二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

55 取引

INDEX|3ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 


「あら、珍しい事。リューバ・ウェイ。貴女が宮廷に上がるなんて。どういう風の吹きまわし?」

ニコライ二世妃、アレクサンドラ・フョードロヴナが、宮廷に伺候したリューバに声をかけた。

「皇后さまにはご機嫌麗しゅう…。長の無沙汰を失礼いたしました」

声を掛けられたリューバが恭しく膝をついて、アレクサンドラ妃に挨拶をする。

「堅苦しい挨拶は良い。近う…」

アレクサンドラが手にした扇子でリューバを手招きする。

「ありがたきお言葉…」

リューバが無駄のない、しかし優雅な仕草でアレクサンドラ妃の元へ歩み寄る。

「私のサロンへ参りましょう。アンナ、サロンへお茶を運ばせなさい」

アレクサンドラはリューバの背中に手をやると、謁見の間を後にした。

作品名:55 取引 作家名:orangelatte