桃太郎対プリキュア
また、加音小学校には、奏の弟である、奏太、その友人にして、第4のプリキュアである、アコがいる。
加音小学校が、いきなり崩壊した。桃太郎である。
奏太のいる前で変身はできない。アコは響達の通う中学校に急行した。
響達はアコの話を聞き、直ちに加音小学校に向かった。校舎が消えている。桃太郎はあっという間に小学校を破壊してしまった。
「レッツプレイ!プリキュアモジュレーション!」
「爪弾くは荒ぶる調べ!キュアメロディー!」
「爪弾くはたおやかな調べ!キュアリズム!」
「爪弾くは魂の調べ!キュアビート!」
「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!」
4人の声がそろう!
「届け!4人の組曲!スイートプリキュア!」
真っ先に動いたのは桃太郎だった。気がつけばメロディーのミゾオチに桃太郎の鉄拳が突き刺さっている。
「メロディー!?」
振り向く3人のうちリズムが、胸ぐらをつかまれていた。瞬獄殺のまえにリズムが倒れた。
「ビートソニック!」
音符の矢が桃太郎に迫る。しかし、ミューズをビートソニックに向かってなげつけることで回避、桃太郎は無傷でミューズはビートソニックのダメージで倒れた。
桃太郎が灼熱の光球をビートになげつけ、決着。桃太郎がイライラしてるせいで、他のプリキュア達よりあっけなく倒されてしまった。
スマイル編
それは、突然の出来事だった。星空みゆきは図書館で絵本を読みながら、船を漕いでしまい、頭を机にぶつけた。
「アタタタ…。ふぁ~。」
バッドエンド王国との戦争に打ち勝ったプリキュア達は自分の道をのんびり探していた。
みゆきの夢は、絵本作家だ。
ところ変わってお好み焼き屋。のれんには、あかねと書いてある。この店の名は日野家の娘の名から取った。よって、日野あかねと言う。スポーツが得意。あかねのお好み焼きは絶品である。誰もが認めるクオリティだ。店内にはみゆきと他に3名が一緒に入ってきた。
「あかねちゃん来たよ。」
みゆきが声をかける。
「いらっしゃーい。」
あかねも応える。他3名を紹介しよう。
黄瀬やよい。漫画家を目指している。看板作品は『ミラクルピース』である。
緑川なお。7人兄弟の長女であり、家事もあわただしくこなしている。スポーツの才はあかねと同様に高い。
青木れいか。頭脳明晰で何でもこなす。スマイルプリキュアの軍師といえよう。弓道部で汗を流してきた。
カウンター席には、桃があしらわれたはちまきと羽織りを着た男が黙々とお好み焼きを食べている。空き皿がすでに10枚を越えている。
そう、桃太郎である。やはり食い逃げしようとする。
「お客さん!お勘定!」
バキッ!
「1円…」
この店は桃太郎が言うところの1円しかない。
ここでプリキュア達が黙ってるはずがない。
「お待ちなさい!」
れいかがピシャリと言う。
「あなたの行いは犯罪です、いえ、人間として道を誤っています!」
長年の戦いの経験から、彼女らには桃太郎が危険なことはわかっていた。人前では、変身はできない。5人は困っていた。
桃太郎がニヤリと笑い、言った。
「貴様らも奴らの仲間か?」
「やつら?」
「プリキュア…」
桃太郎の言葉にプリキュア達は驚いた。
「来るがいい!○○にて待つ。」
桃太郎は消えた。
「みんな…」
「うん!」
人があまり来ない場所で変身した。
「プリキュア!スマイルチャージ!」
「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」
「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」
「ピカピカぴかりん、じゃんけんぽん!キュアピース!」
「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」
「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティー!」
5人の声がかさなる。
「5つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」
桃太郎は静かにたたずんでいた。
「ゆくぞ!」
桃太郎が動いた。狙いは…ピースだ。ピースはにげまわりながら力をため、
「プリキュア!ピースサンダー!」
電撃が桃太郎を襲う!しかし、桃太郎はよけた。
「プリキュア!サニーファイヤー!」
「プリキュア!マーチシュート!」
炎と風の合体で威力が数十倍だ。桃太郎は灼熱の光球を投げつける。両者の間でぶつかりあい、押し合いになる。
桃太郎の真後ろから、声が聞こえる。
「気合いだ、気合いだ…」
ハッピーシャワーの支度である。
桃太郎にこんなタイムラグのある技は効かない。
だが、桃太郎はファイヤーシュートをよけつつ、ハッピーシャワーに備えて飛び上がった。
かかった!ビューティーがすかさず、
「プリキュア!ビューティーブリザード!」
すかさずハッピーは桃太郎の真下に周りこんだ。
下から突き上げるように、ハッピーシャワーを炸裂させた。
「見事なり!」
桃太郎は全身からエネルギーを放出し、ビューティーブリザードとハッピーシャワーをかき消した。
「そ、そんな…」
5人とも必殺技を使ってくたくたになっている。
後の展開はもはや、筆舌しがたい…。
ドキドキ編
それはいきなりの出来事だった。ビルが真っ二つになって倒れた。
その影から桃太郎が姿を表す。
「我を止めてみせよ!」
なおも桃太郎は破壊活動を続けた。
警察が出動し、桃太郎を止めようとするが、歯が立たない。
仕方が無いので、ある人物に電話した。
「はい、こちらキュアハート。」
「化け物が現れて街を破壊しています。助けて」
キュアハートとこと、相田マナは急ぎ仲間を集めた。
「プリキュア!ラブリンク!」
「プリキュア!ドレスアップ!」
5人は変身した。
「みなぎる愛、キュアハート」
「英知の光!キュアダイヤモンド」
「ひだまりぽかぽか!キュアロゼッタ!」
「勇気の刃!キュアソード!」
「愛の切り札!キュアエース!」
「愛をなくした悲しい桃太郎さん、このキュアハートが、あなたのドキドキ、取り戻してみせ…」
バキッ
し~ん…
「うぬらの前口上は長い!」
今日の桃太郎は実に上機嫌である。
「ちょっとぉ、まだ話しは終わってなーいー」
キュアハートは頬をふくらませてしまった。
「スパークルソード!」
キュアソードが、いち早く桃太郎に攻撃した。
膨大な数の矢が桃太郎を襲う。桃太郎はアクロバティックな動きで矢をかわしていく。
桃太郎が光球を投げつけた。
「ロゼッタリフレクション!」
キュアロゼッタのバリアはヒビこそ入ったが、割れずに、ギリギリで光球を跳ね返した。
光球は桃太郎に返却されるが。
「プリキュア!なんとかストライク!」
桃太郎は光球を蹴飛ばしてダイヤモンドを狙った。どこかで見た技を真似たらしい。
ダイヤモンドはそれをかわしながら、
「きらめきなさい!トゥインクルダイヤモンド!」
しかし、桃太郎は灼熱の光球で打ち消した。
隙がない…。エースは、ひたすらエースショットを狙うタイミングを探っている。
桃太郎はあえてキュアハートとエースの中間の位置に着地した。他の3人も一定の距離を保ちながら、桃太郎の隙を伺う。
こう着状態だ。
桃太郎は少しだけ、本気を出した。光球を5人全員に向けて乱射した。
5人はそれぞれにかわしていく。このままでは確実にやられる。
「プリキュア!ラブリーフォースアロー!」
4人のウイングがじつにラブリーだ。
エースは挟み込むように
作品名:桃太郎対プリキュア 作家名:peacementhol