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同調率99%の少女(6) - 鎮守府Aの物語

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 那美恵たちは学校内に頼れる協力者を教師陣の中に得たという心強さを感じることが出来た。
 あとは校長を落とすのみだと、意気込む那美恵と三千花。

 教頭へ話の取り付けに成功し、職員室を後にした二人。
「まさか教頭先生のお孫さんも艦娘だったとはね……。」と三千花。
「うん。世間は狭いっていうべきなのかな。意外な形で艦娘って世の中にいるんだね。あたしだけが特別なんて思わないでよかったよ。」
 那美恵も頷いて相槌を打ち自身の感じたことをも明かす。
「なんか私、気が楽になってきたわ。」
「およ?どうしたみっちゃん。かなりノリノリぃ〜?」
 両腕を挙げてグッと背伸びをして今の気持ちを吐露する三千花を、屈んで下から見上げる那美恵。
「いやさ。私が変に現実的に考えすぎたのかなって思ってさ。うちの学校でも艦娘制度に関われる下地がすでにできていたのかと思うと、まじめに考えてた自分がちょっと馬鹿らしく思えてきてさ。」
「ん〜。でもあたしはみっちゃんに相談して、みっちゃんから考え聞けてよかったと思ってるよ。みっちゃんの真面目な考えや見学の時の協力がなかったら、多分教頭ですら落とせなかったと思ってるもん。」

「あんた……その落とすって言い方やめときなさいよ。あと、ありがとね。私がなみえの歯車の一つのよーに役に立てたのなら光栄だわ。」
 わざとらしくなみえの両頬を軽くひっぱり、感謝を述べる。
「い、いひゃいいひゃい〜」

「でもまだよ。まだ校長っていうラスボスがいるから、最後まで気が抜けないじゃない。……まぁなみえのことだから大丈夫だとは思うけどさ。」
 なんだかんだ言って自分を信じてくれる親友に対し、エヘヘと笑って那美恵はそれ以上の言葉を発しなかった。その後生徒会室に戻った那美恵たちは書記の二人に教頭とのことを話し、先行き好調の状況を伝えた。


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 那美恵らが教頭に話を取り付けた後、教頭は那美恵たちから話を聞いたこと、自分は協力する意思があることなど校長にその旨伝える。教頭自身の熱意ある説得の甲斐あり、校長は穏やかな雰囲気で頷き鎮守府Aの提督と再びの打合せに承諾した。
 打合せが決まったことは教頭から直接那美恵たち生徒会メンバーに話が伝えられた。そののち提督からも打合せについて同じ内容が伝えられる。大人たちの準備も整った。
 打合せは3日後の15時からに決まった。その日は平日だが校長の計らいにより那美恵と三千花はその時間の授業は免除され、校長・教頭・提督の打合せへの同席が許可された。