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主人公総受け物語~時オカ編~

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第5話『森の神殿と幽霊姉妹と時々ハプニング』

前書き


現在、両手に花状態でリア充状態のリンク君(笑)



本来の目的を忘れていなければいいのだg(殴






リンク「……」


サリア「……」


ゼルダ「……」


 森の聖域の最奥部に来て森の神殿に入っても尚、サリアとゼルダによるリンク争奪戦は終わらなかった。リンクは一見“両手に花”のように見えるが、その花の状態からして喧嘩に巻き込まれた野次馬にしか見えない。


リンク(二人とも、怖いよ…)


 両サイドの花(?)から感じられる威圧感に圧倒され、とても時の勇者とは思えないような心境に立たされるリンク。


リンク(何だかこの状況、凄く恥ずかしい。腕に何か当たってるし…)


 とはいえ、リンクとて成長期真っ只中の少年の端しぐれ。美少女2人に抱き着かれることで感じられる感触に多少の恥ずかしさを覚えていた。


ゼルダ「〜♪」


サリア「ふふふ、ふふん〜♪」


 上機嫌の美少女2人。リンクと同じく成長期を迎えている為に、女性特有の成長を見せている。特にほとんどの男諸君なら気になってしまう2つの膨らみが…←というか、2人とも喜怒哀楽激し過ぎ(汗) by.天の河


リンク(って、これじゃあ俺が変態みたいじゃないかぁぁぁぁぁ!)


 心の中での葛藤が沸き起こっている時の勇者をよそに、いつの間にか大広間に到着したようだ。


ゼルダ「ところで、リンク。先程こちらの神殿は幽霊四姉妹が住んでいるとお聞きしましたが、かってに上り込んで大丈夫なのでしょうか?」


リンク「あぁ、そのことについては心配ないよ。元々誰でも入れるような構造だったし、いつでも遊びに来て良いって言われているから。仮に空き巣とかが入っても、フォールマスターが神殿の外へとつまみ出すしね」


ゼルダ「そうでしたか。随分と防犯機能を整えていますね。わたくしの城も是非取り入れたいくらいですわ」


 幽霊四姉妹の尽力で、森の神殿の防犯機能は幾分向上しているようだ。ただ、ここでリンク達に一つの疑問点が浮かび上がる。


ゼルダ「ん? それなら、どうして神殿内から悪しき気配を感じるのでしょうか?」


サリア「確かに。侵入者も排除するような防犯体制なら、尚更変よね? 神殿内から湧き上がるというのも考えられるけれど、それはリンクが既に退治しているもの」


 神殿内には幾分かの防犯機能、ある程度の戦闘力を持った幽霊四姉妹が常駐、さらには森の賢者・サリアと時の勇者・リンクが度々来訪することを考えれば、神殿内から悪しき気配を感じるのはかなり奇妙な状況である。


???「そのことに関しては、私達が説明するわ」


リンク「来たか…」


 突然、何者かの声が大広間に響き渡る。そして大広間中央に位置する四つの燭台のうちの二つに青と赤の炎が灯る。


???「幾日振りかしら、リンク」


???「森の賢者様も、それにゼルダ姫様もわざわざお越しくださって」


リンク「ジョオ、ベス、久しぶり」


サリア「お二人ともお元気そうで」


ゼルダ「こちらにお邪魔しております。ところで、四姉妹とお聞きしましたが、あとのお二人はどちらへ?」


ジョオ「メグ姉さんは急用で出かけていて、エイミーは別の部屋に引っ込んでおります」


リンク「エイミー、引っ込み思案だから心から信頼できる人としか会話しないんだ」


ゼルダ「そうでしたか」


 森の神殿内に入ったリンク達を、心から出迎える幽霊四姉妹の次女・ジョオと三女・ベス。リンクやサリアとは親密な仲に見えるが、会うのは久方ぶりのようである。


リンク「ところでさっきのことなんだけど、どういう意味なんだい?」


ジョオ「実はね、最近この神殿内で聞いたこともない異様な物音がするようになったのよ。サーッと血の気が引くような音」


ベス「わたし達も気になって神殿じゅうをくまなく捜索してみたのだけれど、何も見つからなかったのよ。もう、気味が悪いわ」


ジョオ「とにかく、何かがいるのは確かなのよ。多分、リンク達が感じた悪しき気配と同じものだと思う」


 幽霊四姉妹も森の神殿での異変を敏感に感じ取っていた。さらに彼女たちの説明によって、神殿内の警備を担当しているフォールマスターもお手上げ状態であることも知らされる。またさらに、リンク達が神殿に入る以前の経緯をジョオとベスに話すと、二人はさらに深刻な表情を浮かべる。


ゼルダ「大体の状況は把握できました」


サリア「幽霊四姉妹さんがお手上げなら、アタシ達も神殿内を捜索してみるワ」


リンク「あぁ、そうだね」


ベス「ごめんなさい。あなた達の手を煩わせることになってしまって」


ゼルダ「お気になさらないでください。一度乗りかかった船、困ったときはお互い様ですわ」


 事情を把握したリンク達は、自分達も森の神殿の捜索に加わることをジョオとベスに告げる。丁度その時、


グゥ〜


リンク「あっ」


サリア「///」


ゼルダ「///」


 ここまで何も口にしていなかったせいか、リンク、サリア、ゼルダの腹の虫が同時になる。


ジョオ「ふふふ、とりあえず食事にしましょう」


ベス「久々のお客様、腕を振るってもてなしますわよ」


リンク「あ、あぁ、頼むよ///」


 ジョオとベスの提案に、少し気恥ずかしながら受け入れるリンク達。ジョオとベスは一旦大広間を去った後、しばらくして様々な料理が置かれた絨毯を宙に浮かばせながら再び現れる。その絨毯をリンク達の下へ運び、楽しい食事の時間が始まるのだった。


ゼルダ「これはなんと美味なことでしょう! 城内の料理人に負けない美味しさですわ!」


 ジョオとベスが作った料理を初めて食するゼルダは、あまりの美味しさに感銘を受けていた。


リンク「幽霊四姉妹の作る料理は絶品なんだよ。俺達は皆、その美味しさに惹かれてわざわざ食べに行くくらいだもの」


サリア「ワタシ達コキリ族の女の子は、レシピを教わりにも行っていますワ」


ゼルダ「是非、一度城にお越しいただきたいくらいですわ」


ジョオ「ゼルダ姫様の口に合うかどうか心配でしたが、そう仰っていただけるとこちらとしても作った甲斐があります」


ベス「お城にお伺いする件につきましては、こちらからも是非お願いします」


 リンク達から絶大な評価を受けた料理は、わずか数分で平らげられた。食事後、リンクは少し休んでから浴室へ行き、サリアとゼルダは大広間でそのままジョオ、ベスと談笑することになった。


※ ちなみに、浴室はバストイレ完備の近代的なもので世界観の崩壊が危惧されますが、気にせずそのままお読みください。


リンク「ふぅ〜、今日も疲れたなぁ」


 リンクは湯船に浸かり、本日のウルフォスとの戦闘で溜まった疲労を取る。


リンク(しかし、神殿で一体何が起きているんだ? さっきまで感じた違和感が、神殿に入った途端に感じられなくなった…)