淫撃の巨人(進撃の巨人の二次創作!超リアル版)
現代の話に戻るが、ようやく多くの犠牲と、自分も巨人に掴まって殺される体験や、惨劇を観てしまった人達の本気度から、ようやく!本当にようやく、壁の構造も調査し出した。
考えたら恐ろしい事に、ここ200年、誰も壁の構造に興味を持ったり、ましてやこの巨大な壁を誰が?どのような技術で建設したのか?分からないでいたし、そもそも、そんな事に興味を持つ者をバカにしていた風潮はあった。
その典型的な例がエレンの幼馴染のひ弱で大人しいアルミンである。
アルミンはこの時代の少年の中では変わっている?よく本を読んでいて、しかも人類の歴史を扱った本を読むのが好きだった(王政の検閲により殆どが嘘の人類史)。
しかし、現在は益々!人々の読書離れが加速していて、出版社も王政お抱えの機関ばかりで、本の数も年々減少していて、再販は無く、また、古本屋も異常に少なかった。
ようは人類が知性を放棄した?自ら進んで平和ボケした家畜のような一生を送る事が幸せである!と信じていた。
だから、アルミンのような好奇心を持つ人間を特殊な目でみていて、煙たがっていた。
アルミンはその内に誰とも話さなくなり、その中で唯一!アルミンの話を本当に楽しそうに聞いてくれるのはエレンであり、ミカサだけだった。
巨人が侵入してくる前の市民の生活は、決まった仕事をし、決まった食事をし、娯楽は酒を飲んだり、みんなで集まってお祭りパーティーを行うことだった。
考えたら、フリッツ王政は案外頭がイイのかもしれない。
王政側から、10日間に1回は模様もの!お祭りやパーティー!コンサートやダンス大会等、町々で行われていた。
確かに800年前のようなTVメディアやITデジタルテクノロジーにより、テレビゲームもない現代だから、電気も無い時代だから、みんなで集まって何かをするのが娯楽であり、その中でもイベント?祭りが市民達の楽しみであり、生きがいでもあった。
そして、王政は市民、国民達の不満を解消する為、そして、世の中の経済!流通を回す為にお祭りや模様しモノを企画し、実施していた。
いわば、現代のTV局みたいな、エンターテイメント産業のようなものだった。
そして、この企画運営は全て市民、国民による税金から成り立っていた。
もう少し補足説明すれば、毎月?その町の美人コンテストを開催する、するとそのコンテストに出る為の衣装を作らないといけないから、服屋が儲かる。
そのコンテストに出る為に綺麗になる為に美容関係の商品やサービスが潤う。
お肌に良い食べ物が売れるといった塩梅だ。
王政の町役場の者たちは、市民の経済を回す事だけを日夜考えて、企画を立てていた。
このシステムは凄く理想的に回っていた。
しかし、文明の為の知性は退化し、いつしか壁の外への興味や巨人の事でさえも話題にならなくなり、実際!500年間も人類は壁の外に出る事は無く、巨人を生で観た!人もいなかった。
巨人を知らないで生きて死んでいった状態だから、仕方は無いのだが。
しかし、と言うか、遂にと言うか、巨人が人類の安住の地にも進行し始め、圧倒的な力で捕食された。
そう言えば補足説明をしなくてはならないのだが、ウォール・マリア地区は4つの壁で別れていて、巨人が進行したのはウォール・マリア区域のシナンシナ区だった。
エレンと他の二人も当然!シナンシナ区である。
逃げ込んだのは中央のいつも扉が開閉して使われていたウォール・ローゼ地区で、対巨人戦闘調査団はウォール・マリアのシナンシナ区から壁を挟んでトロスト区に集められていて、シナンシナ区の巨人からの奪還作戦が動いていたからです。
何故!トロスト区に軍隊が集結していたのか?それは、巨人を侵入させた入口、高さが10メートルの扉がぽっかりと開いたままの場所が近かったからです。
トロスト区の出入口付近に対巨人戦闘調査団の駐屯地が作られ、万が一の事も考えて400メートル四方に高さ20メートルの壁を、やはり2年前から急ピッチで建設が始まりました、が、今では人類の文明度は中世時代のテクノロジーで、巨大な壁を作るのは至難の業でした。ウォール中の建設関係の技術者が総動員され、当初は500メートル四方の壁を作るのも日数がかかり過ぎて、400メートル四方に縮小され、当初予定!壁の高さ30メートルも10メートル低い20メートの高さに変更されました。
この2年間の間に、調査兵団達はやっと、50メートルの壁の内部を探検することになり、半年前に、やっと壁の頂上!50メートルの壁の屋上へと到達し、壁の上が昔の万里の長城のように幅の広い道路になっていて、しかも人類は約500年ぶりに外の世界を観る事が出来、城壁の外では巨人達が暮らしていて、しかも、ゆっくりとだが、人災で開きっぱなしの扉から入ってくるのが見えました。
今時の人類が遅すぎた行為です。
その時、やっと?2年前からの噂?嘘が暴露し始めたんですね。
扉が長年の巨人達の破壊工作によって破壊され突破された?と言う話は嘘だった。
ウォール・マリアの外界と繋がる出口は無傷であり、ただ、鉄の扉が上に持ち上げられたままだったのだ。
調査兵団の報告は上層部に報告されたが、世間には公表されなかった。
しかし、今では全国民の知る事になったのだが、それには半年間の間に血生臭い事件!クーデター等が蔓延し始めたからだ。
要は現場で危険な任務に従事する調査兵団で、今の人類では到底建設は無理な壁の内部を調査し、巨人達の生態をトロスト区の扉!輸送用の扉では無く、人間が通る事が出来る出入口から調査した兵士達が、現場の事を良く知らないで命令ばかりして、話を聞かない王政に対して、謀反!を起こし、まずは王政管轄の新聞社、ベルク新聞出版社を鎮圧し、今まで調査兵団が生死をかけて入手した情報を新聞に載せ、全国民に配布させた。
この時、ベルク出版社の上層部は己の保守の為に抵抗したが、鍛えられた兵士にあっさりと倒され、反対に若い記者達は真実の情報に興奮喚起し、進んで新聞を製作した。
まずはウォール・ローゼの人々が情報が広がり、王政への不満!?基本的には巨人に対する圧倒的な恐怖!と、圧倒的に少なく価値の無い嘘の情報が多い状態にパニック状態寸前のローゼ地区の市民達は暴動寸前であり、マリア・シナンシナ区の決して少なくない難民による食糧不足にクーデターを起こした調査兵団を支持し出した。
フリッツ王政は危機感を抱き、今までの仕組みを改め、軍に関しては独立権限を与える事にし、表面上は王政の中の元老院達の一部が不当に権利を行使し、既得権を守る老害達が巨悪とスケープゴートにし、見せしめに、彼らは全て家財道具や資産は新しく作った対巨人戦闘調査団の資金源に回された。
しかも、死罪か、最前線の兵士か?と選択を問われ、泣く泣く新しく設立された対巨人戦闘調査団に入った。
だから、多くの10代や20代の兵士の中に御年配の一平卒の姿もちらほら見えた。
作品名:淫撃の巨人(進撃の巨人の二次創作!超リアル版) 作家名:如月ナツ