淫撃の巨人(進撃の巨人の二次創作!超リアル版)
対巨人格闘術授業が半年前からメインになりつつあった。それまでは一般的な昔ながらの兵士への教育!体力作りや主に格闘技の講習!そして、今までで巨人を知ったあらゆる情報を勉強していた。
2年前よりも前!巨人がウォール・マリアのシナンシナ区に入ってくる前は、巨人学!は殆ど伝説のような、民話的な感じで、少ない書物に記されていて、殆ど、その情報は役には立たなかった。
今現在、人類が知りうる巨人の情報は、巨人の成人の身長は、主に12メートル前後で、最大でも15メートルを超える巨人はいないこと。
巨人の頭は小さく、小頭で、頭の先が細く、人間のように脳が、特に大脳新皮質が殆ど無く、鳥類?の脳レベルらしいとのことだ。
頭が小脳!小頭なので、巨人のお産が安産で、また一度にメスは5~6匹は産む事が多く、また、子供は6時間以内には人間で言う4歳くらいの状態で歩き回る事が出来た。
巨人は他の動物と同じ、発情期は決まっていた。春先である。
巨人を人類が倒す!大人の巨人を1体倒すのに、人間の兵士は単純に10人!しかも、環境的に他の巨人がいないことが前提の時だが、巨人も不死身では無いので、急所や致命傷?
頭部や心臓、性器などの急所を攻撃され、完全に破壊されると、出血多量などで死ぬが、傷の治り、自然治癒能力内容が人間の3倍の回復力であり、トドメをささないと、治癒し、再生することが多い。
最近の人類の兵器事情は、ようやく火縄銃レベルのライフルが発明され、未だに弓矢やボーガンが主流!
主に巨人の眼球を攻撃することがあったが、巨人は視力よりも鼻!嗅覚が犬並みに優れていて、しかも人間の匂い!大衆には異常に過敏に反応する。
ので、弓矢で巨人の眼球を運良く?両目を潰したとしても、巨人は戦闘能力を落とす訳でも無く、的確に人間達を捕まえ食べるのだ。
巨人の人間の食べ方としては、人間を捕まえ、その時点で人間の身体は巨人の握力により骨は粉砕され、動けなくなる。仮に腕や足だけを捕まったとしても、脚や腕は即!骨折か千切られてしまうので、殆どの人間は激痛で素早く逃げる事は出来ない、ましてや頭部から捕まった場合は、殆ど即死だ。
巨人は不思議な事に、と言うべきか、人類にとっては最悪なのだが、主食は主に草食であり、植物を食べて生きているが、何故か動物の中で人間だけを食べる習性がある。
例えば、馬に乗った人間がいた場合、人間だけを捕まえて襲い、馬や他の動物!家畜の豚や鶏、犬や猫なども食べられた形跡はなかった。
人類には理解されていないが、太古の昔、人類と巨人族が進化の分かれ道に、遺伝子にカリバリズムのメカニズムが双方に備わり、巨人達は脳の命令により、人間だけを、人間の肉を食べる事を脳が欲しているようだった。
話は戻って、巨人対人類兵士の戦いなのだが、兵士は今現在二本の日本刀と同じ製法で作られた刀を持ち、特殊な洗浄液体が入っている鞘に収められていて、まずは巨人のアキレス腱を切断し、倒れた巨人の延髄を斬り取って絶命させる!ことがメインの戦法になって来た。
鞘の中の洗浄液は、巨人の肉を斬った時に付着する濃い脂で切れにくくなった刃を洗浄し、特殊な巨人の体脂肪脂を取り除く為に考案されたものだったのだ。
この訓練では、慣れるまでは3人以上で巨人1体と戦う戦法だが、慣れてくれば、3人一組、そしてベテランになれば2人でも可能になり、名人級ともなると、一人で巨人を倒す者もいるかもしれないが、それは後の話で。
