二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

主人公総受け物語~時オカ編~

INDEX|4ページ/23ページ|

次のページ前のページ
 



第3話『リンクの苦悩とサリアの決意』

前書き

リンク達が仲良く食事をとっている中での、会話です。





 雲一つない快晴となった朝の事。コキリの森では、リンクとコキリ族たちがみんなで集まって仲良く朝食を摂っている。尚、この朝食会はコキリ族のボス・ミドの考案で週に1回行われている。コキリ族同士の親睦を深め合い、一族の更なる発展を目指してのことだそうだ。リンクはコキリ族ではないが、今まで一緒に過ごしてきた仲間としてその朝食会のメンバーに入っている。


ミド「それでさ、リンク。あれから、お前んとこの妖精はどうなんだ?」


 ミドが、リンクの妖精・ナビィについて話題を切り出す。どうやらミドもナビィが失踪して以来、リンクのことを気に掛けていたようだ。コキリ族の間でもこのリンクとミドはかつて犬猿の仲として知られていたが、リンクが時の勇者としてハイラルを救ったこと、さらにその後もハイラルで発生したあらゆる出来事で活躍したこともあり、次第にミドもリンクのことを認めていったのだ。


リンク「あれ以来、結構探したんだけどね。結局見つからずじまい」


ミド「そうか…。それにしてもお前んとこの妖精はお前をほったらかしにして何やっているんだか」


リンク「まぁまぁ、きっとナビィにも事情っていうものがあるんだよ」


ミド「全くお前は優しすぎるよなぁ。まぁ、それがお前の良いところでもあるんだが…」


 リンクを置いて去って行ったナビィに嫌味を言いつつ、リンクを心配するミド。以前とは違って、コキリ族のボスとしての風格も身についている。


リンク「まぁ、ナビィがいなくなったから前までミドが言っていた“妖精なし”に戻ったね。ハハハ…ハハハ、ハァ…」


 リンクは今の自らの状況とかつてミド達に“妖精なし”とからかわれていた頃を重ね合わせて、笑い飛ばしていた。たが次第に限界が来たのか、ため息を吐いて急に黙り込んでしまう。


ミド(この話題、さすがにまずかったか。すまねぇ、リンク…)


サリア(リンク…)


 普段は楽しく過ごす朝食会なのだが、ナビィについての話題が出てきたことで重苦しい雰囲気になってしまった。重苦しい雰囲気の中行われた朝食会、全員食べ終えるとリンクは何も言わずにその場から立ち去り、家へと帰っていった。


サリア(ここは、リンクの一番のトモダチとして、そして時の勇者を支える森の賢者として、アタシがひと肌脱がなきゃ!)


 落胆しているリンクを見かねて、サリアが何か一大決心をしたようだ。サリアはリンクが家に戻ってしばらくしてから、再びリンクの家を訪ねてみた。


サリア「リンク、ちょっといいかしら?」


リンク「? どうしたの、サリア?」


サリア「もしかして、今日もナビィを探しに行くの?」


リンク「うん、そのつもりだよ。ただ、当てはないけれどね」


 リンクは今日もナビィを探しにハイラルを回るようだ。見つかる保証もないのだが、リンクはハイラルに度々起こるちょっとした事件を解決しながら毎日のようにナビィ探しをしているようだ。


サリア「ねぇ、アタシも一緒について行っていいかしら?」


 サリアは突然、リンクに自分もナビィ捜索に参加すると提案した。サリアが朝食会後にした一大決心とは、このことだったようだ。


リンク「サリア、気持ちは嬉しいよ。でも、ハイラルがいくら平和になったとはいえ、君を一緒に連れて行くのは危険過ぎる。実際、俺がハイラル各地の神殿を巡っていた頃も危険なモンスターやトラップに遭遇しているんだ」


 リンクはサリアの自分に対する心遣いをありがたく思いつつ、一番のトモダチであるサリアを危険な目に晒したくなかった。


サリア「もちろん、危険なのは十分分かっているわ。アタシね、リンクがタルミナに言っている間ずっと考えていたの。リンクの力になるためには、自分自身も戦えるくらいに強くならなければならないんじゃないんかって」


リンク「サリア…」


 サリアの一大決心はかなり本気のようだ。リンクは反論することなく、サリアの熱弁を頷きながら聞いている。


サリア「アタシ、最近リンクが無理して明るくふるまっているの知っている。でも本当はすっごく落ち込んでいるのも分かる」


リンク「……」


 サリアはさらに、自分が一大決心の本気度をリンクに熱弁をすることでアピール。


サリア「リンクの一番のトモダチとして、いや、時の勇者を支える森の賢者として、アタシはあなたを支えてあげたい。それとも、アタシはリンクにとっては役立たずなのかな?」


 サリアの熱弁は続いていたが、次第に自分の心の中で“本当はリンクの足手まといになっているのでは?”という思いが湧きあがり、悲しくなってきた。サリアは無意識のうちに、リンクを上目遣い見つめていた。


リンク「そんなことない! サリアは今でも俺の最高のトモダチだし、森の賢者として十分勤めを果たしている。俺が保障するから、そんな悲しい顔しないで…」


 必死に訴え続けてきたサリアにとうとうリンクは折れて、


リンク「分かったよ。サリアのナビィのこと探してくれないか?」


サリア「本当!? 良かったワ。これでアタシ、さらにリンクの力になれるわ」


リンク「でも、無茶はしないでね」


サリア「ふふふ、それはお互い様ヨ」


 こうして、サリアもナビィ捜索に加わることになった。2人で話し合った結果、この日は迷いの森、森の聖域、森の神殿を捜索することにした。さて、この日の捜索で2人はナビィ捜索の手がかりをつかむことが出来るのだろうか!?


続く





後書き

次回、ハイラルには欠かせないあのお姫様登場!