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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第52話『目覚めの代償』

後書き

どうしてこうなった…


タイトルの意味は、マリナとヒカリが眠らされた直後にされたこととつながっております。





ヒカリ「ん〜、サトシ…」


マリナ「むにゅう〜、ケンタぁ…」


 ようやくヒカリとマリナが目覚めの時を迎える。目覚めた二人はまだ頭がボーッとしているらしく、おぼろげにヒカリはサトシの、マリナはケンタの名前を言っている。


サトシ「ヒカリ?」


ケンタ「マリナ?」


 ただ、サトシとケンタは自分達を見つめるヒカリとマリナの様子が少しおかしい事に気が付く。目覚めた直後で寝ぼけ眼なのは仕方ないのだが、どこか何とも言えない違和感があったのだろう。そのような思いが駆け巡る中、


ガシッ!


サトシ・ケンタ「「!?」」


 突然、サトシはヒカリに、ケンタはマリナに抱き着かれる。あまりの突然のことに、サトシとケンタは声も出せずにただ困惑している。


サトシ「ど、どうしたんだ!? ヒカリ!?」


ケンタ「お、お前達なんだかへ、変だぞ!?」


ヒカリ「別にどうもないよぉ〜」


マリナ「そうそう、二人が気にすることなんか…んっ」


ケンタ「むぐっ!?」


 今度はいきなり、マリナが自らの唇をケンタの唇に重ねあわせる。その後、ケンタの口の中にねじ込むように自らの舌を入れ、ケンタの舌と絡め合わせる。勢いに押されるケンタは、マリナに抵抗できずにいる。今のマリナは、アイドルトップコーディネーターには似つかわしいとは言えない姿である。


ヒカリ「いいなぁ、マリナ。それならあたしも」


サトシ「お、おい、ヒカリやめ…むぐっ!?」


 マリナに触発されたのか、ヒカリもサトシに対してキスをする。マリナ同様に自らの舌をサトシの舌と絡ませるという濃厚なもので、サトシもケンタ同様に抵抗できずにいた。


フォッシル(はわわわわ…。一体、どういうことなの!? とてもじゃないけど見てられないわ//////)


ピカチュウ「ピカァ!?」


バクフーン「バクバァ!?」


ポッチャマ「ポチャポォ!?」


 フォッシル達は10代の少年少女には刺激が強すぎるこの光景を目の当たりにして、腰を抜かしてしまったようだ。フォッシル同様、ポケモン達もどうすればいいのか分からないでいる。


マリナ「やっぱりぃ、キスだけじゃ物足りないわ」


ヒカリ「サ・ト・シ。今からあたしの初めてをあ・げ・る♪」


サトシ「は、初めてって何のだよ! すっげぇマズイ気しかしないんだけど///」


ヒカリ「ふふふ、怖がらなくてもいいのよ。ダイジョーブ、あたしに任せておけば」


サトシ「いやいや! ヒカリの‘ダイジョーブ’は大丈夫じゃないんだってば//////」


 ヒカリとマリナは誰の目から見ても分かるくらい目が据わっていた。おまけにヒカリはサトシに、マリナはケンタに自らの純潔を捧げようとしている。


ケンタ「いいかげんに(むにゅっ)あっ…」


マリナ「あぁん、もうケンタのエッチ。正直なんだからぁ//////」


 何とか抵抗を試みるケンタであったが、思わず伸ばした右手がマリナの豊満な胸に当たってしまう。マリナはさらに気をよくしてしまったのか、さらに力を強めてケンタの自由を奪う。


ヒカリ「ふふふ、サトシもあたしが欲しいんでしょ♪」


サトシ「えっ、ちょっと待て//////」


 ヒカリもいつもとは違って大胆になっており、いやらしくも肩ひもをずらしながらサトシに迫る。マリナもヒカリも少しどころかだいぶ様子が変である。実を言えば、ヒカリとマリナが眠りに就く前に投与された注射薬に原因がある。その注射薬は媚薬と似た作用があり、投与された人間が目覚めて最初に見た人物に必要以上の感情を抱き、その人物に対して熱烈なアプローチを仕掛ける。簡単に言えば、鳥のヒナが産まれて最初に見た人間を親と認識する感覚に多少似ている。


フォッシル「(…はっ!? こんなところでぼーっとしてる場合じゃなかった!)あなた達、さっきからなにやってるのよ!」


ピカチュウ「ピカピィ!」


バクフーン「バクフゥ!」


ポッチャマ「ポチャポォ!」


 ふと我に返ったフォッシルが、このままではマズイと感じて一線を越えようとしているヒカリとマリナを止めに入る。ピカチュウ、バクフーン、ポッチャマも彼女に続いて止めに入る。


マリナ「離して! わたしとケンタの楽しいひと時を邪魔しないでよ」


ヒカリ「あたしとサトシはこれから旅仲間の垣根を越えた関係になるの!」


フォッシル「いやいや! その一線は今超えるべきじゃないでしょ!」


 フォッシルとポケモン達の制止に対して、抵抗を続けるヒカリとマリナ。しかし、フォッシルも状況的に負けるつもりはない。


ヒカリ・マリナ「「(クンクン)うっ!?」」


 もみ合っている最中、ヒカリとマリナはフォッシルの服に染みついたダストシュートの臭いを嗅ぎ、思わず動きを止める。


ピカチュウ「ピィィィカチュウウウウウウウウウ!」


フォッシル「な、なんであたしまで…」


 さらに、しびれを切らしたピカチュウが‘10万ボルト’を放ち、その場にいた面々並びにポケモン達に電撃を浴びせる。フォッシルの服の臭い、ピカチュウの‘10万ボルト’のおかげなのかは定かではないが、ヒカリとマリナは正気に戻ったようだ。


ヒカリ「あれ? あたし今まで一体…」


マリナ「ここドコ? それにあなたは?」


フォッシル「正気に戻ったのね。それより、今のあなた達の格好…」


マリナ「えっ、どういう…!? //////」


ヒカリ「な、なんで//////」


フォッシル「とりあえず、あたしの着替えがあるから使って。サトシもケンタも気絶しているみたいだから今のうちに着替えたほうが良いわ」


 素材が劣悪だったのか、ヒカリとマリナの服はピカチュウの‘10万ボルト’でボロボロに破れていた。そのせいか、二人の見えてはいけない部分が所々見えている。ヒカリとマリナはフォッシルから服を借りて何とか事なきを得た。ちなみに、サトシとケンタはというと、


サトシ「…」


ケンタ「…」


ピカチュウ「ピカピィ」


バクフーン「バクバクゥ…」


 二人とも鼻血を出しながら、10年間の生涯に幕を閉じて…もとい気絶していた。現在二人はそれぞれのパートナーポケモンに見守られている。なんともシュールな雰囲気漂う中、無事にヒカリとマリナの救出に成功したのであった。


続く





後書き

サトシ達、黄岩島ポケモンセンターに帰還せり…