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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第53話『帰還』

前書き

状況把握と仲間のもとへと帰るお時間です。


かなり厄介な状況把握ですが…





ヒカリ「なんであんなことになっていたのよ//////」


マリナ「顔から火が出そう//////」


 恥ずかしさのあまり、顔を赤くさせながら俯くヒカリとマリナ。まだ気持ちの整理がついていないが、発狂して暴れまわるよりかはだいぶマシな方である。


フォッシル「いきなりあんな風になったのにはびっくりしたけど、とにかく正気に戻ってくれてよかったわ。サトシとケンタのこと考えればすぐ止めに入ればよかったんだけど…」


 サトシとケンタには本当に申し訳ない状況ではあったが、彼らの犠牲(死んではいないけど)をもって‘間違い’が起きなかったことを考えれば結果オーライといったところか…


マリナ「とにかく、サトシとケンタには後で謝っておかないといけないわ…」


ヒカリ「そうね。でもあんなことになってからだと顔を合わせづらい…」


 今回の件について、いろんな面でサトシとケンタには迷惑をかけていると意識しているヒカリとマリナ。先程、気が付いたらその二人に馬乗りになっていた経緯もあって多少躊躇していた。


フォッシル「言い忘れていたけれど、あたしはフォッシル。この洞窟へはある発掘調査で来たの。あなた達のことはサトシとケンタから聞いているわ」


ヒカリ「あたしはヒカリ。あたし達を助けてくれてありがとう」


マリナ「私、マリナ。ヒカリに先を越されちゃったけど、私からもありがとう」


フォッシル「御礼なら、あたしよりもサトシとケンタに言ってあげて。あたしはたまたまサトシとケンタに出会って、相棒のサンドと一緒に二人を手伝っただけよ」


 今回のことでヒカリとマリナに感謝されたことに対して、謙遜するフォッシル。今回の一件はサトシ達がフォッシルに出会っていなければ解決しなかったと言える。


フォッシル「ところで、ヒカリとマリナはどうしてあんなところに監禁されていたの? 話せる程度で良ければ話してみて」


 フォッシルに促され、ヒカリとマリナは洞窟内で遭遇したことを淡々と彼女に話す。初めは黙々と話を聞いていたのだが、話が変態周南の内容に入るにつれて徐々に感情的になっていき、


フォッシル「うわぁ、よく耐えたわね。それにしても、その変態どもは許せないわ! 女の子の身体はそんなに安くないのよ!」


ヒカリ「ホント、あのまま助けて貰えなかったらと思うとゾッとするわ」


マリナ「サトシとケンタ、フォッシルには感謝してもしきれないくらいだわ」


フォッシル「これくらい、当然よ。あたし、サンドで攻撃しちゃって少しやり過ぎかなと思ったけど、今ヒカリとマリナの話を聞いて殺す氣でやった方がよかったかななんてね」


ヒカリ「いや、フォッシルがあんな奴らのために人殺しなんてすることはないわ…」


フォッシル「冗談よ。だってあたしだってあんな奴のために手を汚したくないもの。サンドには悪いことしたけど」


マリナ「冗談には聞こえないんだけど…」


 感情が高ぶったフォッシルが物騒なことを言い出したので、冷汗を垂らしながら止めるヒカリ。これはフォッシルの冗談なのだが、冗談にしてはリアルな口調であった。


サトシ「うぅ…」


ケンタ「あぁ、二人とも気が付いたか…」


 目がうつろになりながらも、サトシとケンタは意識を取り戻す。


ヒカリ「サトシ、大丈夫?」


サトシ「あぁ、何とか…」


ケンタ「それより、お前達の方は大丈夫なのか?」


マリナ「私達の方は心配ないわ。二人とも、迷惑かけてごめんね。それと、ありがとう」


サトシ「気にすんなって。二人が無事ならそれで十分だぜ」


ケンタ「俺もサトシと同じだ」


ヒカリ「二人とも…。本当に助けてくれてありがとう…」


 あのような目に遭ったにもかかわらず、仲間の身を案じるサトシとケンタ。マリナとヒカリはその優しさを再確認し、それぞれの想い人に対する想いをより一層強めたとか。


サトシ「あっ、そうだ。ヒカリ、これ大事なペンダントだろ?」


ヒカリ「えっ、やだ。あたしいつの間にか落としていたの!? でも、ありがとう」


マリナ「きっと、私達が眠らされて連れ去られている最中に落としたのね」


ケンタ「そのペンダントがあったから、ヒカリとマリナの居場所にたどり着くことが出来たんだ。まぁでも、無事ヒカリに返すことができてよかったぜ」


 サトシはふと拾ったヒカリのペンダントのことを想いだし、そのペンダントを持ち主のヒカリに返す。ヒカリはペンダントを落としたことに気づいていなかったようだが、眠らされていた上に状況が目まぐるしく変化していたのだから無理もない。


ケンタ「無事二人とも救出できたし、他のみんなが心配していると思うから戻るか」


フォッシル「そうね」


 サトシ達が黄岩島のポケモンセンターへ戻ろうとしたその時だった。


ドォォォォォォォォォン!


「「「「「!?」」」」」


 突然、洞窟の方から爆発音とともに煙が立ち込める。サトシ達がその様子を呆然と立ち尽くしながら眺める中、一体洞窟内で何が起きたというのか?


続く





後書き

次回の序盤にて、サトシ達が去った後の洞窟内の様子を見ていきましょうw