つま先立ちの恋に慣れたら
第八話 誰にでも
【怜治(高校生)×奈々(高校生)、公認で付き合っています】
タイム計測会で全国各地から代表校が集まったときのこと。陸は奈々に話しかけようとして、近づいたが、よく見たら彼女の頬になにかついていることに気がつく。
「桜井さん、ここ、なにかついてるよ?」
「え、ありがと!」
自分のほほを指さすと、奈々もそれにならい同じところを取ろうとする。しかし取れていない。
「うーん・・・取れてないなあ」
「取っていいよ!」
「!わかった、ちょっと目つぶってて」
「はい!」
まじか・・ラッキー!でもちょっと緊張するなあと思いつつ、陸は奈々の頬についているものを取った。
「ん!取れたよ」
「ありがと!今日鏡もってくるの忘れちゃったんだ~助かった!」
「どういたしまして!」
作品名:つま先立ちの恋に慣れたら 作家名:yuuuuuka