二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

34 Dinner2~それぞれの想い

INDEX|3ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 


「で・・・この有様か」

もちろんレオニードは怒るつもりなどはなかった。それどころか、こういとも簡単にこの少女に取り込まれた「この二人」がおかしくもあり、加えてこれまでの自分も同様だったことに思い至り、似た者同士三人の奇妙な性(さが)に苦笑いするしかなかった。

「リューバはね、お料理の手際がとてもいいの!美しくて強くてお料理もできて、最高に素敵な女性だね。憧れちゃうなー」

「・・・・・」

「どうだリューバ、同性に憧れられる気分は?」

「くくっ・・・」

ロストフスキーが先ほどの仕返しとばかりにひやかしを入れ、レオニードも笑いを嚙み殺している。

「・・・レオニード・ユスーポフ、呑気に含み笑いなどしてる場合か?近頃の宮廷での噂は耳に入っているのだろう?いったいいつまでこんな・・・」

「リューバ!」

リューバの踏み込んだ、しかも的を得た反撃をレオニードがすかさず鋭い視線と声で遮ると、幼なじみ三人の間にギクシャクとした沈黙が漂い始めたのだが・・・。

「レオニード?今週はとても忙しかったんだよね、疲れているんでしょう?スチェパンがザクースカは準備してくれたから、お酒でも飲みながら先につまんでて。ロストフスキーさんも一緒に、ね?」

その場の軋轢を消し去るようなユリアのソプラノに、たちまち空気が和らいだ。

「あ、リューバはもう少しお手伝いお願いします」