代えられない。


男C「ぐはぁ!? ぐほへっ!? zfもb@、。」


 必要以上に‘岩石封じ’を受け続ける全裸の男。血なのか判別不可能な体液を噴出させるほど、見るも無残な姿に変貌していく。これがギャグテイストでなかったら、間違いなく死んでいたことであろう。


ガァン!


男C「!? Nooooooo!」


 そして、最後の一撃はある意味見事に男の股間に直撃する。しばらく男は悲痛に叫びながら悶絶していたが、やがて動かなくなってしまった。


サトシ・ケンタ((うわぁ、痛そう…))


 男にしか分からない痛みを目の当たりにしたサトシとケンタは、悶えて気絶する男を憐れんだ。ただ、それ以上の同情はしなかったとのことである。←ひでぇw by. 天の河


フォッシル「ハァ、ハァ、こ、怖かった…」


サトシ「大丈夫か、フォッシル…」


フォッシル「何とか…。あんなの見たのは初めてだったからつい…」


ケンタ(それであんなに攻撃できるものなのか…)


 男を完膚なきまでに叩きのめしたフォッシルは、恐怖から解放されてしばらくぐったりしていた。サトシとケンタは勢い任せで思わぬ行動を起こした彼女を気遣っていた。しかし人間というのは、恐怖を感じるとここまで思い切った行動に走るのだから恐ろしいものである。


ケンタ「とりあえず、向こうは塞がれたから逆方向に進もうぜ」


フォッシル「ごめん、あたしのせいで…」


サトシ「気にすんなって。あんなの見せられたら仕方ないさ」


 ‘岩石封じ’によって片方の道が塞がれた為、サトシ達は逆方向に足を進めることになった。ただ運のいいことに進んだ先には階段があり、階段をのぼった先には赤青黄三食のボタンがついた扉があった。ちなみに現在停電(‘岩石封じ’でどこかの電気コードを切ってしまったらしい)で前へと進みづらい状態であるが、バクフーンの炎のおかげで視界は確保できている。


フォッシル「赤青黄って、信号機じゃないんだから…」


ケンタ「とにかく、順番に押していくしかないな」


 ボタンの色が信号色なのは少し気になったが、サトシ達は右の青から順番にボタンを押していく。そして、三番目に押した左端の赤のボタンで扉が開いた。ちなみに最初に押した右端の青ボタンと二番目に押した真ん中の黄ボタンは、押しても何も起こらなかった。


サトシ「あっ、外に出られたぞ」


フォッシル「ん〜、空気が気持ちいいわ」


 扉の向こうは洞窟の外へとつながっていた。三人の顔は、ジメジメした閉鎖的な空間から脱出することができた為とても解放感に満ち溢れていた。


ヒカリ・マリナ「「ん、んん…」」


サトシ「!? ヒカリ!」


ケンタ「!? マリナ!」


 外に出たところでようやく、ヒカリとマリナが目を覚ます。サトシはヒカリを、ケンタはマリナをゆっくりと自分の背中から降ろし、二人に確認の声を掛ける。


サトシ「ヒカリ、大丈夫か?」


ケンタ「マリナ」


ヒカリ「はぁ、サトシ…」


マリナ「むにゅう〜、ケンタぁ…」


 ヒカリとマリナともに、とろんとした眼でサトシとケンタを見つめる。そんな中でも、二人はしっかりとサトシとケンタの姿を確認しようとする。


フォッシル「二人とも、無事みたいね。これで一件落着だわ」


 目的が達成されたことで一安心するフォッシル。しかし、この後洞窟を脱出した面々に思わぬ災難が降り注ぐことになるとはこの時誰しも気づかなかったのである。


続く






後書き

次回、サトシとケンタの理性が…