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敵中横断二九六千光年3 スタンレーの魔女

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魚雷



「後部魚雷発射管! 魚雷ミサイル発射用意!」

〈ヤマト〉艦橋で南部が叫ぶ。彼が向かうコンソールのパネルには、〈目標1〉の残骸を受けてズタボロになりながらもまだ宙に浮かんでいるガミラス戦艦が映っている。レーダーの魚雷ミサイル誘導装置がそれを外しようもなくロック・オンしているのを確認し、

「目標、〈目標2〉! てーっ!」

叫んだ。そして発射された。六基の対艦宇宙魚雷が。〈ヤマト〉の全部で十二門の魚雷ミサイル発射管には、艦首の六つに海を出るとき氷を割るためのミサイルが、艦尾の六つに敵艦を沈めるための宇宙魚雷が装填されていたのである。

それが今、炎を噴いて射出された。六基の魚雷は一度空高く上昇し、六弁の花を開いたような航跡を引いて広がると、いつか地球で発進前の〈ヤマト〉を狙った巡航ミサイルのように六つの方角から、ヨロヨロと飛ぶ〈目標2〉のガミラス艦に向かって行った。