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機動戦士ガンダムRSD 第17話 戦士の条件

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 α艦隊は、マドラス基地に近づいていた。
「マドラス基地より誘導ビーコンを捕捉しました」
 エルヴィン中尉が報告した。
「ビーコン固定。
入港準備」
 マーカー艦長が命令した。
「ビーコン固定。
入港準備開始します」
 アルベルト曹長が復唱した。
ミハイル副艦長は、緊張を吐息として吐きだした。
α艦隊は、乾ドックに近づいていた。

                   ※

 ミネルバのモビルスーツデッキでは、パイロットと整備兵たちがモビルスーツのメンテナンスを行っていた。
「CPU、生化学メインテナンスVチームに伝達。
ザクの脳幹冷却システムの交換作業は、15時に変更された」
 モビルスーツデッキに整備アナウンスが響いた。
「注文通りセンサーの帯域を変えてみた。
確認してくれ」
 マッド大尉がレイ少尉にそういうとレイ少尉は、昇降リフトに乗った。
ルナマリア少尉がリストを確認しているとそばを遅れてきたアスラン中将が通った。
「ザラ隊長」
 ルナマリア少尉は、分からない部分をアスラン中将に質問した。
「でもいいよな、軍本部の奴等。
ラクス・クラインのライヴなんてほんと久しぶりだもん。
俺も生で見たかった」
 ヴィーノ兵長がメンテナンス作業を行いながらそうつぶやいた。
「けど本当にきれいな歌声だよな、彼女」
 ヨウラン兵長は、ラクスの歌声の美しさを褒めた。
ヴィーノ兵長も異論は、なかった。
「俺は、前々からもっと明るい女性が好みだったけどラクスの良さを知ったらこっちの方がいいんじゃないかと思ったんだ。
きれいになったというか、色っぽくなったよな最近」
 ヨウラン兵長は、ラクスの女性としての成長を感じていた。
「でも今度のステージ衣装は、露出が少なくて残念なんだよな」
 ヴィーノ兵長が残念そうに言った。
「そんなものに頼らなくても充分魅力的なのがラクス・クラインなんだよ。
それにあの大きい胸も良いし。
今度のあの衣装のポスターを俺は、絶対買う」
 ヨウラン兵長は、自分の胸に誓った。
そこにアスラン中将が来た。
2人とも驚いた。
「セイバーの整備ログは?」
 アスラン中将は、聞こえていたが普通に質問した。
「これです」
 ヴィーノ兵長は、あわててセイバーガンダムの整備ログを出した。
アスラン中将は、リストを見ながら整備ログをチェックした。
「ありがとう」
 そういうとアスラン中将は、その場を去った。
ヴィーノ兵長は、苦笑すると2人は思いっきり息を吐いた。
「婚約者だもんな。
いいよな」
 ヴィーノ兵長は、アスラン中将に嫉妬していた。
「ケーブルの2,3本も引っこ抜いといてやろうか?
セイバー」
 ヨウラン兵長は、わざとセイバーガンダムを整備不良にしようか考えていた。
「聞こえてるぞ2人とも」
 その言葉に2人は、驚いた。
「さっきのも全部」
 2人は、必死に謝った。
アスラン中将は、戦争前からこういうことに遭っていたため今では慣れっこだった。
その時視線を感じたので振り返るとシン中尉がこっちを見ていたが目線が合うと見るのをやめた。
アスラン中将は、シン中尉の内心を悟って微笑むとその場を去った。
ルナマリア少尉は、アスラン中将の後ろ姿をしばらく見ていたがその場を去った。

               ※

「ナブコムオンライン。
コンタクト。
メリットファイブ。
LHM-BB01リーンホースJr.、アプローチそのまま」
 マドラス基地オペレーターが入港のための指示を出した。
「コントロール、BB01了解」
 アルベルト曹長が答えた。

               ※

 司令室では、ウォン・マレン中将と幕僚たちがその光景を見ていた。

               ※

「入港完了。
各員速やかに点検、チェック作業を開始のこと。
以降別命あるまで艦内待機。
サイジョウ隊長およびサオトメ副隊長は、ブリッジへ」
 エルヴィン中尉は、乗員に命令を出した。

               ※

 やはりシン中尉は、アスラン中将を見ていた。
「睨んでばっかいないで言いたいことがあるなら言えば?」
 ルナマリア少尉が声をかけるとシン中尉は、びっくりしたような表情をした。
「ガキっぽすぎるよ、そんなの」
 ルナマリア少尉は、あきれながら言った。
シン中尉は、ルナマリア少尉が誤解しているので怒っていたがそれを訂正できるほど大人ではなかった。
レイ少尉は、そんな2人を見守っていた。

               ※

 マーカー艦長、ミハイル副艦長、サイジョウ元帥にサオトメはウォン司令官へのあいさつのため上陸した。
ウォン司令官の後ろには、副官たちがいた。
4人は、ウォン司令官の近くまで行くと立ち止まり敬礼した。
「リーンホースJr.艦長、マーカー・ハング少将です」
「副長のミハイル・ケラーネです」
「マン・マシーン隊隊長タカノリ・サイジョウ元帥です」
「同じく副隊長のアツシ・サオトメ大佐です」
 4人は、自己紹介した。
「アツシ・サオトメ?」
 ウォン司令官が確認した。
「サオトメって死神の?」
 副官たちは、目の前の人物が噂のアツシ・サオトメかと確認していた。
「はい」
 サオトメは、臆することなく答えた。
「いや、失礼した。
マドラス基地司令官のウォン・マレン中将です。
遠路お疲れ様です」
 ウォン中将は、握手を求めた。
「いいえ」
 マーカー艦長は、それに答えた。
「まずはコーヒーでもいかがです?
ご覧の通りの場所ですが豆だけは、いいものが手に入りますのでね」
 ウォン中将は、コーヒーで彼らをもてなそうと考え4人を司令室に案内した。
「ええ、ありがとうございます」
 5人は、司令室に向かった。

               ※

 ミネルバの廊下ではメンテナンス作業を終えたシン中尉、ルナマリア少尉とレイ少尉が歩いていた。
「確かにシンの気持ちも解らなくもないよ?
いきなり出戻ってきてフェイスだ上官だって言われてもね。
おまけに直属の上官も殴られて」
 ルナマリア少尉は、シン中尉をフォローしていた。
シン中尉は、頓珍漢なフォローにむっとしていたが相変わらず訂正する気はなかった。
 ブリッジでは、メイリン軍曹が仕事を終え息を吐くと通信機を外してブリッジを去った。
「でもフェイスは、フェイスだもの。
仕方ないじゃない。
その力がないわけじゃないし」
 ルナマリア少尉の説教は、続いていた。
「解ってるよ。
もううるさいな、ルナは」
 シン中尉は、もうめんどくさいのでそれを受け入れることにした。
「何が解ってんのよ、それで」
 しかしそれは、火に油を注ぐ行為であった。
「いいからもう黙れよ。
ルナには、関係ないだろ」
 そういうとシン中尉は、足早にその場を去った。
ルナマリア少尉は、シン中尉の子供そのものの行為にあきれていた。
しかしレイ少尉は、シン中尉の内心を知っていたため悪いと思っていたがそのやり取りを楽しく拝ませてもらっていた。
 脱衣所では、メイリン軍曹が鏡の前でヘアゴムを外し髪を櫛で梳かしていた。
梳かし終えると自分のスタイルを確認していた。

                 ※