ドラクエ:Ruineme Inquitach 記録006
・・・・もしもこのまま意識が戻らなければ・・・きっと・・・・・」
言葉に詰まり、ベルティーニ博士は片手でこめかみを押さえて俯いた。
「・・・・。・・・・平気さ、あいつは賢い。君がどれだけの想いを注いでくれてるか気付けないような奴でもないよ。今はただ少し疲れちまってるだけなのさ」
「そうかしら。・・・貴方は今のあの子の様子を知らないんですものね。本当に・・・そうであることを願うわ・・・」
常に気丈で科学者らしく冷静に振る舞う彼女だが、ワンのこととなると途端に感情的な部分を顕にし、まるで子を想う母のような態度になる。ベクスター博士は以前からそれを知っていた。
だから今の状況がどれだけ彼女を苦しめ、追いつめているかも理解できている。
「・・・ああ、ごめんなさい。貴方にこんなこと言っても仕方ないのはわかってるわ。変ね・・・他人に当たるような私じゃなかったのに」
「気にするなよ、お嬢さん。俺で良けりゃあいくらでも。八つ当たり大歓迎」
「・・そう?じゃこれからは遠慮なくさせてもらうわね」
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「・・へー。じゃあこいつらを組み合わせて色々装備品とかを作れるってことか。でもなんか少なくね?これで全員分あんの?」
「いや。だから足りない分をあの白衣の奴らに作ってもらうってわけだ。ああいう特別な素材は俺みたいなやつが勝手に増やしちゃいけない決まりでな」
「そう言えば錬金釜はあるんですかね?それらしきものは見当たりませんけど・・・」
「ランプもないよな」
「ランプ?」
「決まってるだろ、そこで俺のクリアが役に立つってもんだ。既に存在してるものならどれだけいじくり回そうと勝手だからな」
「じゃあつまり、お前が錬金釜ってことか」
「その言い方だとそうだって言いたくないがそうだ。・・試しに何か作ってみるか」
「おー。オリハルコン少量と風切りの羽とはやてのリング?と・・何だそれ?ホントに貴重な素材以外は自由に出せるんだな、羨まし」
「何だろう、適当に作った何かしらのブレスレット。こいつらを・・・こう・・・」
「・・もしかして、ほしふるうでわ的なものですか?」
「そんな感じ。・・・・・よしできた、チーン。なんか素早さ上がりそうな謎の腕輪、完成」
「チーンて口で言われても。あとせめて名前は考えようぜ」
「着けてみよう。・・あ駄目だ、カンストしたわ。俺じゃ意味ないな。エイト」
「はあ。・・・840!?ちょ、すばやさ3倍になりましたけど!?」
「さっきのホントにただのブレスレットだったのか!?」
「・・わかんねえ」
「・・・なあなあコレは?錬金プロフェッショナルのエックスでも知らない素材なんだろ?」
「ん。・・ああ、マネマネ銀だ。ほらあの、最後の鍵に使われてるやつだよ。自由に形が変わる金属」
「何だそれ初耳!」
「そういう理屈だったんですね、あの鍵」
「あとこれはブルーメタルって言って、たぶんアレルとアレフは見たことがあると思うぞ。ひかりの鎧後のロトの鎧に使われてる、回復付与効果のある魔法貴金属だ」
「そうだったのか・・・知らなかった」
「・・・・。・・なあソロ、あの二人って恋人同士なのか?」
「へ?」
「いや、あの男の人と女の人。よく一緒に話してるからさ」
「唐突だな。・・いや、そういう関係じゃないみたいだぞ。今後発展する可能性も低めだし、いって友達同士ってとこだな」
「・・・・・。・・・・・・・恋人か・・・・・・」
「・・どした?」
「いや・・・よく考えたらゲーム開始の時点で俺は概念化していたのにアレフとサマルの存在に支障がないってことは、俺はゲーム以前に既に何らかの形で子孫を残せてるってことになるよな」
「ああ、確かに。・・その辺の記憶は戻らないのか?」
「・・・戻らないな。個人的にまあちょっと気にはなるけど」
「・・そう言やもとの世界でのオレ達の扱いってどうなんだろうな。やっぱ急に失踪したことになってんのかな・・・城のみんな心配してんだろうな」
「やっぱり元の世界に残してきた人のことも気になりますよね。僕ももうこの体に自分ひとり分の責任しかないわけでもありませんし」
「えっ」
「え」
「え?」
「・・はい?」
「それはつまり・・・守らなきゃならない存在があるってこと?」
「・・そうですよ?」
「それはひょっとして、奥さん・・・だったり」
「そうですよ」
「えっ」
「えっ」
「・・マジで?おま・・・おま、・・・・奥さんいんの・・・?」
「そ、そうですけど」
「え・・・・えーーーー・・・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・!」
「・・何ですかその顔。なんで三人揃ってこの世の終わりみたいな顔してるんですか。何ですか僕が結婚してたら何かまずいことでもありますか!?」
「い・・いや・・・まずくはないんだが・・その・・・・うっ、ショックが」
「大丈夫かアレルどんどん顔が青ざめてるぞ!」
「なんでショックなんですか!?」
「お前・・・結婚してんのかよ・・・その顔で・・・・」
「顔は関係ないでしょう!・・すみませんね童顔で!そりゃ若く見えるとはよく言われますけども!」
「・・・・・・・・・・」
「アレルしっかりしろ!おい!」
「何を隠そう、もう子供もできてますよ!」
「うわあああ!トドメ刺すなーー!!」
「・・・はぁ。現実ってのは残酷なもんだな・・・」
「おま、ソロ何とかしてくれ!アレルが気絶した!!」
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錬金レシピレベル1 ランクC・B装飾品
・シューティングスター すばやさ×3、守備力+20
オリハルコン+風切りの羽+はやてのリング+スーパーソニック
・ブルーローズ 会心率・先制率+10%、炎属性付与
オリハルコン+メタルの欠片+ブルーアイ
・ブルームーン 会心率・先制率+15%
オリハルコン+メタルの欠片+スライブルー
・アシエルチューン 攻撃力+100、重さ+90、会心率+2%
マデュライト+ヘビーメタル+インフェルノパス+アシエルの骨
・ナピアスチューン 攻撃力+30、重さ-75、素早さ+40
マデュライト+ミスリル銀+ルインパス+ナピアスの脊髄液
・ルーセタチューン 攻撃力+10、マインドハック付与、通り抜け付与
虹色のオーブ+オリハルコン+ファシネイトパス+ルーセタの神経回路
・キラーチューンピアス 攻撃力&防御力+65、素早さ+20、常にテンション+5付与
時の水晶+ミスリル銀+ブルーメタル+ルインパス+銀のピアス
・メジャースケールピアス 攻撃力+140、重さ-40、負傷時の血液量減少率-5%
マデュライト+マデュライト+虹色のオーブ+インフェルノパス+鉄のピアス
・マイナースケールピアス 素早さ+30、防御力+50、バトルソング効果+4%
オリハルコン+時の水晶+虹色のオーブ+ルインパス+鉄のピアス