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伝説の超ニート トロもず
伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:Ruineme Inquitach 記録010

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「大したことない・・・しばらくしたら治るから・・・・うえっ」

「・・・そう言えば、この施設は他の宇宙の生き物を研究したりもするって話だったな。そのためなんじゃないか?」

「ああ、そっか!」

「そうそれ、正解・・・簡潔でベリグ・・・」

「・・べりぐ?」

ぐったりと力を抜いて半分ソファに寝転がっているソロを少し気にしつつ、Molecule Changerとvelvety―正しくはスライム―達は楽しそうに戯れている。

「・・・カラフルだなぁー・・・この部屋・・・」

「なんともポップな光景だね」

「・・・お・・おはようございます、皆さん。何かあったんですか?」

ドアを開けて入ってきたカズモト博士が、カラフルな彼らを横目に見ながら博士達に歩み寄る。

「ああ、velvety達が実はあいつらの宇宙の生き物だったってんで、びっくりしてああなってる」

「そうだったんですか!驚きですね。・・・それにしても・・ふふ、色鮮やかで楽しそうな景色ですね」
――――――――――――――――――
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「そうだ、この子たちに名前つけてあげようよ!一応研究対象だけどもうほぼペットみたいな感じなんでしょ?」

「んー。まあ・・・そうだな。おい、僅かに赤毛クルクルパー」

「何だよ適度に緑毛イカレポンチ」

「アルスが、こいつらに名前つけてもいいかって聞いてる。別にいいよな?」

「ああ・・うん。まあ、ぶっちゃけこいつらに関する研究は終わってもはやペット化してるしな。いいぞ別に。なあヴィンス?」

「そうだね。マスコットのようなものだし・・・ああでも、我々でも発音できる名前にしてくれると有難いがね」


「んんー、普通のとべスと、ぶちスラと・・・?あとのやつはなんだ?やたらカラフルじゃね?亜種?」

「みんなはわかんないけど、この子はエレキスライムだよ。でももう一体黄色がいるけど、透き通り具合が違うなあ・・・なんて種類だろう?」

「レモンスライムじゃねえかな。多分だけど・・・。・・匂い嗅いでもわかんないか。クイズ思い出すなあ」

「この辺のカラフルなのは見たことないですね。でも、この黒いのはスライムダークって種類ですよ」

「・・スライムとはこれほど多くの種類が存在する魔物だったのですか。初めて知りました・・・」

「ああ・・・俺も知らなかった。メタルとかバブルとか貝を被ってる奴なんかは見たことあったんだけどな」

「誰かこの子たち知ってる人いない?」

「うーん・・・魔物については詳しいつもりだけど、見たことがないねえ」

「すみません、僕もです・・・」

「んん。黄緑と・・ピンクと赤と、紫か。こいつがレモンスライムだったら、ライムと、ピーチと・・・チェリーと、うーん・・・グレープじゃあなあ・・・そうだ、ベリー!
もうこれでいんじゃね?」

「いんじゃねって、おいおい。・・・まあ、誰も知らないならいいか」

「じゃあ残るはこの2体か。白いのと・・・何だこりゃ・・・?」

「・・なんだかこの白い子とクリーム色の子はよく見ると、頭の形がみんなと少し違わないかい?」

「あ、ホントだ。なんか、うにょっとしてるな」

「うにょ?・・・うにょ?くるっとの方が妥当じゃないか?」

「え?ふにゅっとしてない?」

「擬音はいいから、名前考えようぜ名前。そうだなあ・・・白い果物・・・白い果物・・・・・・ううーん、ないな。この際中身が白いのでいいか」

「・・・マンゴスチンとか」

「いやあ・・・それはないわ・・・」

「あ、ドラゴンフルーツ!」

「それだとなんか強そうになっちゃうな。もっとかわいいのがいい」

「ココナッツは?」

「んー、かわいいけどなんか硬そうだな・・・こう・・・もっとこう・・・・・・」

「ライチとかいいんじゃね?」

「ああ、んん・・・でもなんか・・・ちょっとジューシーすぎるような。・・・・もっとこうふわっと、この頭の形を生かせるようなのが・・・」

「えー、それ難しいよー」

「・・・フルーツじゃないけど、なんとなくホイップクリームに似てないかな、この子。頭とか・・・色も透き通ってないし」

「おお!」

「それだ!いいなホイップクリーム!ナイスだぜサマル。じゃあこいつは・・ホイップスライムな!」

「なるほど。フルーツじゃなくていいなら僕にいい案がありますよ。こっちの子・・・僕の世界にスライムプディングっていうのがいるんです。正直おっきいプリンにしか見えないんですけどね。それに似てるんで、この子はプリンスライムでどうですか?」

「プリンかあ。いいじゃん、ぷるぷるしてるしイメージはバッチリ合うな」

「先っちょが茶色いのもプリンっぽいね。なんか美味しそうー」

「おっし。じゃあプリンスライムで決定な!」

種類名決めで楽しそうに審査をする彼らに囲まれ、スライムたちはどこか嬉しそうにぷるぷるしながらじゃれ合っている。
やがて雰囲気や匂いに慣れたのか、ワンやソロを前にしたときと同じように飛び跳ね、彼らの頭や肩に飛び乗るようになった。

「わあ、なんか懐いてくれたみたい・・・不思議だな、今までは少なくとも魔物として戦う相手だったのに。嬉しいや」

「まあでも正直、ボクらの世界でもマスコットみたいな感じだったじゃない。スライム相手に真剣に戦う人はそんなにいないでしょ。レベル1とかじゃなければ」

「そう言えば、旅に出て一番最初に戦ったのがスライムだった。あの時だけはこいつらに対して真面目に剣を構えたよ・・・あの時だけは」

「おお、アレル様もでしたか。いやはや、ある程度力をつけてからは私も専ら小動物扱いでした」

「いやいや、あまり侮っちゃいけない。スライムもきちんと育てればなかなか強くなるよ。僕なんかはかなり根性がある方だと思うんだけどね、仲間にしたスライムのスラリンを限界まで育て上げたら灼熱の炎を吐くようになったよ」

「マジかよ!!」

「・・意外と潜在能力は高いのかもな・・・」

「ところでさあ、今決めたのって種族名だよね?固有名詞の名前は?“スライム”を外したのでいいかな?」

「不都合はないかもだけど、なんかもうひとひねり欲しい気がする」

「ん。ライムとかレモンでもいいが、実物との差別化は図りたいな。サイズ的にも・・・」

「とくにホイップは見た目的に本物に紛れてたらわかんなそうだしな」

「うーーん。ひねりかぁ・・・・・ひねり。あっそうだ、ソロさーん」

「んー?」

「一応名前っぽい候補は決まったんだけど、もうひとひねり欲しいんだよね。なんかここの宇宙の言葉に訳してみてよ!」

「へーい」
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「決まったのか。どれどれ」

「おう。いい感じであんたらも俺らも楽に言える、かつ可愛らしい音になるようにした。俺達の言葉をこの世界にある割とメジャーな言語でランダムシャッフルして訳してみたんだ。メモる準備いいか?」

「おう」