ウォール・マリア・シナンシナ区の奪還作戦が行われ始め、姑息な作戦だが、壁際で人間の体臭目当てに集まってくる巨人を壁から離す為に、なんと人類は犬や猫等のペットに人間の体臭が染みついた服を着せて、シナンシナ区に放し、巨人から逃げ惑う犬や猫を尻目に、兵士達は高さ20メートルの空気坑やゴンドラに乗って地上に降り、まずは開けっぱなしの鉄の扉の修復作業に兵力と資源を投下するのだが、作戦は難航し、少なからず犠牲者は確実に増えていった。
今ではシナンシナ区奪還に、ベテランだった兵団も身近での巨人達との攻防を目撃し、ましてや仲間達が巨人になすすべも無く喰い殺されている現状を目の当たりにして、作戦の離脱者が増加し、エレンやミカサ、そしてアルミンまでもが作戦に部分的に参加させられた。
今の処、シナンシナ区や外の壁側の地上に降りての作戦まではなかったが、ゴンドラを降ろす作業や、囮の犬や猫に人間の匂いが染みついた服を着せて、地上の小さな空気坑やゴンドラに載せて降ろす作業に日々、従事していた。
だが、この作戦行動にジャンは参加出来ないでいた。参加出来ない、ではなく、参加させられない?戦力にはならなかった。
何度か、試みるのだが、身体が軽いパニックに襲われて、しかも、巨人の記憶がフラッシュバックして瞼に甦り、動く事が出来なくなるのだ。
それはジャンだけでは無く、少なからず発症していた。
PTSD治療病棟に入るまでの症状では無いと、今の処!上からの判断だったが、今日もジャンや他の兵士は宿舎で待機していた。
食堂室に夕食となり、エレンや兵隊たちが続々と集まり食事していた。
そこでは待機組?軽いPTSD状態の兵士も一緒に食事していた。
普通に任務に着く兵士達は、怠け者?とまでは思わないが、いつになっても現場復帰できないジャンらを快く思うモノ達は少なく、嫌味の一つや二つは言葉にしていた。
アルミンも訓練時は体力も余り無い方なので、成績では筆記試験以外は再会だったので、全体的な成績は下の方だから、バカにされていたり、足手纏いと言われたりしていたが、今では筋肉バカの同僚達がこぞってPTSD症状になり、中には特別病棟で看護婦の巨乳に顔を埋めたり、乳首をシャブリながらでないと寝れない大柄な兵士達も多かったから、態と聞こえるように、今日の対巨人作戦の模様を大声で話したり、同僚で大食い?芋を訓練中も食べる事で有名なサシャに自分なりの考えや戦術を抗議していた。
そんな態度に頭に来ていたのが、ジャンの仲間で、やはり巨人見学ツアーでションベンのみならず脱糞までした身長185cmのライナーだった。
ジャンもライナーもウォール・マリアのトロスト区出身で、トロスト区はシナンシナ区よりも農業専門国で、ウォール・マリア内では一番の農業地域であり、市民の殆どが農家!百姓だった。だから、とは言わないが、喋る言葉が変に訛っていて、服装やファッションはダサいし、考えも偏っていた。
と言うよりも、余り情報も少なかったトロスト区であり、実際!トロスト区の男や女は寡黙で黙って黙々と働く人を良しとしていたから、アルミンのような体力がないが、弁が立って、言葉も標準語を話す人間を、特に嫌っていた。
アルミンは食堂のテーブルで、サシャと20歳でまだ若いけど子持ちで未亡人のヒアナ相手に力説していた。
「どこかに、開いたままの出入口の故障した鉄の扉を動かす施設に、繋がる壁内の通路があると思うんだ!」
隅のテーブルで黙々と夕食を食べていたジャンとライナーの内、ライナーがアルミンの話が癇に障ったのか、アルミンの処に歩み寄り、イキなりアルミンの胸倉を掴んで、持ち上げた。
作品名:淫撃の巨人(進撃の巨人の二次創作!超リアル版) 作家名:如月ナツ