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伝説の超ニート トロもず
伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:Ruineme Inquitach 記録013

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「・・・いよいよ彼の・・・ソロの言っていることに信憑性が増してきたわね・・・。私達は本当に、神の怒りを買ってしまったのかも知れないわ」

「・・そして神は彼ら“世界を救った英雄達”をこの宇宙に送り込み、結末がどのように転ぶかをゲームとして鑑賞しているのだ、と信じざるを得なくなってきました。・・・これではっきりしましたよ・・・ソロという謎に満ちた存在は、間違いなく本気で純粋に、我々を破滅から救おうとしているのです」

・・・・沈黙が二人の間に降りた。ベルティーニ博士が片手で額を押さえ、うなだれる。

「・・・・・私達は・・・少し愚かだったみたいね・・・。それじゃあ、彼の今までの発言や忠告は、紛れもなく本当にそのままの意味だったってことなのね。ああ、何てことなの。・・今からでも頭を下げて彼に謝りたい気分だわ」

「まだ遅くはありませんよ。私達は彼の意に反する行動はとっていない。これから認識を改めれば良いだけです。・・それに今最も気を付けるべきなのは、ワンを利用してテロリズムを起こした犯人のことです」

「・・そうね。ごめんなさい、話を戻しましょう。・・・つまりはまとめると・・・ノーメマイヤーの自己学習進化機能はプログラムの域を超えて、意思に近いものを持ち始めているということなのね?」

「・・・・それに関しては、今から詳細な説明をしようと思っています。ただ・・今から話すことは私とスワードソン博士、そしてごく少数の評議会員しか知らないことです。来るべき時が来るまでは決して情報を漏らさないようお願いしますね」
――――――――――――――――――
――――――――――――






           つ           
 は            の     う        
       め                             た


破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌 破滅の歌


「!!!」


・・・・息を呑み、自分が鏡の前で椅子に座っていたことに気付く。・・・全身の筋肉が固く強張っており、身体の芯が冷たい。変な汗が出ている。
・・どうやら座ったまま眠っていたらしい。

「・・・・・・・・・・・」

・・部屋に戻ってきた記憶はある。だがそれからどうしたか思い出せない。休もうとしたのかも知れないが、それならなぜベッドで横になっていなかったのだろう。・・何のために鏡の前に座ったんだ?
時計を見ると街から戻ってきてから一時間ほど経過していることが分かった。

・・・・ふと、今の自分と同じことを前にしていた人物を思い浮かべる。
ソロだ。・・長時間ただじっと、黙って鏡の前に座っている彼の横顔が脳裏をよぎる。

(・・・―――っ)

途端、言いようのない強烈な孤独感が彼を襲った。不安と恐怖が全身を這い回る。
弾かれたように椅子から立ち上がり、呼吸を落ち着かせようと試みるがうまくいかない。

「・・・・・・・・ソロ・・・・・?」

・・どうしようもない孤独感に耐えかね、気付いた時には小さな声で名前を呼んでいた。

「ああ、いるぞ。・・・大丈夫か?」

振り返ると、彼はそこにいた。いつもと変わらない作った無表情で。

「・・・・・あんま大丈夫じゃないかも。・・・・なんかさ・・・・自分でわかるんだ」

「・・何がだ?」

「・・・オレがこうでありたい、こうであるべきだっていう自分と、オレの本心がどんどんズレて・・分裂してってる感じがするんだ。それでもみんなと一緒にいる時はまだ平気なんだけど。・・・一人になると・・・なんかもう・・・」

・・歩いていってベッドに腰かけると、深くため息をついてうなだれた。
ソロはそれを目で追い、しばらく待ってから口を開く。
 
「・・・お前の本心って何だ?・・俺の感情と心をどうにかするんじゃなかったのか?」

「・・そうだ。それで・・・その結果どうなろうと全部受け入れるって決めたんだ。・・だけど・・・」

「だけど?」

「・・・・。・・・・負けそうになるんだよ・・・恐怖と、不安と、わけのわからない欲望に。もしそいつらに抗いきれなかったら、オレは・・・きっとオレじゃなくなる」

「・・お前がお前じゃなくなったら駄目なのか?」

「・・・・駄目なのかってお前、そんなこと・・・。・・・・・いや、あるいはそれでもいいのかも知れない。でもオレは自分が自分であるうちに、ソロの魂を救いたいんだよ」

「そうか。・・・もしお前がお前じゃなくなったらどうなるんだ、レック。なぜそんな風に思う?」

「・・どうなるのかはわからない。何も変わらないかも知れない。でも。
・・・・ひょっとしたらオレは、ソロのためにソロを救いたいんじゃないのかも知れないって思い始めてさ。
・・・・・助けたいとか、そういうんじゃなくて・・・・ただソロがオレのそばにいてくれさえすればいいと思ってるんじゃないかって。自分で自分がよくわからなくなってきて・・・」

顔を上げないまま、レックは泣き出しそうな声で訴えた。ソロは静かに、鏡の前の椅子に座る。

「・・なぜそうまでして俺を救いたいんだ。そんなんじゃ俺の後姿を見る前にお前がどうにかなっちまうぞ。・・・自分を犠牲にしてまで、俺を救いたいのか」

唐突に人称が変わった口調に驚き、思わず頭をもたげる。

「・・・え・・・?・・・・お前・・・・・」

そして目を見開いた。鏡の前の椅子に座っているソロの服装が変わっていたのだ。この世界に来る前の格好。
・・そして気付いた。彼が鏡の前の椅子に座ることの意味に。
彼はあの場所にいる時だけ、“ソロ”になるのだ。