世界最後の一日1
今俺は、日本の隣で横になっている。
「・・・・なあ日本・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
どうやら相手はもう夢の中らしい。
今日は色々な事があった。
久しぶりにヘリに乗ったり、久しぶりに日本の家に来たり、久しぶりに河童に会ったり、日本への想いに気づいたり・・・
それが地球最後の二日前だったり。
明日――地球最後の一日――になれば何もかも忘れられるだろうか。
日本への想いも、何もかも・・・。
瞬間、なにか別の思いが生まれた。
忘れてはいけない。
忘れてはいけない気がした。
明日、伝えよう。
たとえ最後の一日だとしても。
絶対に。
河童とも約束した。
日本を守る、と。
明日何があっても、日本のそばに居る。
「・・・・日本、好きだ・・・・。」
寝ているのは分かっているが、そう言わずにはいられなかった。
急に心が軽くなった気がした。
「おやすみ、日本・・・・・」
「おやすみなさい、イギリスさん・・・・」