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伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:disorder 歪みゆく英雄譚の交錯 第38話

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私の連れを見かけませんでしたこと?青と、緑のヘッドギアの
待て、俺がロトだ!戦うのをやめろ!!
僕は・・そうですね。まあ誰かを守って死ねるなら、それでもいいかと
そう・・・だよな。でも願いを叶えて・・お前はどうするんだ?
僕は君たちの勝ちを望もう。それが幸せを掴んだ者の義務だ
ロト様、私はこの命に代えましても・・貴方様をお守りします・・・!
オレは・・オレは、彼女にはあの世界で笑顔でいて欲しい。だから・・・
――――――――――――――――――――――――――――

・・・。みんな、この世界のボクたちの性格に近いけど、みんなきちんと自分の武器を持ってる。
そしてソロさん、アベルさん、レックさんが結託し、戦いを決意した。
・・・・・殺し合いが始まる。

――――――――――――――――――――――――――――
くっそー、次は絶対ちゃんと勝ってやるー!
・・スポーツじゃないんだぞ。勝つってことは、殺すってことなんだ
・・・なあ、考え直してくれねえか?こんなの悲しいじゃねえかよ・・・
ごめん・・ごめんねアレン。ボクの・・・せいで・・・・・
必ずや貴方様の名に於いて、彼らに制裁を・・・ロト様!
僕たちはどちらの味方にもなりません。ただ、争いは止めますッ
・・なあソロ、なんでオレたちこんなことしてるんだっけ・・・
まずあいつらのリーダー格を潰す必要があるな。アベル、どう思う
君は・・・サマルを襲っていた、・・・・何の用だ・・・?
・・オレはやっぱりこんなことが正しいとは・・思えない。話がしたい
――――――――――――――――――――――――――――

・・・レックさん・・・。

――――――――――――――――――――――――――――
・・・・どこまで行くんだ?もう誰にも聞かれはしないぞ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・悪いな。お前の負けだ、伝説の勇者様
こう見えて彼は結構強かなんだ。手段を選ぶつもりはないよ
お前さえいなくなればそっちの陣営は崩れる。無用心だったな!
・・ッ・・・ぐ・・・。信じるべきじゃなかったってのか・・ひどいな・・・・・
ロト様っ!!てめえら・・・てめえら・・ッ絶対許さねえぞ!!
・・・。そんな・・やめようよ、ねえ・・みんな・・・ロト様・・・!
・・くそ、殺せてなかったか。おいレック!もう迷いはないな!?
そんな・・ムーン・・!!嘘だ、嘘だこんなの!!うわああああ!!
・・・レック、何してる。殺すんだ。どうせ何も出来やしない
逃げようアレフ、アレン、サマル!今は無理だ!
――――――――――――――――――――――――――――

・・そんな。レックさんが・・ロト様を騙した・・・?ムーンも殺されて・・・

――――――――――――――――――――――――――――
ロト様、お逃げ下さい!私が足止めをしますッ・・・!!
・・はあ、少し可哀想だったかな。仕方ないか・・・ソロ君、いいよ
サ・・サマル・・・・。・・・そ・・・んな・・・・・うぁああああぁぁぁ・・・!!
オレたちはもう・・決めたんだ・・・・オレは、オレはッ・・・・
馬鹿言え、このまま一人だけ逃げろって言うのか!来いアレフ!!
・・・残ったのはロトと、あの金髪のアレフって奴か
何であの時すぐに殺さなかったんだ。今頃全員倒せてたはずだろ
そんな・・嘘でしょ!?なんで、なんでこんなこと!
・・僕たちが何もしないでいる間に3人も殺されたんですよ・・?
絶対に、絶対に許してはなりません・・・必ずや報復を・・・・!!
俺らも、戦おう。これ以上黙ってるわけにはいかないな
――――――――――――――――――――――――――――

ムーンに次いで、ボクとアレンも死んだ。ロト様とアレフ様は事態を知らずにいたみんなと合流した・・ソロさんたちを倒すために・・・・・

――――――――――――――――――――――――――――
何人引き連れようと同じだ。まとめて倒してやる・・・来やがれッ!!
貴方たちを許すわけにはいきません。命で償ってもらいますッ!!
ソロ!オレたちは負けない!絶対にだ、そうだろ!?
こんなの間違ってるよ!!あなたたちはおかしいよ・・!!
おかしいのは重々承知の上さ。止める権利が君らにあるのかい!?
・・・・・や・・・った、な。これで。・・・邪魔者はもう・・・いない・・・っ
・・2人とも、いいね。・・勝った方が僕を、殺すんだよ。・・・では
――――――――――――――――――――――――――――

・・陽が沈みかけた崖の上。
覚悟を決めたソロさんたちの強さは異常だった。ロト様もアレフ様も、アルスさんもエイトさんもナインさんもエックスさんも、みんなみんな殺されてしまった・・・・。
そしてソロさんとレックさんの、最後の決闘が始まる。アベルさんはそれを見届けてから死ぬ。・・こんな、ことって・・・・・。

――――――――――――――――――――――――――――
・・ソロ。・・ありがとう。・・オレたちは・・救われるのかな
どうだか。でもまあ、どっちが勝っても一切文句なしだ。・・行くぞ
・・・・・・・・・・・・・・これで、お別れだな
・・ああ。・・お別れだ
――――――――――――――――――――――――――――

・・・・・・・・・・・・・・・・・・勝ったのは・・・・・・・レックさんだった。
激闘の末、レックさんは剣でソロさんの胸を貫いた・・・。
そしてその命が尽きるまでの数分間、2人は地面に横たわり、笑顔で語らっていた。まるで友達同士が普通に会話を交わすように。
アベルさんは、静かにそれを見守る。

・・・やがて、レックさんの言葉にソロさんは応えなくなった・・・・・・。

レックさんは、何も言わずに立ち上がる。そしてそのまま剣を握り、「おめでとう」と微笑みかけるアベルさんに笑顔を見せ、・・・一気に貫いた。
そしてレックさんは剣を手放し、歩き出す。どこへともなく。
ふと立ち止まり、天を仰ぎ涙を流して・・叫ぶ。誰にも聞こえない絶叫。
レックさんは誰もいなくなった世界で、ひとり泣き続けていた・・・・・・。

・・・ゲームは終わった。
たった一人の生き残りを、あまりに悲しい勝者にして・・・・。

サマル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

気が付くと、ボクは自分の部屋のベッドに寝ていた。
・・・・・・・夢だったみたい・・・でも、ただの夢じゃない。絶対に。

サマル「・・・・・・・っ・・・・・・・・く・・・・・」

ぽた、と手の甲に涙が落ちた。あれは、夢じゃない。頭の中での絵空事なんかじゃない。実際に、あったことなんだ。
今のボクにはわかる。あれは本当に今までに行われてきたゲームで、平行世界の他のボクたちは本当に、ああやって犠牲になっていったんだ。
そして・・たぶん最後に見たのは、前回のゲームだ。ボクらにかなり近い世界の勇者たちの、悲しすぎるゲームの一部始終。だって、この世界のボクたちと性格や言動がほとんど同じだった。かなり相似率が高い世界・・・。

長い長い、長すぎる夢だった・・・。けど時計を見ると8時間くらいしか経ってない。レックさんと感情の世界にいた時間がどれくらいかわからないけど・・・。